９月の予想

９月３０日（５回中山７日目）

４週続けての栗東出張。言い訳がましくなるが、競馬を生で見ているのは中山で
あり、その意味では取材していても、メーンとなる重賞以外の質問をすることが
ほとんどない。やはり生の競馬を中山で見て、ちょっと気になった馬などを取材
のついでに聞いて回れるのは美浦だ。収支がこれ以上低下しないようにするため
にも、無駄撃ちは避けねばならないと思う。

ただでも守りの姿勢に入っているところへ、これという馬がいない。資金的にも
いたって抑え気味の１日だ。中山はメーンのみ。タニノカリスは前走の圧勝ぶり
に目を奪われた１頭で、松田国師も「行きたがる気性的なので、砂を被れるダー
トがいいようですね。前走も、追えばもっと伸びたと思うんですよ」と高い評価
を下している。未勝利からＧ３。常識的に厳しいのは承知の上で、素質の高さに
賭けてみたい。
きょう面白いのは阪神だろう。メーンのサンキューホーラーは、前走の最後の直
線でインから伸び、突き抜けるかと思ったところで前が詰まる致命的な不利。休
み明けの１戦だったが、惜しいレースだった。人気的には今回もまだ狙い目とな
るはず。単勝と馬連の流し馬券で勝負してみたい。また、最終のカーニパルシチ
ーは、昨年の新馬勝ち以来の１戦だが、この中間はＤＷコースで驚異的な動きを
見せている。佐々木晶師は「これから重賞路線に乗って行く馬やで」と強気のラ
ッパ。ここは乗ってみたい。
福島の２鞍は様子見も含めて、少々…というところだ。

本日の買い目

９月２４日（５回中山６日目）

堅いところばかり当てて、何とかまずまずの収支に持ち込んだが、不安説の流れ
たコスモフライトの楽勝には意気消沈。しかし、これこそ能力の現われで、次走
は格上げ戦でも狙いたいと思う。

中山は朝に北海道帰りのマイネル勢を狙って、９Ｒのムーンクラフトへ。前走は
直線でやや行き場をなくすシーンがありながら、きっちり２着を確保。マイル戦
でも問題ないどころか、むしろ向く印象があり、ここは堅い連軸とみる。そして
メーンはダイワオーシュウ。札幌記念では勝負どころでややスムーズさを欠くシ
ーンがあり、４着にとどまった。それでも直線では盛り返した内容に、進歩が感
じられる。もっと大きな勝負をかけようかと思ったほどだが、展開的に引っ張る
馬がいないことと、予想以上に悪くなりそうな馬場を考慮して、少し控えめにし
たつもりだ。相手はメイショウドトウ。「勝たないと権利がない」と天皇賞目標
にメイチ勝負の気配が漂う。この夏を越して、さらに気性面の成長も感じられる
だけに、本線にしたい。本来は１点にしたいくらいだったが、オッズを見たとこ
ろ、ステイゴールドとの馬連があまりにつくため、これも抑える。
札幌の２鞍は、スピードの違いに期待というところ。問題は阪神の神戸新聞杯。
先週のアドマイヤボスといい、先々週のビハインドザマスクといい、やはり夏場
に使った馬が有利なことは確かだ。それで本命がファイブソルジャーでは矛盾も
あるだろうが、夏場をずっと厩舎で過ごし、乗り出す時期も早かったため、影響
は小さいとみている。フサイチソニック本命も考えたのだが、ちょっと人気にな
りすぎている印象が強く、こちらにしてみた。「コンスタントに上がり３５秒前
半で上がる点は魅力」と中尾正師が言えば、武幸Ｊも「地味やけど、走るデ、こ
の馬」とやる気十分のコメント。Ｇ１馬２頭と似た追い込み脚質という点では、
不利も否めないところだが、底を見せていない戦績からも、狙い撃ちしたいと思
う。目標が先にあるＧ１馬たちより、フサイチソニックが本線。穴ならソエも固
まり、能力の高さが感じられるホワイトハピネスだろう。

本日の買い目

９月２３日（５回中山５日目）

正直、この土曜日は気乗りしないレースが多い。金額は極力控えて、給料日前の
不用意な出費を抑えたいものである。

中山はよほど推奨レースなしにしようかと思ったが、じっくり検討して４レース
を。藤沢和厩舎は初戦を使って一変するケースが多い。この馬の初戦も、競馬を
したのは直線だけ。ここは変わり身に期待したい。
札幌では、やはりメーン。テイエムオーシャンは牝馬とは思えない（事実、２戦
目が終わるまで牝馬だと気づかなかった。恥ずかしいことだが）大物感あふれる
レースをしている。西浦師も将来性に高い期待を寄せており、ここは強気に狙っ
てみたい。ところで、連の穴として、ダテノバサラを挙げたいと思う。先週の平
場５００万下で惨敗しているのだが、直前入厩で敗退したものの、何と今週は連
闘であるにもかかわらず、水曜日、金曜日に５Ｆから時計を出す意欲的な調整ぶ
り。先週のレースを「ダート５Ｆからの追い切り」と考えると、非常に不気味な
１頭だ。先週、トーワトレジャーを穴と見たが、馬連しか買わず失敗した。複勝
を買ってみたい。１２Ｒのケイアイバリアは、前走で「何で今まで５００万にい
たの？」という強いレースぶりを見せた。ここはごく当たり前に連勝だろう。
阪神では、１０Ｒのマイマリアーナ。今週、坂路コースで話し掛けてきた末吉厩
務員が「小倉は１２００と１７００しかないからなぁ。阪神はええし、距離も得
意やから」と期待していた。人気のコスモフライトは、ローズＳを目指していた
が、１週前の水曜朝に跛行して、ローズＳを回避した経緯がある。ここは抑えに
回して、マイマリアーナの単と、同馬からの馬連勝負だ。

本日の買い目

９月１７日（５回中山４日目）

大ミエ切ったシップウジョーとコリーナデルナが勝てず、何とも悲しい気分であ
る。自分の中では絶対だと思っていても、競馬は簡単にはいかない。改めてその
ことを感じた次第。謙虚な姿勢を忘れずに行きたいものである。

中山のモリトサツキは穴狙いで一考、という感じだが、配当的な妙味を考えて、
金額は多めに設定している。来れば大きい。
札幌のクリスタルホープはそろそろ順番。芝での安定味は、このクラスでも随一
のものがある。きょうの勝負は７Ｒのスタンドオンエンド。前走が初ダートで、
父エンドスウィープという血統からも馬券を買っていたら、何と痛恨の出遅れ。
それでもよく追い上げており、まともに出れば負けないだろう。
阪神１Ｒは、地味なトロットサンダー産駒の抽せん馬だが、今週、松田国厩舎を
訪れた時に、師が「よくなったんですよ〜」とにこやかに話していた馬。もとも
と素質を高く評価されていたが、一頓挫あってデビューが遅れた。やや急仕上げ
気味の小倉戦は度外視して、狙ってみたい。そしてメーンのグランパドドゥ。春
も前残りだったオークスで後ろから追い上げて５着という実績を残しているが、
長浜師は「春はトウ骨が完全ではなかった。今はよくなっているし、やれるかな
という気になっていますよ」とかなりの自信をみせる。Ｇ１馬たちに比べると、
実績では見劣りするが、調整過程を見ても、春のレースぶりを見ても、ここでの
見劣りは感じられない。強気に勝負してみたいと思う。

本日の買い目

９月１６日（５回中山３日目）

先週は１勝１敗という感じで、可もなく不可もなく。９月に入ってリズムは悪
くないように思うので、いい予想をして、いい馬券を当てたいものである。

きょうは少数精鋭という感じ。頭数は少ないが、これでもし裏パーを食らえば
よほど自分の見る目がなかったというくらいで、なかなか自信のラインアップ
である。中山９Ｒのシップウジョーは、とにかく前走が圧巻。セントライト記
念に出走するチュウシングラともども、諏訪厩舎から出た久しぶりの大物とい
う感がある。オペラハウス産駒で芝がいいのは明らかだし、前走は上がりも優
秀だった。メンバーが手薄になりそうだった新潟記念への出走意志を確認しに
諏訪師のもとに行った時も「まだ早いが、いずれそういうレースを使えるよう
になればね」とまんざらでもなさそうな感触。ここは少頭数で、能力の高さを
見せつけることができるだろう。１１Ｒのツルマルザムライは、通算５００勝
目前で産みの苦しみを味わっている橋口厩舎の管理馬。橋口師も「こんなに苦
しむとは思わなかった」と苦悶の表情だったが、この馬については「トップハ
ンデやけど、ウチの馬が一番強いということやろ」と強気の姿勢を貫く。人気
も割れそうな１戦だけに、こちらも強気に狙ってみたい。相手本線のサクラフ
ォーエバー、イカルスドリームもなかなかの妙味がある。タテ目も少々。
札幌のコリーナデルナは、いつ出るかいつ出るかと待ち焦がれていた１頭。前
走はスピードがありすぎたこともあるが、他馬が行くのか行かないのかハッキ
リしないうちに、やや不本意なハナを切らされた感じだった。それでもモノの
違いは感じられたし、レース後の青木Ｊも「次は楽勝」とひとこと。札幌も終
盤に差し掛かり、イケイケで使う馬が多い中で、この馬は坂本厩舎らしくじっ
くりと待っての出走という点も好感が持てる。ドンと単勝で。
阪神７Ｒのユーアーザドクターは、前走で出遅れて大外を回る苦しい競馬をし
ていた。それでもキャリア２戦目で見せ場は作っており、西浦師も「距離が延
びてかえっていいんじゃないか」と力が入っている。今週の調教が抜群だった
フォルナリーナなどを相手に。

本日の買い目

９月１０日（５回中山２日目）

このコーナーの収支は３日連続のプラスとなったが、本人の気合が入った新馬戦
と朝日チャレンジＣが完膚なきまでの大敗。馬券は、マイナスを計上してしまっ
た。まあ、致命的な打撃ではないのだが、やはり午前中のプラスというものは、
よくない影響を及ぼしてしまうものだ。とはいえ、キョウエイセオリーがきっち
り３戦目で変わり身を見せたように、いろいろ話を聞いていれば、いつかは花開
くこともある。めげずに頑張りたいものだ。

中山ではシンボリ勢の２頭。スイートスリリングは、前走、札幌での勝ちっぷり
が圧巻だった。本格化、という言葉が思い浮かぶ。人気は割れそうなメンバーだ
けに、連は５点。メーンはシンボリインディから入る。札幌記念でも見せ場十分
のレースぶりで、見届けた藤沢和師も「最後まで諦めないで走ってたな」と笑顔
を見せていた。ベストのマイル戦なら好勝負してくれるだろう。５７ｋというの
も、他馬との比較で考えれば不利にはならない。
札幌ではメーンのオナーズリターン。とにかく体質が弱く、「目標を決めずに調
整していって、使えそうになったら使う」（長浜師）ということしかできない。
しかし、能力の高さは歴然としており、オープン馬が２頭しかいないこのメンバ
ーなら、むしろ勝ちっぷりに注目、というところだろう。
阪神ではマイネルラヴ。高松宮記念こそ能力を発揮できなかったが、得意の右回
りになれば走りは違う。人気３頭の中で最も信頼できる脚質はこの馬だ。
正直、前日に気合が入り過ぎていたため、やや予想も短くなっているが、これは
素直にそのまま受け取って欲しい。金額が大きくなっている点は、我ながら困り
ものだが。

本日の買い目

９月９日（５回中山初日）

先週は久々にプラスを計上した。よく「月が変わってツキも変わる」などとダジ
ャレめいたことを言うが、実際そうなっただけに、いい月にしたいものである。
きょうは待ちに待った馬が登場する。馬券もさることながら、何とかいいレース
を見せてもらいたいものだ。

中山ではまず１Ｒ。デビューのずいぶん前から坂路３５秒台をマークするなど、
評判が高かったコスモヒロイン。ゲートの悪さからデビューに手間取り、前走も
そのゲートで出遅れたが、能力の高さは歴然としたレースだった。ここは人気も
そんなに高くないだけに、相手を絞って好配当狙い。新馬戦の６Ｒは楽しみだ。
だいぶ前から「ソウルオブザマターのいいのがいるんだよ〜」と相川厩舎の加藤
助手に聞かされていたスピリットシチーのデビュー戦である。先週、美浦に行っ
た時には「きょうはヨコギ（横山義Ｊ）が乗るんだけど、まあ見ててごらんよ」
と言われてみていたところ、４頭併せの大外を楽々と先着。しまいの時計を要し
ているが、これは「１頭になったら気を抜いちゃって」（横山義Ｊ）のことで、
心配はない。「な、いいだろ〜？」と加藤助手もニコニコ顔である。母系がよく
て、ソウルオブザマター×リヴリアという配合が何とも言えずしぶい、という観
点は、血統フリークらしい加藤助手の意見と同じ。正直、パドックを見るまでは
大きな勝負はできないが、もし仕上がりもいいようなら、大きく踏み込んでみる
かもしれない。１０Ｒのムーンクラフトは前走の勝ちっぷりが衝撃的だった。後
方一気というだけならともかく、直線に入っても手前は替えないままの豪快な差
し脚。本格化、という文字が浮かんだ。馬場の悪化がひどくなければ、十分に勝
てる力の持ち主だろう。
札幌は特に強調できる馬はいない。メーンのウイニングワールドは前走のレース
ぶりに若干の良化の兆しがうかがえた。今後への注目株。
そして阪神。何といっても、幻のダービー馬（と決めつけている）マイネルプラ
チナムの復活である。２度の骨折に腱鞘炎、さらに屈腱炎まで患い、満身創痍と
言ってもいい状態。「レースを使えるところまでいくかどうかの問題」と矢野進
師は先週から控えめだったが、あの激しい気性を思えば、レースで走ってしまう
可能性は十分にある。３週前に美浦に行ったときに、調教パートナーの木幡Ｊが
「よくなってるよ」と笑顔だったのが何より印象的だ。その主戦が乗れないこと
が非常に残念（癖馬の調教にかなり苦労している）ではあるが、能力を信じたい
と思う。若葉Ｓの時とは、調教過程も違って（あの時はただの骨折明けでビシビ
シ乗り込んでいた）おり、自信を持って…という推奨ではないが、頑張ってほし
いという気持ちを込めて馬券を買いたい。もちろん、まずは無事に、であるが。

本日の買い目

９月３日（４回中山最終日）

予想コーナーの黒字は久しぶりのことだが、本人の収支は…。日記参照。まあ、
逆のことがあったのだから、こういうことが起きて当然なのだろう。何も、他の
馬を買ったわけではないのだが…。貧乏人はどこまでも悲しいものである。

中山では浅野厩舎の２頭に注目。２Ｒのキョウエイセオリーは小手川助手が「パ
ンドラロードに続くウチの秘密兵器」と称する１頭だ。「狙えるのは次あたりか
もしれませんが、ワイドくらいなら」と控えめながら推奨してくれた。パンドラ
ロードも、４戦目くらいに９００万でいきなり３着した記憶があるが、この馬も
そろそろいいところを見せてくれるかもしれない。今回は複勝を買うが、しばら
く追いかけたい１頭だ。７Ｒのインターサクセスは「暴走しても５００万ならば
大丈夫でしょう」というとおり、ここでは力が違うはず。こちらは単で。
札幌はメーンが勝負。前走でいい脚を長く使ってアドマイヤボスの追撃を退けた
フサイチソニックと、Ｇ２でも５着した実績があるタマモヒビキの１点勝負。
小倉は橋口厩舎の２頭で、３歳Ｓのツルマルボーイは橋口師自ら名づけたという
こともあってか、気合十分。冷静に「距離は少し短い」と評価していたが、初戦
の内容は実に優秀で、ここは十分に勝負になるとみる。思った以上に人気になっ
ているのも仕方ないところだが、期待してみたい。相手はテイエムサウスポーを
厚めに。最終のフェリシタルも橋口師の星勘定に入っている１頭。堅く単勝を。

本日の買い目

９月２日（４回中山７日目）

どうやら、なかなか安定しない移動の連続による弊害が確実に出てきたようで、
予想の精度も著しく低下してきた。もともとそんなに当たる方ではないのに、ト
レセンに行く週、行かない週が出てきたり、競馬場でレースを見たりする機会も
減るのが夏場。秋の早い時期まで、この不振は続く可能性もある。買い控えして
様子を見るのもひとつの手だが、買ってみるのが何よりの勉強というのが我がポ
リシー。何とか頑張りたいものである。

中山の３鞍の中では、９Ｒに注目。中央挑戦を続けるナックブレーヴは芝向きの
血統馬で、レベルの高い関西の４歳５００万下で好戦していた。ここは９００万
からの降級馬（降級後何戦もしているが）もいるメンバーだが、通用しておかし
くない下地はある。強敵２頭のタテ目を抑えておいて、馬連で手広く流したい。
１０Ｒのミッドナイトボイスは、馬場が悪化した場合は買えないだけに、夜や朝
の降雨には注意。馬場が良ければもう買っていい馬だ。
札幌では９Ｒ。前走を振り返って「確かに距離は足りないけど、あんなに後ろか
ら行っちゃダメだよ」と佐藤助手がお手上げの表情だったマイネルコンシャス。
それでも直線はジリジリ伸びていたように、資質は確かなものがある。ここは素
質馬が揃って人気も落ち気味だが、新馬戦の味な勝ち方を思い出すと、ここでも
好勝負できる器だ。相手を３頭に絞って。１１ＲのエルムＳは、ジャパンＣダー
トや南部杯に向けて目が離せないレース。しかし、それだけに先を見据えた休み
明けの馬たちより、シンコウスプレンダに食指が動く。常に不安と戦い続ける体
質だけに、１戦１戦が勝負。前走のレース後、「この馬、気楽に乗った時でない
とダメなんだな」と横山典Ｊが苦笑いしていたが、今回もどうやらそんなに人気
の重圧に苦しむことはなさそう。レコード駆けのあとでも人気がないなら、買い
目は十分。単勝が妙味だろう。

本日の買い目

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