11月の予想

当たるときもあれば、外れるときもあります(断然多いが…)。
時には当てたい時の参考に、そして時には外すための参考に、皆
さんのご自由に活用して下さいませ。

11月6日(5回東京初日)

11月になった。今年の収支を計算すると、がく然としてしまう。これでも
仕事で競馬に携わる人間なのだろうか。残り2カ月。どこまで巻き返せるか
分からないが、できるだけのことはしたいものである。
さて、その決意にふさわしく、実に楽しみなレースが多い。当たるかどうか
は別にして、日ごろから注目してきた「お手馬」が多いのだ。それが特別戦
に集中している。珍しいことだ。午前中から平場の間は、できるだけ資金を
減らさぬよう、控えめにいこうと思う。さしあたって午前は3R。入厩当初
から秋山調教師が「期待できる? いやいや、非常にいいです」と強気な言
葉を言っていた
マイネルプレミアム。吉田Jの都合で日曜1400mからこ
のマイル戦に変更してきたが、好勝負は間違いないだろう。外国産馬3頭が
相手となりそうだが、人気のチアズはメドウレイク産駒で芝適性が疑問。ア
ドライナーとエイシンを本線にしたい。あとは5Rで、抜けているとは言え
ないまでも、
フサイチドラゴンとスイートケイの2頭は力量上位。素直に1
点勝負といく。そしてお待ちかねの特別3鞍。まず9R。オープンでもやれ
ると見ているロードクロノスに、素質開花の兆しが見えるチョウカイスピー
ドが出てきた。オメガストーリーの安定ぶりも捨て難い。しかし、ここであ
えて休み明けの
エスパシオから入る。もともと、無謀を承知でダービーでも
本命にした馬だ。力量は決して前記の馬たちにも劣らないと思う。叩いて良
くなるタイプだが、調教過程は悪くないし、ここまで人気がないのなら買い
たくなろうというものだ。展開的に前に行く馬も少ない。本来ならば、外の
2、3番手より、内々で我慢する2、3番手がいいはずだが、思い切って逃
げる手もいいだろう。いずれにしろ、単複連で手広くいってみたい。続いて
10R。お手馬意識を捨ててみても、普通にみて900万は勝てるという馬
が片手で足りないくらいいる。中でも、
バンダムウィンベルカミワザ
注目したい。バンダムはダートで4戦2勝。負けた2回は、強敵相手のマイ
ル戦と、休み明けで臨んだ1700m戦で、短距離なら底を見せていない。
デビュー戦で楽に負かしたハタノアドニスが900万で2着しているくらい
だから、通用しないはずはないのだ。問題は距離。休み明けで一気に行って
しまうと、さすがに末が甘くなる可能性もあるが、メンバー的に無理にハナ
へ行こうという馬も見当たらない。スムーズに行ければ、押し切れるのでは
ないだろうか。差し馬の組ではカミワザ。前走の京都で無謀かと思いつつも
三浦調教厩務員の「平場なら」という言葉に乗って少し遊んでみた。結果は
勝負付けが済んでからの追い込みで5着だったが、この伸び脚はかなり迫力
を感じさせるもので、次走は、と記憶にとどめた次第。東京なら一気の追い
込みが炸裂する可能性もある。この2頭にノボトゥルー、フリーウエイハー
ト、コバノキャンティ、グレートデュナミスをからめた馬券で楽しもう。メ
ーンのアルゼンチン共和国杯は、文句なく
ダイワオーシュウ。昨年のこのレ
ースでは、内で踏ん張るところに外から2頭の併せ馬に一気に来られての3
着だった。今年も、アクシデント後の前走で好走しての参戦だが、二ノ宮師
は夏以降、「落ち着いてきた」を連発。パドックでのお行儀は相変わらずで
も、確かにレースでの落ち着きが違って見える。ここも何頭か末の切れそう
な馬が見えるが、柴田善Jも気合が入っているとのことで、まずは売れない
はずの単勝から入ろう。これは実力を考えれば望外の配当になるはずだ。馬
連は逆に安くなるだろうが、それでも人気は割れる。手広く流しても採算は
取れるだろう。穴っぽいところでは、ミラクルタイムやゴーイングスズカな
どに厚めに流したい。
京都の
ファンタジーSも楽しみなレース。狙いはミッドアロマ。とにかく
前走の内容が秀逸だった。逃げ馬が残る展開で、上がりもかかっていたが、
デビュー戦を逃げ切った馬が、2戦目で中団で折り合い、なおかつ直線でグ
イグイ伸びてきたのには驚いた。本郷調教師も「内容がよかった。収穫だ」
と高く評価。昨年のプリモディーネ(デビュー戦で目をつけて、ファンタジ
ーSで本命にした)を思い出させるセンスの良さがあり、アフリートの娘と
いう点もおもしろい。今週の追い切りは速いところをやっていないが、これ
はイズミサクセスなどで結果を出しており、本郷厩舎が西下前に見せる独特
の調整パターン。心配無用だ。関東馬が強いとみられているが、橋口調教師
が「時計は悪いけど、この馬にはかなりの思い入れがある」と意気込むウイ
ンドスイープが相手の妙味。福島で新馬を勝ってすぐ、このレースの河内J
をキープしている点は見逃せない。7枠2頭はもちろんのこと、スペリオー
レ、エンゼルカロ、ドリームホリデー、さらに大穴ならグロウリボンあたり
もシルシはつけていないが注意したい。
福島の芝は、もはや実力うんぬんで通用するものではなくなりつつあるよう
だが、8Rだけは注目。まだ弱さが残っていた
マイネアプリコットを「この
まま手元においておくと、欲が出て無理しちゃうからね。放牧に出して、ゆ
っくりやり直すよ」と決断した柴崎師の我慢を買う。どんぐりの背比べにな
っている4歳未勝利とは違い、このレースなら確かな力の違いが出てもいい
ように思う。矛盾しているかもしれないが、手堅く単複を。

Home予想トップページ