1月の日記(後半)

31日(月)

草津駅からタクシーに乗って栗東トレセンに向かう車中。雪が舞って
いた。トレセンに到着すると、すでに停まっている車はうっすらと雪
化粧。あまり多く降るわけではないようだが、この冬初めての雪は、
やはり不安もある。まあ、大雪にならない限り、雨よりはマシなのだ
が(ノートなどがあまり濡れないため)。気づくと1月もおしまい。
そして来週はフェブラリーSの仕事となる。口内炎なんぞに悩まされ
てる場合じゃねえな。頑張って仕事仕事。

30日(日)

一昨日あたりから、口内炎がひどい。舌がイカれて、まともにご飯が
食べられない状態が続いている。それでも、前日の昼過ぎからまとも
に物を食べていないため、けさは無理やり食べた。昼も夜も。この強
制治療がいいのか、少しはマシになってきたように思うのだが、今度
はノドが痛い…。何とも脆弱な体である。明日からの栗東出張、無事
に済むといいんだけどなぁ。

29日(土)

馬券はチョイ負け。まあ、可もなし不可もなしというところか。さて
夜は飲み会に出席。お世話になった皆さま、どうもありがとうござい
ました。というか、今、会場で書いているんだけど(笑)。更新だけ
は、早くしたかったので、ご協力いただきました。どうもすみません
です。またお会いしましょう!←私信

28日(金)

休みの1日。さすがに疲れていたため、のんびりと昼近くまで寝て、
のそのそと起きて、おもむろに駅まで競馬エイトを買いに行く。金曜
はだいたいこれである。ただ、そのまま帰りはしない。ブラブラと、
あてもなく歩く。行く先もその時の気のまま。こんな1日が唯一の休
息日で、まあ、自分としては有益なものである。だから、書くことが
ないわけだ。ご理解下さいませ〜!

27日(木)

前日、大変だったこともあって、本来ならば水曜日にやる仕事もきょ
うまで延ばしていたものがあり、いつもの木曜日よりも忙しく、会社
に戻ったのは会議の寸前だった。まあ、こんな世の中だし、忙しいと
いって文句を言うつもりはさらさらない。ありがたいこととさえ言え
るだろう。せいぜい、あとは体をゆっくり休めたいと思う。さて、次
週は栗東勤務が決定。このところ、栗東に行く頻度が以前よりも増え
ているような気がする。栗東に行くこと自体に問題はないのだが、こ
れはすなわち、強い関西馬が多いから、美浦担当の自分が西に行くと
いうこと。関東馬も頑張れ〜!

26日(水)

何とも大変な1日だった。1週前に取材するわけだから、G1以外は
出走登録は、されていない。したがって、想定メンバーを探して、そ
の馬について取材するわけである。この想定メンバーの中でも、特に
有力な馬に主なページを割くわけだが、これが締め切り日のきょうの
朝になって急に「回避」なんて決まったりすることがあるのだが、何
とそれが一挙に3頭…。空いたページをどうするか、まず栗東担当者
に連絡を入れて、念のためかわりの馬を探してもらい、美浦でも他の
有力馬のページを増やすか、新たな出走予定馬を見つけるか、の選択
をしなくてはならない。その合間を縫って、追い切っている馬の取材
をする。ネコの手も借りたいというところだ。で、夜は報道関係者の
新年会。JRAとの懇親会の意味もある。会費2000円だが「その価値
はある抽選会があるから」との言葉につられて参加したら、当たった
のはテレカだった…。ムダなツキを使わなかった、と前向きに考える
としよう。

25日(火)

共同通信杯、シルクロードSの取材。どちらも関東馬に有力馬が多く
て、珍しく分担が多い。誤解のないように言うと、仕事のやりがいが
あるということなので、そこのところはご理解いただきたいと思う。
次週用も、とある調教師のインタビュー。なかなかに味なことを言わ
れる方で、聞いていて面白い。何だか最近宣伝ばかりのようだが、次
週号をお楽しみに。んで、夜は焼肉屋へ。「佐藤選手友の会」の発足
式である。といっても、誰にも分からないな。佐藤選手というのは、
4月にデビューする競輪選手である。父も兄も厩務員という環境で育
ち、見事に難関の競輪学校に入学。在校成績27位という立派な成績で
卒業した、次代のホープである。その父上、兄上、また、競輪好きな
厩務員さん数名とともに、競輪談義に花を咲かせながらルーキーを励
ましてきたわけだ。「人が見ていないところより、大勢のお客さんの
前で走る方が好きです」「プレッシャー? すぐに特進しますから」
など、我々への受け答えが謙虚な割には、なかなかのビッグマウス。
勝負師向きとみた。デビューしたあかつきには、応援したいと思う。

24日(月)

きょうはJRA賞授賞式に行ってきた。初めて行く赤坂プリンスホテ
ル。入る時は何とも思わなかったけど、授賞式の会場はやはりケタ違
いであった。写真でも伝わらないけど、とりあえず雰囲気だけでも。

右端にD10ってありますよね。この8人掛けのテーブルが60もあるん
ですから。すげえわけですよ。昨年の感動的なレースの数々を振り返
りながら過ごす数時間。取材のためとはいえ、すばらしい時間を過ご
すことができました。

二ノ宮師と蛯名J。たくさんのカメラに囲まれていました。二ノ宮師の
すぐ右上のグレーのスーツは尾形師、同じく左上でグラスを持っている
のは和田Jです。んでもって

そのカメラの多さに遠慮がちな佐々木調教助手。これじゃ、食事どころ
じゃありませんな。マスコミも仕事ということで、なにとぞお許し下さ
るよう、お願いいたします。右で平気な顔してビール飲んでいる永田獣
医がカッコいい(笑)。また来年も、すばらしい馬たちを称えるこの舞
台に行きたいと思うばかりです。

23日(日)〜厄日〜

こんなひでえ日があるのか、というくらい、こっぴどい1日だった。
馬券が当たらない。これは、まあ、言ってみればよくあることで(こ
れも情けないことなのだが)、慣れている。裏パー食らったわけでも
ないのだから、許容範囲内だ。しかし、事件は1Rの終了後に起こっ
た。何気なく携帯電話を取り出し、留守電のチェックなどをしようと
思ってふと手にした瞬間、
おもむろにすべての表示が消えた
だ。イヤな予感が走る。あとはご想像どおり。どこを押しても、ウン
ともスンとも言わない。たまに表示されたりするのだが、これもすぐ
に消えてしまう。他紙の記者にバッテリーを借りても同じ。つまり、
本体そのものが壊れたのだ。言わずもがな、メモリデータもすべて、
消し飛んでいた。放っておくと、大事な電話も取れなくなってしまう
ため、午前中は仕事を離れる了解を取り、船橋のドコモショップへ。
給料日前のなけなしのカネで新型機種を購入した。和音機種は前々か
ら欲しかったので、12月の初頭から「土日で2万円儲けたら、携帯
を買い換える」と宣言し、ここまで実現できなかっただけのこと。ま
さか、こんな形で新型機種を導入するハメになるとは思わなかった。
しかし、導入してからが大変である。これまでにあった約300件の
メモリが、すべてパー。記者仲間と、勤務先関係の電話番号について
はほぼ復旧したが、これでもまだ80件である。残り220件、一体
どうしたらいいのやら。トレセンで2〜30件は生き返るとして、懐
かしい友人たちの番号も、軒並み分からない。今度から、絶対にバッ
クアップしておこうと心に誓いながら、競馬場に戻った。
ところが、神様はそう簡単に許してくれない。息せき切って記者席に
戻り、職場を離れたことをわびて仕事に戻ろうとした時のこと。ふと
JRAの発表ものの張り紙に目が行った。
「マジョルクリック騎手、
落馬。骨折の疑い」
。…。おい、待て。次週号でボクがインタビュー
したのは、だあれ? マジョルクリック騎手だよ〜! …数時間後、
言うまでもなく骨折の疑いは事実のものとなり、全治3週間の診断が
下った。「今週は未勝利のダイタクビクトリーが有力で、手綱さばき
に期待しよう!」などと書いていた原稿は、当然ボツである。泣く泣
くデスクに電話して、当然のように終盤の差し替えを申し渡された。
まあ、以前、見開き2ページの特集を組んだ時に某S騎手が騎乗停止
になった時に比べればマシなことだが、それにしても疲れた…。浪人
時代にわずらった肋間神経痛が一時的に再発したくらいなので、自分
も相当なストレスを感じたようだ。はあ。何でこんな目に遭わにゃな
らんのかねえ(涙)。冬来たりなば、春遠からじ。そう信じて生きて
いきます。はい。
んなわけで、トップページにも書いたように、ボクに連絡先を教えて
いる方、お手数ですが、メールにてご連絡下さいませ。m(_ _)m

22日(土)

予想コーナー5頭がすべてV。単勝を全部転がしていたら、28倍強
になっていた計算である。まさに取らぬ狸の皮算用。それでも、悲し
いかな、馬券収支はマイナスであった。いずれ好転してくることもあ
るだろう。と自分に言い聞かせておく。ああ、情けねえ。
しかし、きょうはそんなことを忘れさせてくれるできごとがあった。
後藤Jが復帰初勝利。ハーバーキラリで挙げた初勝利の時にも声を詰
まらせていたが、その後、マイスプリームリーで勝った時には、藤原
調教師に肩を抱かれて号泣していた。「もう勝てないかと思うことも
ありましたから」とハーバーの時には言っていたが、いろいろと世話
になった藤原師の馬で勝てたことが、喜びを増幅させたのだろう。祝
福する周囲の関係者までがもらい泣きしていた。今後もバリバリ頑張
って、周りの人々を喜ばせてほしいと思うばかりである。

21日(金)

きょうはすげえものを見てしまった。「空飛ぶ電卓」「人に覆い被さ
る皮ジャン」
。いや、その、何のことはない、あまりの強風で、店頭
に飾ってあった品々が吹っ飛んでいただけのことなのだが。久しぶり
に本当にすごい風だった。寒い寒い。休みの日は、あまりネタもない
もので、こんな下らないことしかないんスよ。ご勘弁。

20日(木)

きょうのメーン取材は来日中の障害ジョッキー、ティエリ・マジョル
クリックJのインタビュー。同時にグリーンチャンネルもインタビュ
ーをしていたので、この内容だけでも原稿にできないことはなかった
のだが、原稿以上に知りたいことが多かったので、もう少し追加取材
をお願いした。個人的な興味まで質問してしまったので、わざわざい
らして下さっていた通訳の方々にはご迷惑をおかけしたが、その分、
ためになることも多かった。基本的なやる気、印象については、次週
の我が雑誌をご覧いただきたいが、以前、三浦J(きょうのインタビ
ューにも同席していただきました!)に聞いた時と同じセリフを聞く
ことができたのがうれしい。障害レースの魅力について聞いた時のこ
とである。
「飛越する姿の美しさ、レースの面白さ。平地の競走とは
違う魅力を感じ取ってほしい」
。ジョッキーをとりこにする魅力は、
日仏共通。おそらく、万国共通なのだろう。皆さん、今まで以上に、
障害レースに熱くなりましょう! 盛り上がり=馬券の売り上げであ
ることもお忘れなく! 売り上げが伸びれば、JRAの障害振興策も
ますます力が入るでしょうからね! このHPでも、障害振興企画を
やろうかな?

19日(水)

朝の取材では、ロングインタビューをとどこおりなく済ませ、その他
東京新聞杯組などの取材に当たった。特別、充実したという日ではな
かったが、ポカもなかったように思う。しかし、東京新聞杯出走予定
馬はさらに増え、賞金の有無が極めて微妙なラインになってきた。と
なると、かえってオープンの賞金ギリギリしか持っていない馬が有利
である。たとえば今週の平安S。レガシーハンターやヒコーキグモは
出馬投票をすれば恐らく除外が確実で、東京新聞杯の出走権を手にす
る。すでに京都金杯の除外で優先権を保持するチェックメイト同様、
安泰なわけだ。こうなるとうかうかできないのは賞金を彼らよりも多
く持っていながら、除外の危機にさらされる組である。とある馬の調
教助手さんから「こんなシステムって、あるか?」と悲痛な声で言わ
れてしまった。難しいところである。現行のルールに沿って考えれば
そうした作戦も必然的に浮かんでくるわけだ。自分の考えとしては、
平地オープン戦の復活が最も解決策としていいと思うのだが、さて。

18日(火)

大変なことは重なるもので、次週用のロングインタビューを予定して
いた馬が東京新聞杯を回避することが判明。2ページを割く予定だっ
たわけで、これの代用(失礼極まりないが、正直そうである)を探す
必要が出てくるわけだ。ただ、その時点で決めるわけにはいかず、そ
の時点でみずから判断して、それとなく「この人なら」と思う人には
少し長めに話を聞いておく。後刻、取材仲間と相談し、他にふさわし
い取材対象はいないかと協議。幸い、2人ほどロングインタビューに
十分すぎるほどの該当者がいたため、とある調教師に決まった。明日
はその他の仕事もあるが、これを重点的にやることになるだろう。次
週号を見て「ああ、この人は代用か」などと思わないように。手駒が
豊富な厩舎で、今後が期待される馬がいますので。ご期待下さい!

17日(月)

今週は東京新聞杯と京都牝馬特別の取材になる。どちらもマイル戦と
いうことで、兼登録する馬が多そうなのが厄介なのだが、それ以上に
厄介なのは賞金の問題だ。出走意志のある馬を探すのが大変になる、
先々週のようなことがあるかと思えば、今週のようにメンバーを探し
出しても、出られるかどうかが分からない場合がある。たとえると、
本賞金3220万円という馬は多い。オープンぎりぎりの賞金である。こ
ういった馬が出走しようにも、フルゲートをオーバーしては出られな
いわけで、そこに除外による優先権を持っている馬がいたりするから
大変だ。「どうなんだ?」と逆取材されたりするが、さすがに1週前
の段階では即答しかねる。東西で緊密に連絡を取り合うわけだが、中
には想像だにしえないような路線変更をしてくる馬がいないとも限ら
ない。登録馬が出る前にメンバーを探して原稿を書いているというボ
クらの仕事も、なかなか大変なものなんスよ。

16日(日)

京成杯を勝ったのは佐々木晶三厩舎のマイネルビンテージ。少し気の
早い話なのだが、自分がマイネル軍団で所有する明け3歳馬は、佐々
木晶三厩舎に入厩するのである。「1年早いよ〜」と思わずつぶやい
てしまったが、ビンテージ同様、佐々木晶師が自ら選んだ我が愛馬。
今から来年に期待するとしよう。明日からは美浦。復帰を期待してい
たマイネルプラチナムが放牧に出てしまったのは残念だが、また新た
な狙い馬を探してこようと思う。

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