4月の日記(後半)

30日(日)

馬券のやられは別にして、予想についてしみじみと考えさせられた。
ナリタトップロードやステイゴールドを本命にした人と、自分と、ど
ちらがマトモか、ということになる。オペラオー本命で、ラスカルが
無印。見る目のなさを最も露呈した予想のような気がする。何とも情
けない限りだが、冷静にレースを振り返ると、やはりラスカルが来る
のは4コーナー手前で分かった。それを転回の利とすればそれまでだ
が、スローになりがちな天皇賞で後方待機を決め込む武豊Jの読み、
技術が、2着をもたらしたと思う。渡辺Jも何ら間違ってはいない。
馬の力はすべて引き出しただろう。ただ、最も目標にされたことは、
間違いない。ラスカルとトップロードとの間に、大きな差はないと自
分は今でも思う。そしてオペラオーは強かった。今後、3頭がどんな
ローテーションを歩むか分からないが、きょう得た教訓は、次回に生
かさねば意味がない。次なる対決を待ちたいと思う。それにしても、
G1は5連敗。NHKマイルCはどうにかしないとなぁ…。

29日(土)

馬券はこっぴどくやられたが、それ以上に考えさせられることがあっ
た。まあ、そのことについては、いずれ機会があれば書きたい。とに
かく馬券のあたりハズレの流れが悪い時は、こんなものだ。しかし、
このままだと明日は自由席だな。給料日後の競馬は、どうしても金を
余分に使ってしまう悪い癖がある。大してあるわけでもない給料なの
に、過信してしまうのだ。相変わらず学習能力の低さには、我ながら
悲しくなる。明日の京都こそは、途中で銀行に行ったりしないで済む
よう、自分との折り合いをつけていきたいと思う…。

28日(金)

やってきました金曜日。何があるというわけでもなく、昼近くまでグ
ースカ寝て、ダラダラして、夜また寝た…などというのび太くんのよ
うな生活はしておらず、何だかんだ言っても昼前には家を出る。きょ
うは地元の駅のベンチで、学校帰りの女子高生が普通の靴下からルー
ズソックスに履き替えるところを見て、ちょっとした謎を感じ、会社
に向かう。自分は休みなので、会社へは、ただ単に出張費の受け取り
に来ただけ。その後は、ゲームセンターに行き、最近出たばかりのゲ
ーム「ギターフリークス3」に熱中する。とりあえず、土曜東京、日
曜京都のローテーションなので、無理しない。結局はのび太と大して
変わらん生活だな…。

27日(木)

いつもの木曜日は、午前中に取材を終えて、昼過ぎには会社に向かっ
て出発する。しかし、きょうは午後3時過ぎに厩舎に用事があり、遅
くまで残ることになった。その結果、出馬投票のシーンを見ることに
なったわけである。普通の投票ではない。除外ラッシュが続く福島や
多数の4歳馬が出走をもくろむトライアル路線のある週。出馬投票所
は、大変な人込みだった。

出馬投票後の除外馬確定を待つ関係者


除外馬が発表され、自厩舎の馬を確認


再投票に向かったり、他の騎手に別レースの騎乗を
依頼したり慌ただしく動く

とまあ、この画面でどれだけ伝わるか分からないが、すごい人だかり
だった。また、特に福島に行くジョッキーも、この現場には大勢で駆
けつけ、売り込み活動もしている。たまには、こんな画像があれば、
ちょっとした現場の雰囲気でも伝わるかと思い、やってみた次第。

26日(水)

前日の書き出しとは矛盾するようだが、今週の美浦トレセンは閑散と
している。やはり、天皇賞の有力馬が栗東に集中し、レオリュウホウ
の追い切りを終えた菊沢徳Jだけが、ほとんどの日刊紙系マスコミに
取り囲まれて目を丸くするという事態なのだから、無理もない。自分
たちは1週先の仕事(NHKマイルC)だから、そんな喧燥とは別の
世界での仕事なのだが、朝、ふと先の予定を調べてみたところ、ダー
ビーの週には、函館デビューの新馬を取材しなくてはならないことに
気づいた。有馬記念の時に金杯の取材をすることも、因果な商売だと
感じる時だが、ダービーを前に、翌年のダービー馬探しをする日まで
あと1カ月ほど。競馬の世界にいると、本当に時間の流れが速く感じ
る。美浦、栗東の両トレセンには、きょう、抽せん馬が大挙して入厩
してきた。まだこの時期だが、すでに今後が楽しみな若駒たちの鳴き
声が、トレセンのそこかしこで聞こえている。今から、ずっと先のこ
とを考えてみるのも、悪くないものだ。

25日(火)

季節は春のG1シーズン真っ只中。桜花賞、皐月賞からオークス、ダ
ービーへという季節である。しかし、こと競馬においては、別のシー
ズンでもある。ペーパーオーナーゲーム(POG)だ。自分も、あま
りこのゲームに心血を注ぎ込むタイプではないが、やはり負けること
は悔しい。特に、いま参加しているPOGサークルでは、唯一の現場
取材記者という立場でありながら、ブービーの順位を確たるものにし
つつある。何としても巻き返したい。自分も現場に出て4年目に入り
顔見知りも増えてきた。今年あたりは、ヌケヌケと「いい3歳馬、い
ないっすかね〜」などという取材を敢行してみたいと思う。我が社の
POGは早くも来週が指名。今週あたりから、取材の合間を縫って、
すばやい情報を入手したいと思う。あ、もちろん個人的な利益のため
ではなく、読者の方々に新鮮な情報をお届けするためですから。念の
ため。←うそつき

24日(月)

またまたネタがないにつき、どうでもいい日記である。
このところ、睡眠時間を多く取るようにしてみた。あまりの虚弱体質
に嫌気がさし、体力増強を考えた結果である。本来ならば、真っ先に
すべき運動は、時間と気力がないため断念。とりあえず、すぐフラフ
ラになるんだから、寝るだけ寝ようと、それまでの5〜6時間平均を
7時間にした。するとどうだろう。体質そのものに変わりはないのだ
が、何と
やせた。不思議というか、うれしいというか。
約2キロ。別に他にダイエット活動はしていない。特別な肉体、精神
のストレスがあるわけでもないだけに、どうやら規則正しい生活をす
ることで、健全な肉体が戻りつつあるのかもしれない。もっとも、今
週は美浦トレセン行きで夜更かし必至。リバウンドだな…。

23日(日)

自信の本命スギノトヨヒメが馬群に飲み込まれていく。あぁ、ダメだ
な…。しかし、ふと前に目をやると、抜け出している馬が2頭。確か
に記憶にある。タテ目の2頭だ。しかも、ちょっとだけ考えた末に、
買わなかったタテ目の2頭。「それだけはヤメて〜!!!」。ボクの
悲痛な叫びが届いたかのように、いっぱいいっぱいのカリスマサンオ
ペラがグイッと伸びる。何で、そーなるの。オッズを見れば買ってい
たことは間違いない。もっとよく考えていれば、買っていたと思う。
なぜ、ちょっとだけ考えた末に見切ったのだろうか。時間よもどれ。
そして聞きたい。「何で、買わないの?」。その答えが聞きたいよ。
帰宅したら、
玄関あけた途端に母親が「タテ目、買ったの?」。いい
親を持ったな、と心から思った瞬間である。
もっとも、ここまでグチっていながら、実はインチキをしてしまい、
馬券は大負けしなかった…。昨日の分、ということでカンベンしてく
ださい。詳細は掲示板で。こんなこともあっていいでしょ?

22日(土)

たいがいのことがあっても、馬券だけは最優先にするのが、自分のス
タイルである。しかし、きょうばかりは朝9:00過ぎの待ち合わせ
による私用。遅れを申し入れ、大急ぎでウインズで馬券を買ってから
駆けつけた。ウインズでの馬券は、もちろん予想コーナーの分だけ。
余分なものを買う余裕は、資金、時間ともにない。しかし、あらかじ
めマークシートを塗っておくということを忘れた自分が悪いのだ。そ
して悲劇は訪れた。だいたい推奨したレースと買い目は覚えている。
ところが、京都の10Rに限って、新聞に推奨した14−16と13
−14しか思い出せず、流し馬券をマークすることを面倒くさがって
怠ってしまったのだ。今まで、予想コーナーで推奨した以上の馬券を
買ったことはあっても、予想した馬券を買わなかったことはない。に
もかかわらず、にもかかわらず…。ウソのようなホントに話。
祝! 万馬券(予想だけ)的中!
もう、イヤっ!

21日(金)

基本的に、人間ウォッチングは好きなタイプだが、このところファー
ストフード店に行くと、そのたびに発見がある。しかし、きょうとい
うきょうは、ホントに考えた。2人の女性が会話している。話してい
るのは一方的に1人。もう1人は聞き役に徹している。話しているの
は、好きな男性のこと。盗み聞きするつもりはなくても、テンション
が高いせいか、異常に声が大きくて、聞こえてしまうのだ。その内容
はというと、どこからどう聞いても、おいおい…というもの。26歳
だというその女性による、好きな男性とは…

1.私のことだけが好きだというけれど、他の女とも遊びたいから、
ワタシにも遊んでいいという。ひどいよ。
2.彼はかつて、刑務所に入ったことがあるけれど、それは彼が両親
のいない貧しい家庭に育って、窃盗癖がついてしまったから。同情し
てしまう。
3.彼は人付き合いが多くて、だいたいの女の子をみると、その子が
どんなタイプなのか見抜けてしまう。スゴイこと。
4.街を歩いていると、すぐに店の前で立ち止まり、「あれ、ほしい
んだよなぁ…」と切なそうに言う。つい買ってあげちゃう。
5.彼は私のことを「26歳の割に子供だ」って言う。ねえねえ、ど
う思う?(ともう1人に同意を求める)

あまりのことに呆然とした。そりゃ、想像の領域を出ないのは確かだ
が、限りなく99%近く、相手はホストか何かで、彼女は騙されてい
るとしか思えない。アンタ、騙されてない? と聞きたくなってしま
ったが、それでも彼女は、彼のことを話す時に幸せそうな表情をして
いる。自分も、自分のことをおめでたい人間だとは思うが、ここまで
になるとおめでたいという言葉では表現できない。彼女は「最近、薬
の量が増えちゃって。うん。安定剤」といいながら、食後にたくさん
の薬を服用し始めた。こんなこと、日記に書いても仕方ないと分かっ
ているのだが、世の中、いろんな人生を歩む人がいるものだと思う。
ちなみに、彼女の連れは、5の質問を受けて「そんなことないよ」と
答えていた。自分もいろいろ悩んできたが、友人に恵まれてきたな、
と改めて感じた瞬間だった。

20日(木)

次週はNHKマイルCの取材である。断然の主役とみられていたエイ
シンプレストンが故障、断念となり、メンバー的には混戦となった。
一応のページ割りは決まったが、苦心の構成である。この後に及んで
回避とか断念という馬が出ないことを、切に祈るばかりだ。それにし
ても、掲示板にも書いたが、ライフサイクルというものは恐ろしい。
いつもならば、5時間かそこらしか寝られない木曜日朝。今朝はたっ
ぷり7時間寝たにもかかわらず、1日中、体が重たかった。慣れない
生活は、体に毒なのか? まあ、中1日で新幹線輸送をしたことによ
る影響としておこう。それにしても、我ながら虚弱体質だなぁ…。

19日(水)

ファーストフード店に入った。2階が広く、禁煙ゾーンと喫煙ゾーン
に分かれている。自分は煙草を吸わないので、禁煙ゾーンに向かった
のだが、どこもかしこも空いているというのに、6人の制服姿の女子
高生が煙草をスパスパ、しかもご丁寧に禁煙席に座って吸っている。
いま風にいうところの「イケてる」女の子たちなのだが、何だってわ
ざわざ空いてる店の禁煙席で煙草を吸うのだろう。店の壁には「未成
年者の喫煙、禁煙席での喫煙は、堅く禁じます」との張り紙。わざと
ケンカを売っていたのだろうか。きちんと防犯カメラまで回してある
というのに、この体たらく。注意してもよかったが、やたら大笑いし
たり、制服なのに椅子から転げ落ちてまでリアクションしたりする姿
を見ていると、やばいクスリでもやってるんじゃないかと思い、腰が
引けてしまった。そんな自分に腹も立つのだが、逆に、何であんなこ
とをしているのか考えてみる。…分からん。相手にしなければ済むこ
とではある。でも、気になる。損な性分だなぁ。彼女たちの精神構造
に詳しい人、誰かいませんか?

18日(火)

関西に来ると、関西独特の商品、テレビなどが楽しみのひとつだ。こ
のHPを見てくださっている人々の中に、西日本に住んでいる方もい
るとは思うが、特にテレビのCMが違う。言葉で説明できないのは残
念だが、インパクトの強さという点では、関東の追随を許さないもの
が多い。よくよく考えてみると、普段、関東圏で生活していても、強
くインパクトに残るCMは関西系のものばかりだ。やはり、オモロイ
ということになるか。つーか、他に書くネタもないんス。無事に仕事
して、フツーに夕飯食べてきました。朝おきて、昼仕事して、夜寝た
というのび太クンみたいな生活だ〜。これがサラリーマンか。きょう
は早寝しようっと。

17日(月)

天皇賞取材のため、栗東入り。今年の天皇賞は、やはり3強対決とし
か見えず、今から売り上げのことが心配される。馬券が最も売れない
のは「2強」の時だが、3強という時もなかなか売れないものだ。日
本の競馬全体の流れから、だんだんと長距離レースが少なくなってい
くように思う。効率的な馬房の回転、レース後の疲労による間隔の開
き方などを考えると、長距離レースあまり歓迎されない向きが多い。
力の差が開きやすいこともあるだろう。それにしても、天皇賞となれ
ば、もう少し、「おっ」と思わせるような馬が出て来てくれてもいい
ように思うのだが…。ステイヤー受難の時代。寂しさを感じずにはい
られない。

16日(日)

珍しく2日続けてのプラス計上となり、ここのところ負け続けていた
分の収支も多少なりとも改善された。しかし、喜びを感じながら中山
から帰宅する途中、1本の電話で悲報を耳にした。今から8年前の秋
にウチの会社にアルバイトとして入った頃、かわいがってくださった
整理部(見出しやレイアウトを担当する部署)勤務の大ベテランが、
亡くなられたという。仕事や挨拶には厳しい方だったが、仕事を離れ
れば「ハカセ(見た目がそんな感じだったらしい)」と呼んで、あれ
これと仕事の心構えや手ほどきをしてくれた方だ。ここ数ヶ月、体調
を崩して入院されていて、あまり病状は芳しくないと聞いていたが、
こんなに早く亡くなられるとは思わなかった。非常に悲しい。現場に
出るようになり、顔を合わせる機会が少なくなってからも、たまに会
えばいろいろと声をかけてくれたことが、つい最近のことのように思
われる。さようなら、赤羽さん。心からご冥福をお祈りします。

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