5月の日記(後半)

31日(水)

早いもので、5月もきょうでおしまい。それにしても、きょうは忙しかっ
た…。こうして日記を書くのが精いっぱい。明日はしっかり頑張りますの
で、お許しを。…でも、明日は今から降ってる雨が本降りになるらしいん
だよなぁ。ユーウツだ〜。

30日(火)

体調は万全とは言えないものの、仕事をしていると落ち着いている。まあ
何か別のことに集中していると、あまり気にならないものなのだろう。そ
れよりも、とにかく暑い! 半袖シャツでも汗をかく季節になってしまっ
た。これから梅雨もあるわけだが、しばらくは薄着で過ごすことになりそ
うだ。えー、お分かりかと思いますが、きょうは特に何もなかったっす。
ネタなくてすみません。

29日(月)

前夜から胃の調子が非常に悪く、会社への出勤を控えさせてもらった。ま
あ月曜日というのは、会社での資料作成や、血統表の準備などなので、現
場でもできないことはない。美浦入りを1日延ばすつもりでいたのだが、
夕方まで部屋でおとなしくしていたら、何とか体調は回復(した気配)。
結局、夜には美浦入りしてしまった。ま、悪化したらしたで、美浦で休め
ばいいだろう。せいぜい、周りの方々に迷惑をかけないようにしないと。
さて、今週はいよいよ新馬の取材。明日のヒーロー、ヒロインは美浦にい
るかな?

28日(日)

だいたい、自分は縁起を担ぐタイプである。競馬場に行く前にツイてない
と感じると、とにかくダメなのだ。きょうは府中本町の駅に着くと、大混
雑。それは予測済みだ。そして定期券での精算をするため長蛇の行列に並
び、やっと順番が回ってきたら
「ただいま紙幣は使用できません」の表示
が…。げんなりしてしまった。ま、それだけではなく、売店のオヤジに不
愉快な対応を受けたり、朝からイヤなことが連発。その挙げ句、自分の予
想に忠実に300円流しをしていた6Rのスナークテイオーが僅差の3着
というザマで、1着3着は470倍…。目の前で14万が幻となって、立
っているのもやっとという状態だった。結果、ダービーは前予想(雑誌に
出ている1週前予想)で本命のアグネスフライトがV。乗っていたのは、
スナークテイオーを2着に持ってこれなかった(普通、人気薄のスナーク
テイオーを3着に持ってきた、と表現するが、ボクは子供だからこれでい
いのである)河内Jだった。あうー。とにかくきょうはマイッた。
どーでもいいことだが、きょうは28歳と29歳の分岐点である。20代
でいられるのも、あと1年半か。もっといろいろ頑張らにゃあね。

27日(土)

予想ページにも書いたが、午前から特別のはじめまで、やられまくってい
た。ダービー資金どころではなく、すっかり意気消沈していたのだが、た
まにはああいう当たり方もあるんだと、バクチの神様に感謝。ついでに、
ダービーも当てさせてください。←バチ当たり
きょうはPATで障害が発生し、午前中はほとんど馬券が買えなかったそ
うだ。いつになく、関西地区の午前のレースを買っていなかったため、ま
ったく気づかなかったが、買えなかったファンも腹立たしいだろうし、主
催者としても売り上げダウンにつながったのだから、つらいところだ。こ
ういう時に、ホントに機械は怖いと思う。ちなみに、きょうは午前からや
られまくっていたため、好配当的中の中京の2鞍は、ともに復旧後のPA
Tで買っていた。口の悪い記者仲間が「お前のは故障で口座に入金されて
いないってよ」とか言う。冗談と分かっていても、もしかしたらそういう
ことが起きても不思議がない、そんな気がしてしまう。コンピューターと
言っても、作ったのは人間。パーフェクトということはないものなのだ。

26日(金)

金曜日はいつも話題に困るから、そのためにネタを取っておいた、という
わけではないのだが、今週の火曜日の話。先週から騎乗を開始した、フラ
ンスのフレデリック・サンチェスJにインタビューをした。「オハヨウゴ
ザイマ〜ス」「ドモアリガトウ」などの覚えは早く、しかも非常に陽気。
先週、11番人気のデルマアベンヌを2着に導いたレースは、自分も非常
に強い印象を受けただけに、その陽気な性格もあいまって、今週の騎乗依
頼が急増したのも理解できる。詳しくは次週号に掲載される拙稿を読んで
いただきたいが(さりげなく宣伝…)、すばらしくポジティブな考え方を
している若者で、きっとこの先、世界に名を売れる騎手になるのではない
かと感じた。今年の初頭まで日本にいたデムーロJが怒涛の勢いで欧州の
重賞を勝っているが、遠くない将来、サンチェスJの名前も広まるのでは
ないだろうか。今週あたりなら、まだ知名度も低い。思い切って、騎乗が
ある全部のレースで、サンチェス総流しを敢行してみようかと思う。

25日(木)

美浦での取材を終えて帰京。しかし、ついにダービーウィークという実感
がないまま、トレセンを後にした。頭数が少ないこともあるが、自分の中
での盛り上がりに欠けていることも、その一因だろう。思い入れのある馬
がいなくては、ダービーといえども気分は高揚しない。見ている側のエゴ
と言われればそれまでで、関係者の高揚を感じられない自分が麻痺してい
るのだろうか。いずれにしても、今月上旬に、馬券でこっぴどい負け方を
喫しているので、給料が入ったといっても、実際の実入りは少ない。静か
に、冷静に、ダービーを見守りたいと思う。

24日(水)

ダービーウィークの追い日。しかし、美浦トレセンは驚くほど閑散として
いた。無理もあるまい。3厩舎で5頭しかダービーに出走しないのだ。マ
スコミのほとんどは、栗東トレセンにいるはずである。某ダービートレー
ナーが「寂しいなあ」とつぶやいたが、まったく同感だ。基本的に馬はみ
んな平等に見たいと思うのだが、どうしても関東馬に肩入れしてしまう。
さて、どんな結果が出るだろうか。ちなみに、安田記念は、関東馬が優勢
だ。自分としても、ダービー以上に楽しみな馬がいるので、今からレース
が待ち遠しい。ちょっとカゼ気味なので、早く治さないとな…。

23日(火)

インターネットの発達はトレセンでも急激なもので、東西の多くの関係者
がメールやHPの話題を口にしているのを目撃する。しかし、けさはビッ
クリした。某調教助手さんから「ホームページやってるんだね。メガネか
けていないから、誰かと思ったよ」と馬上からのツッコミが入ったのだ。
しかも「1ヵ所、間違ってたよ」の注意つきで。確かに、いくつかの競馬
関係者にリンクしていただいているし、中には検索で来ることも可能だろ
うが、あまりいい加減に作ってはいられないと痛感した。事実誤認はマス
コミとしてあってはならないこと。肝に銘じたいと思う。というわけで、
あの日記はひっそりと手直ししました。どうもすみません、Oさん(読ん
でくださっていますか?)

22日(月)

通常、美浦に行く時は、夕方5時半から6時半くらいに会社を出発する。
しかし、これは自分の裁量次第で、遅らせるのは自由だ。きょうは、珍し
く、月曜日なのに大井記念という南関東の大レースがあり、たまたま美浦
から仲のいいS調教厩務員が来るということだったので、同僚くず記者と
ともに、美浦出張の重たい荷物を抱えて大井に行った。手荷物預かり所に
荷物を預け、ぼちぼちとレースに手を出す。1レース目でハズれ、2レー
ス目で的中。1万円の浮きで、大井記念に挑んだ。自分はゴールドヘッド
からの馬券を買って、イナリコンコルドは抑えだったので、1着3着でも
悔しいことは悔しかったが、地団太踏むほどではなかった。ところが、世
の中には変わった人がいるもので、なんとくず記者は、2着の超大穴デリ
ケートワンから、あろうことか連単1着流しを買っていたのである。しか
も、ご丁寧に流し馬券の式別を塗り忘れ、機械に「式別を選んで下さい」
と言われてから、欲張って1着流しを塗ったというのだから驚きだ。連複
でも380倍。500円流しだから、連複にしていても、大変なお金にな
っていたのに…。そして、Sさんもスゴかった。「きょうはイナリコンコ
ルドで間違いねえんだから」と宣言し、松戸競輪で儲けてきた(バクチの
ハシゴ!)資金を投入。しかし、まさかまさかのデリケートワンの2着で
茫然自失の態だった。スゴかったのは、その後の最終レースである。軸は
どうにもならない中心馬チェイスチェイス。どこからどうみても相手選び
の1戦である。巻き返しのため、2番人気を蹴飛ばし、3、4番人気だけ
の2点勝負という平凡極まりない選択をした自分に対して、Sさんの選択
は、4番人気との大金勝負と、チェイスチェイスからの大穴馬券。その中
の1頭に、ミルパレードという馬がいた。馬柱に出ている6戦、すべてが
2ケタ着順である。「ねえ、何でこんな馬買ったの?」という質問が出た
のも、当然だと思う。そこで帰ってきた答えがスゴい。
「セブンイレブンだよセブンイレブン! スジなんだから」
チェイスチェイスは、馬番11。これに対してミルパレードは7番。つま
り、馬番をセブンイレブンと言っていただけである。確かにミルパレード
は逃げ馬で、他の逃げ馬が出走取消というメリットはあったが、これまで
の通過順位はすべて3コーナーで先頭でも、4コーナーで大失速というパ
ターンばかり。とてもじゃないが、手が出ない。ところがレースでは、軽
快に逃げて、4コーナー。外から文句なしの手応えで上がってきて、かわ
していったのがチェイスチェイスだが、内でミルパレードがすごい粘りを
みせる。Sさんが5000円買った「セブンイレブン」のオッズは40倍
強。しかし、ゴール寸前で外から2番人気の馬が強襲し、ミルパレードは
3着に落ちてしまった。
「あ〜〜〜〜!!! 
オレのセブンイレブンがぁ〜〜!!!」

ボク自身、ずいぶんと愉快な叫び声を上げることで記者の間でも評判だが
これほど面白い悲鳴を聞いたことはない。文字でこの面白さを伝えること
が難しいというのは分かるが、少しでも伝われば幸いである。世の中、面
白いハズし方をさせればオレに勝るヤツはいないと思っていたが、なかな
かどうして、1日のうちに2つも希少な例を目撃できた。少し救われた気
がする。誰だ? 類は友を呼ぶなどと言うヤツは?!

21日(日)

オークスについては、馬場の推測に気を取られるあまり、ペースについて
考えが足りなかったように思う。でも、仕方があるまい。結果には納得し
ている。さて、いよいよダービー。来るところに来たな、という感情はあ
るものの、ついにここまで、思い入れを持てる馬がいないまま迎えてしま
ったのも事実である。給料日直後のダービーとなるわけだが、あまり金銭
的には踏み込まないようにするつもりだ。もちろん、他のレースに妙味を
感じれば、ダービー以上の投資をする可能性もある。それとも、今週の取
材で逆転狙いの1頭を探し出せるだろうか? それと併行して、次週用の
3歳新馬取材も徐々にリストアップしなくてはならない。ダービーと違う
ウキウキした気持ち。先があるのは楽しみなことだ。

20日(土)

ラガーレグルスがゲート試験不合格となった後の佐藤哲Jの記者会見。言
葉を選びながら、という感じだったが、内心に隠した怒りがヒシヒシと伝
わる内容だった。というより、その怒りは自分でなくても、信じられない
というものだ。「試験の時に、
フェンスを傘で叩いたり、蹴飛ばしたりし
て、ヤジを飛ばしている
人たち…。ファンと呼べるんですか…ねぇ…。そ
れでも合格しなきゃいけないのが、今の競馬なのかもしれませんけど」。
我が耳を疑った。確かに、ダービーのスタンド前の騒音となれば、尋常な
ものではない。だからといって、そいつらがその騒音を出す手伝いをした
などということはいい訳にもなるまい。どのみち、皐月賞で大損させられ
たか、ただのバカかのどちらかだ。ジョッキーは言葉を選んで「それでも
応援してくれるファンがいますから、何とか工夫してその応援に応えたい
です」と話した。冷静さを取り戻すまでに、時間がかかったことだろう。
だが、自分は言葉など選ばない。ヤツらは
2度と競馬場に来るな。そんな
ヤツらは、たとえ馬券を買っていようとも、競馬を支えているという部類
には入らない。それにしても、どういうアタマの作りをしているんだろう
か。生きたまま解剖してその中身を見てみたいものだ。

19日(金)

休みの1日。昼近くまでゴロゴロしていたが、支度を済ませて出かける。
このところ狂ったようにハマッている「ギターフリークス3rdmix」
と「ドラムマニア2ndmix」を遊びまくり。平日昼間くらいしか、空
いている時間がないのだ。それにしても、何人かに1人いる、やたらと上
手なヤツら、ありゃいったい何者なんだろうか。ホンモノのドラマーが、
あんなゲームで練習するとは思えないし、プロのギタリストが弦もないゲ
ームで満足するはずがない。コナミ(製造元)が、ゲームの魅力をアピー
ルするために全国に放った刺客か、と思う(バカか、オレは)。いずれに
しても、若かりし頃から(まだ20代だけどさ)ゲーム好きだった自分が
久々にハマッたゲーム。しばらく熱は続きそうである。ちなみに、これま
でにハマッたゲーム(アーケード版)は、クレイジークライマーに始まり
名前を忘れたプロレスゲーム(敵が5人しかいなくて、全部倒すと延々と
そいつらと戦うヤツ)、テトリス、バーチャファイターなどなど。もしも
競馬を知らなかったら、ゲーム小僧のまま大人になっていたかもしれん。
ま、ダビスタにもハマッているんだから、しょーがないか。

18日(木)

久しぶりに木曜日に家からの出勤。慣れないネクタイなどを着用したため
息苦しいことこの上ない。あー、疲れた。ダービー号の仕事が一応、終わ
って、次週は安田記念号。もうその次は函館開催が始まるのである。きょ
うの会議はそんな話。3歳馬企画を筆頭に、夏場についての企画は、毎年
頭を悩まされる。ハッキリ言って、誌面を作るだけなら、G1ウィークが
一番楽だ。出走馬も(1週前登録制度で)分かっているし、取り上げる馬
についても日ごろからの取材に余念がないからである。これが夏になると
新種牡馬だ3歳馬だ新米パパだと、取材に労力を要するようになるのだ。
ま、今から不安を感じても仕方がない。売り上げが落ちる夏場に向けて、
少しでもいい内容の雑誌を作る努力をせねば…。

17日(水)

オークスの追い切りがガンガン行われ、ダービーの1週前追い切りも次々
と終了。特に今年の4歳世代は栗東所属馬に有力馬が集中していることも
あって、記者席の混雑ぶりは尋常ではない。まあ、月曜日の天気予報で言
われていた大雨が降らなかっただけでも、よしとしなくては。前日夜から
の二日酔いを引きずりつつ、残った仕事をこなして、帰京。新横浜駅から
タクシーに乗ったら、ちょうどナイターの横浜゙中日が延長12回裏で、
横浜がチャンスの場面だった。思わず「音量上げていただけますか?」と
言うと、察してもらえたのか、「いま、チャンスなんですよ」と運転手さ
ん。話してみれば、一昨年の日本一の時には、やはりスタンドで観戦して
いたという、筋金入りのベイファンだった。話が弾んだのはいいのだが、
なぜかローズが併殺打。暗く沈みつつも、今年のチーム状況などを話して
いたのだが、さらに13回表に中日が一挙3点を取って、戦況は著しく悪
化してしまった。沈痛な表情で、地元に到着。何だか、自分が乗った時か
ら急に流れが悪くなってしまい、運転手さんに申し訳なく思うばかりだ。
結局、帰宅してラジオを続けて聞いたが、そのまま負け。ベイスターズナ
インの皆さん「明日はスタジアムに行くんです」という運転手さんのため
にも、5連敗だけは避けてちょーだい!

16日(火)

仕事はまずまず無事に終了。まずまず、というのは、自分が担当する予定
だったチタニックオーが、脚部不安を発症してしまったことによって、担
当馬が変わってしまったためである。まあ、ダービーだけに、それなりに
他馬も取材していたので、事無きを得た。ただ、チタニックオーについて
は、皐月賞の時に渡辺師も角田Jも「距離が延びていい」と期待していた
だけに、無念の極みだろう。皐月賞の3着馬がいなくなり、ダービーは、
ますます一騎打ちムードが高まるのだろうか…。いずれにしても、頂点を
目指していくうえで、無事に調整を続けることの難しさを感じずにはいら
れない1日だった。なお、夜はベロベロになってカラオケに行ったが、こ
の時の様子は秘匿させていただく。面白かったのだが、あまりに遊び過ぎ
の印象を与えては信用問題(自分だけじゃないしな)にかかわるので。も
っとも、仕事すりゃいいんだけどさ。いろいろうるさいんです。世間は。

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