10月の日記(後半)

31日(日)

土日24R中、23Rで勝負するつもりだったワイド福島。しかし、
ワイドに翻弄された前日の反省を生かし、きょうは一切のワイドから
手を引くことにした。要は、なかったものと思えばいいのである。我
ながら賢明な策だ…と思っていた。が、しかし。
当たらねえものは、当たらねえ。
不変の真理に気づかない自分の愚かさ。というか、愚かな自分に気づ
かないのが問題なのか。考えるとむなしくなるので、アタマを菊花賞
に向けることにした。馬券を5日もやめれば、少しは落ち着くだろう
よ。それにしても、わざわざ電話でくずNo.2さんに頼んだマイネ
ルフリートのレース。アナウンサーの絶叫が良かったな。
「アンクル
スルーが抜けた!」
。それ、オレのことだよ。
まあ、マスコミを通じて多くの人が伝達されたスペシャルウィークの
ことについても触れたい。陣営の言葉として「本調子には足りない」
というものがあった。これは、事実である。それが大きく喧伝された
のは、当然のことだろう。「当日までに気持ちを持っていきたい」と
付け加えていたが、そんなにうまくいくはずがない、と多くの人が感
じるはずだ。ボクもそう感じた。結果として、展開が向いたという見
方もあるだろうが、「走る気」という陣営が挙げたポイントが、戻っ
ていたのだと思う。それはそれでいいだろう。ならば、京都大賞典は
いったい何だったのか、ということになる。あの時は「完調ではない
が、力の違いで何とかしたい」というニュアンスだった(正確なセリ
フは覚えていないが、言わんとすることの大筋からは、そんなに外れ
ていないと思う)。それで結果が出なかったから、今回は弱気な姿勢
になったのだろう。それも仕方のないことだ。実際に管理する人と、
騎乗している人の言葉だから、頷ける。ただ、京都大賞典の敗北は、
あまりにひどくなかっただろうか。叩き台、という言葉がある。その
言葉に当てはまるのが前走だったのだろう。まさに叩き一変だ。ここ
で思い出されるのは、セイウンスカイの青柳調教助手の言葉である。
「そりゃ、毎日王冠は使いたいよ。でも、間隔が詰まることもあるけ
どさ、中2週の、その後のことを考えると、どうしても余裕残しの仕
上げになるからな。G1馬だもの、ハンパな仕上げじゃファンに失礼
だろ」
。断っておくが、これはスペシャルウィークを意識した発言で
も何でもない。札幌記念を使う前に発せられた言葉である。ここまで
書くと、ボク自身にスペシャルウィークに対する悪意があると受け取
られても仕方ないだろう。上位2頭をいずれも無印にして、馬券がハ
ズレた恨みだって、自分ではないつもりでも、どこかにはあるかもし
れない。だが、
スペシャルウィーク陣営は、できる限りの努力をして
京都大賞典に臨んだと信じている。だからこそ、その努力にもかかわ
ず大敗したスペシャルを軽視したわけだ
。今回、スペシャルWを信じ
て買った方が読んだら、さぞかし不愉快な思いをされるかもしれない
が、時間が経って冷静さを取り戻しても、なお、釈然としないものが
残っている。まあ、強い馬が勝ったわけであるし、これが競馬だ、と
いうことになるのかもしれない。もっと頭を冷やさないとダメかな。
しばらくして、この日記を自分で読んだ時に、どう思うか、今は分か
らない。ただ、今は改めて競馬の見方を、馬の見方をしっかりと見直
そうと思っている。高い授業料になっちまったけどな。

30日(土)

ワイド体験記を書こうと思ったが、あまりにその恩恵にあずかれなか
ったので、やめた。不愉快だ!!! 完全に、ペースを乱されたとい
う言葉が当て嵌まる。普通に馬連を買っていても当たらなかっただろ
うから、単なる八つ当たりだ。不愉快極まりないので、ただ皆さんの
ために画像だけアップすることにしました。来たるべきワイド発売に
そなえ、ご検討のほどを。

これがワイドのマークシート。式別が一番下になったのに戸惑う。


オッズ表示はこんな感じ。左が馬連、右がワイド。単複と枠連は一緒
に、別の表示をされるようになっている。


記念すべき初ワイドレースのオレの馬券。見事にハズレ。ケッ。


払戻の画面はこんな感じ。比較的見やすいけど、ワイドで3着同着の
6通りになったら、大変なことになるんだろうな…。


不愉快ながら、後輩O記者の馬券。なんと1、2、3着をボックスで
すべて的中させている。うらやましい〜!

29日(金)

朝イチでアドマイヤベガの追い切りを見届け、東京を経由して福島に
イン。京都駅で、制服姿のまま禁煙の駅構内でたばこをくゆらす高校
生に腹を立てつつ、新幹線の混雑に不愉快さを感じながら、予想を済
ませ、東京でひと休み。福島へは一転して新幹線も空いて、のんびり
と過ごしてきた。そしてShi〜さんからのメールで報告を受けたため、
福島駅前のスーパーNへ。着替えのたぐいを買わねばならないのだが
ここは系列店らしく、ダイエー日本一セールを開催中。安値で下着類
を買うことができた。ただ、半袖Tシャツのつもりで買ったものが、
ノースリーブのシロモノだったのには驚いたが…。しかし、そろそろ
買おうと思っていた靴もかなりの安値で入手できたし、きょうはこの
ひと言を言いたい。
ダイエー優勝おめでとう! おかげで明日の馬券
代がだいぶ助かりました。おほほほほ。

28日(木)

こんなことを書くと誤解されそうだが、きょうはあまり仕事らしい仕
事がなかった。まあ、それは義務的な仕事であって、いろいろな話を
聞くことはすべて仕事に通じるのだから、その意味では現場にいて話
をしている限り、仕事ではある。ただ、義務的な仕事が少なければ、
必然的にやりたいこと、すなわち好きな馬の話などが聞きに行けると
いう特権が、ボクらにはあるのだ。きょう、2年ごしの期待馬に会う
ことができたのである。2年前の夏、学生時代から何度も見学させて
もらっている浦河のとある牧場(決して大手ではありません)に取材
を兼ねてうかがった際に「この馬はすごく期待している」と聞かされ
ていた牡馬。それがようやく先週、入厩したのである。まあ、今から
過大な期待をかけても仕方ないし、この時期から特定の馬にイレ込む
のも早すぎる気もするので、まだ伏せておくが、無事なら年明けあた
りのデビューになるとのこと。その時が近づいてきたら、HPでも報
告するつもりだ。それにしても、母馬のそばでじゃれついていた子馬
が、立派なトモを持つ競走馬になったのを見ると、感動の度合も違っ
てくる。長く応援したいと思う。

27日(水)

きょうは雨。1日中、雨。先週の水曜日の日記を見て、改めて思う。
我こそ雨男。もうどうにもならない。行く先々で雨雨雨…。週末の福
島は大丈夫だろうか。あの馬場で雨が降ったらえらいことだ。たぶん
予報を見る限りは大丈夫だと思うが、もう雨はイヤ。特にきょうは、
バッチリ仕事中にずぶ濡れになる雨だった。あー、うっとうしいっ!
夜はそんなモヤモヤを振り払うように、大阪のカメラマンO氏と、彼
の仲良しであり、ボクともウマが合うO厩舎のT調教厩務員と飲みに
出た。Tクンとは相変わらず会話が弾む。ともに酒をほとんど飲めな
い体質でありながら、ナチュラルハイ。日本酒にまで手をつけている
カメラマンOが、会話についていけないシーンが何度かあった。とは
いえ、楽しい時間を同世代の人間で過ごすことは楽しいものだ。また
栗東に来る機会があれば、同じメンバーで出かけたいと思う。

26日(火)

菊花賞取材。担当するのはテイエムオペラオーで、この馬はデビュー
の時から注目はしていた。というのも、大学時代のサークルのペーパ
ーオーナーゲーム(POG)で持っているからである。このPOGは
サークルのOB総会も兼ねているため、昨春に出席して指名したのだ
が、決して上位ではなかった。20頭持ちの11位。ちなみに18位
でウメノファイバーを所有しているため、ぶっちぎりの首位である。
何の利益にもならないが…。そんな話はともかく、学生時代に母馬を
見たということはダービーの予想の頃にも書いたと思う。ダービーで
も本命にしたことだし、現時点ではこの馬が本命の予定。追い切りは
明日行われるが、どんな動きを見せてくれるのか楽しみだ。しかし、
厄介な事態も発生した。アドマイヤベガの1週前追い切りが金曜日に
なったのである。金曜日とはすなわち、福島に入らなければならない
日…。
ただでもハードな栗東から福島へという強行軍が、1日のうち
待っている。今から体を鍛えるかな…。手後れだろうが。

25日(月)

早いもので、もう10月も残すところあとわずか。振り返ってみると
相も変わらずギャンブルざんまいの日々であります。好きなことをや
っていられることって、今さらながら幸せなものですな。今週は栗東
取材。3強が集う菊花賞であります。冷静に見て、3強で堅いと思う
のですが、今週の取材で思わぬ伏兵でも探し出せるでしょうか。少し
楽しみにしつつ、3泊4日の滞在を過ごすことにしましょう。ん? 
なぜかきょうは丁寧な口調になってるな。疲れ気味なのです。深い意
味はありませんでした。疲れの理由? 
ファイナルハロン2を9回も
やっちゃった
からなんて、口が裂けても言えません。NスポーツのT
記者とやって9戦9勝。誰か強いヤツはいないのかな〜?

24日(日)

秋華賞特別予想のところで書いた「予感」がなかったのは、このこと
だったのか、という感じである。さすがにここまでの荒れを予感でき
るほどの予知能力などあるはずがない。人気がないからこそできた芸
当というのは確かかもしれないが、力がなくてはあの時計で走ること
もできないはずだ。上位2頭を称賛したい。それにしてもヒシピナク
ルも強かった。あの流れを自ら勝ちに行って3着。次走はよほどのこ
とがない限り、買いの一手だ。それに引き換え、我が本命ハギノスプ
レンダーだが、双眼鏡で見ていたら、一瞬、故障したかと思ったほど
に手綱を引いていた。審議の対象にもなったが、熊沢Jによれば「前
に行く脚もないから」とサバサバしたもの。こちらの認識不足という
ことに尽きる。
きょうの収支は、朝から阪神10Rまで、PATで購入した東京、福
島を含めて怒涛の13連敗。秋華賞の資金も何もあったもんじゃなか
ったのだが、これが一転して黒字になったのだから驚く。あくまで抑
えのつもりだったニッポーアトラスであんなにつくのか、という感じ
だ。ダイワカーリアン、ありがとう。そして京都の最終。仲のいい菊
沢徳Jの騎乗ということもあったが、実力もあるマチカネシルヤキミ
を軽く枠連で抑えていたら、何と60倍強の配当になっていた。時に
関西ファンになじみの薄い関東馬が連対すると、やたらと高配当にな
ることがある。勝負馬券の抑えと、遊び馬券だけのつもりだったが、
資金不足のおりだったからこそ、プラスに転じることができた。何が
幸いするか分からないものである。

23日(土)

トップページに書いたように、馬券がひどかった。まあ、すべてがゼ
ロにならないのでよかったのだろうが、取りガミの連発というのも、
「当たり運」だけ無駄遣いしているようでイヤなものである。明日の
京都は、新スタンド。何でも、記者席も少し変化があるらしい。今ま
ではかなり狭苦しいところだったので、ありがたいことである。あと
は、その広くなった記者席で大声を出せればこれにこしたことはない
のだが、果たしてそんなにうまくいくものだろうか…。

22日(金)

ゆうべ帰宅して入厩した3歳馬の登録申請馬名をみたら「マイネルク
ロノス」という名前だった。なんでもギリシャ神話で「世界の支配者
の名前」だそうである。おそろしくたいそうなネーミング…。名前負
けしないように、といっても、凱旋門賞あたりを勝たない限り、名前
負けになっちまうなあ…。まずは無事に、あとは少しでもその領域に
近づいてくれればいいっす。
ところできょうは水族館なんぞに行ってきた。しかし、きょうほどデ
ジカメを持ち歩かなかったことを後悔した日はない。生まれて初めて
ナマのペンギンを見たのだが、こ、これが…
かわいい! めちゃめちゃかわいい!
おい、ペンギン、何でキミたちはそんなにかわいいのだ。愛らしいぞ
こんにゃろー。まとめて持ち帰りてえ。歩いてても、泳いでても、た
だボケッと突っ立ってても、とにかくかわいい。しばし時間の経過を
忘れて、見入ってしまった。どこかの本で「ペンギンには癒しの効果
がある」と書いてあったが、これは本当だろうと思う。ストレス解消
にはペンギン。うむ。今度からこれでいくとするか…?
あ、そうだ。きょうは我が母上のバースデー。パソコンなんぞ見向き
もしない母親であるが、意味もなく祝福しておこう。50ン歳おめで
とう。これからも長生きして下さい。親不孝な息子ですんません…

21日(木)

前日にほとんどの仕事が終わっており、きょうはわずかな確認作業。
そのスキをついて、実はメーンの目的である(本気にしないでね)我
が愛馬の取材に行ってきた。美浦・浅野厩舎に昨日入厩したのは、父
ダイタクヘリオスの牡馬。初の馬場入りは、かなり遅い時間になった
ため、すでに本日の仕事もすべて終わっていた。浅野調教師とじっく
り運動を観察。うるさい仕草を見せてはいるものの、我ながら馬っぷ
りはいいものがあると思う。騎乗した福田調教助手も「なかなかいい
ものがあるよ」とうれしいひと言。あとは順調にいってくれることを
祈るのみである。次週の菊花賞取材は栗東行きが決定。トップページ
に書いたようなハードローテーションが待っている。G1シリーズで
いい情報を提供するため、そしてもちろん馬券をバチンと当てるため
頑張ってくるとするかな!

20日(水)

美浦の天皇賞組は、今週は軽めで済ませる2頭を除いて、全馬追い切
りを終了。しかし、雨にはたたられた。朝からかなりの雨量で、かな
り濡れるハメに。カメラマンのMちゃんが「私が雨女なの」と言って
いたので黙っていたが、凱旋門賞の中間から雨降り続きで、先週の栗
東でも雨に降られ、きょうも降られたのは誰だろうか。まあ、ほとん
どの取材を移動することなくできたので、大きな影響はなかったのだ
が、騎乗者が雨カッパを着込んでいるため、見分けにくいことだけは
大変だ。久しぶりにこう感じたことを思うと、今年1年、あまり雨に
はたたられなかったのかもしれない。どこで雨男になっちまったのだ
ろうか…。

19日(火)

次週は天皇賞号。近年のG1には珍しく、人気になる関東馬が少なく
ない。そのすべてを取材するわけにはいかないが、雰囲気は伝わる。
先週が栗東、今週は美浦。たぶん来週はまた栗東だ。互い違いに行く
のは、確かに落ち着かないが、こういうG1シーズンだと交互に取材
ができて話が入ってくるだけに、馬券にはつながるように思う。あと
はその見極めだけなんだけど…。なかなかままならないなあ。

18日(月)

先週、ダビスタのやり過ぎで寝不足が続いたため、今朝はまるっきり
目が覚めず。思わず昼近くまで爆睡してしまった。なにせ、金、土曜
と立て続けに朝起きたらダビスタの画面がレース後で止まっていたと
いう体たらく(レースシーンが退屈で、そのスキに寝てしまう)。も
っとも、我が社の先輩Tさんに聞くところでは「
関西のスポーツ紙の
記者コラムなんて、ダビスタネタばっかり
やで」。すげえぞ。関西。
もっとも、寝る前といってもせいぜい2時間がいいところ。社内大会
に出せるような馬はいない。もっか期待の3歳馬は「バビルニセイ」
である。そんなに走るとも思えないけどなあ。

17日(日)

勝負レースのうち2つをはずしてしまい、前日の勝ち分を吐き出して
しまった。それでも土日で数千円の負けにとどまったから、楽しんだ
分だけよしとしなくてはならないのだろう。しかし、マイネルディヒ
ターの大敗は意外だった。やはりスピードを生かす中山が向くのか、
それとも強く追えない弱みで太め残りだったのか…。このまま終わる
馬ではないだけに、しばし様子を見たい。明日の晩から久しぶりの美
浦行きだ。なつかしい人馬に会うことを楽しみにしつつ、万年寝不足
状態解消のため、寝ることにしよう。

16日(土)

あまり資金もなく、のんびりと競馬場に出勤(精神的のんびりという
意味で、遅刻などしていない)。気の向くままに馬券を買っていたら
悪くない収支だった。まあ、やまももさんにPATで頼んだアスクア
フリートの複勝が望外の高配当だったからなのだが。ところで、きょ
うの東京では、他の競馬記者がクラブ法人で所有している馬が2頭も
勝った。うらやましい限りである。しかし、
我が3歳馬も来週木曜に
入厩する
ことが決定した。調教師の期待は高いものがあるが、さて、
どうなることやら。次週は美浦でお目にかかろうと思う。ちなみに、
父はダイタクヘリオス!

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