NHKマイルC特別予想!

G1で怒涛の5連敗中なのに、特別予想もねえだろうと言われるとツライ
ところですが、ノーマルの予想のところに書くと長くなり過ぎて…。ま、
ヒマな方だけお付き合いくださいませ。m(_ _)m

1.大混戦

混戦の理由は、エイシンプレストンがいないからだということになってい
る。しかし、理由はそれだけではないだろう。実際、自分はエイシンが出
てきても、本命視はしなかったと思う。その理由のひとつは、番組改編に
よるもので、従来のNZT4歳Sが中山のマイル戦で行われるようになっ
たためだ。東京の1400と中山のマイルでは、大きな差がある。その点
が混戦に拍車をかけているものと、自分は分析している。それともうひと
つ、レベルそのものも怪しい。これまでのマイルCに比べ、7頭もの内国
産が出ていることが、ひとつの指針だろう。外国産馬のレベルが、昨年ま
でより低下しているからだと思う。ちょうどこの世代あたりから、米国の
景気がよくなり始め、円安も進み出したころの仕入れになったはず。これ
がすべてとは思わないが、今回の混戦の遠因になっているとみている。い
ずれにしても、混戦ならそれだけ馬券の買い目は出てくるわけで、分析に
は力がはいるところだ。

2.勝負圏内、圏外

18頭のすべてにチャンスがあるとは言わないが、多くの馬に狙い目があ
る。それだけに取捨選択には頭を悩ませるところだが、自分の判断ではト
ッププロテクター、トーヨーデヘア、アグネスデジタル、マイネルブライ
アン、スイートオーキッド、ハセノバクシンオー、プラントタイヨオー、
マチカネホクシン、ミスターサウスポー、イーグルカフェの10頭までが
勝負圏内とみた。ラヴィエベルは牝馬同士のクイーンCでいっぱいいっぱ
いの内容だったし、ダイワカーソンは前走が負け過ぎ、マルターズスパー
ブも馬体が細く見え過ぎる。それでも10頭残るのだから、絞るのは大変
だ。シルシを削ったのはトッププロテクターとプラントタイヨオーとミス
ターサウスポー。いずれもわずかの差だが、大物感のなさを感じて、少し
だけ評価を割り引いた。

3.本命はイーグルカフェ

残る7頭の中から、本命にはイーグルカフェを推したい。まさかここまで
人気になるとは読めなかったが、初志貫徹。先週、小島師に「ちょっと負
けるとお前ら(マスコミ)は、すぐに人気を落とすからな。素人じゃない
んだぞ」と言われたことが思い出される。言われたから、というわけでは
ないが、耳の痛いセリフであることも確かだ。どうしてもガルチ産駒とい
うイメージが抜けず、これまでも評価を低くしてきた馬だが、共同通信杯
4歳Sのレース内容を見れば、決してフロックとは思えない。前走7着か
らの巻き返しは常識では厳しいところだが、ここにトライアルと本番の馬
場が違うカラクリがあって、大いに期待がかけられる。前走は馬場の悪い
ところを通らされ、意外な好時計の決着にも対応できなかった。小島助手
によれば「岡部さんがパトロール(フィルム)見ながら、『悪かったな』
って謝ってきたんだよ」とのこと。大ベテランジョッキーでも、厳しい競
馬を強いられることはある。まあ、これらのことを多くのメディアでも取
り上げているからこそ、人気なのだろうが、事実、他の馬より上昇味が感
じられるだけに、無理もあるまい。

4.相手選び

相手は6頭。対抗、という意味のシルシはマチカネホクシンにした。やは
り、前走のようにしまい勝負に徹すれば、それなりに伸びてくる。血統的
に爆発力があるところが好みで、十分に争覇圏内だと思うのだが、結局、
なかなか勝ち切れない馬だけに、勝ち負けに加わるかという疑問は消えな
い。シルシは対抗にしたが、馬券は元返しにちょっとオマケがつく程度で
いいと思っている。最大の穴馬としてハセノバクシンオーを挙げたい。デ
ビュー戦で出遅れながら2着に追い込んだパフォーマンスが強烈で、しば
らく追いかけた馬だが、どうにも大きな馬で、馬体をもてあます感じが強
く、3戦目では不利などもあってここまで出世が遅れた。しかし、広々と
した東京の馬場でのびのびと走ることが合うらしく、前走は大器と評判の
タイキスティングを楽々と差し切っている。田中厩務員は「もともと芝向
きと思っていた」と気合十分。新馬勝ちの頃から「この馬は相当に走る」
と言っていて、「芝はまだ早い」と言っていたが、ここにきて馬体に実が
入ってきたからこそ、芝向きの発言につながったのだろう。馬連はともか
く、複勝の保険はかけておきたい。あとはしまい勝負をにおわせるトーヨ
ーデヘア、陣営が揃って強気のスイートオーキッド、堅実アグネスデジタ
ル、そしてデビューから追い続けているマイネルブライアンまで。マイネ
ルブライアンはダービー前の叩き台というイメージがあるのは確かだが、
どちらかというとスピードが勝っている。北村宏Jは「まだ馬が固くて、
芝を使うのは早いかもしれませんけど、走ってもおかしくない馬です」と
評していた。その言葉どおり、走っても不思議はないと自分も思う。そし
て、シルシとは別に馬券を買う場合には、先ほど割り引いた3頭も加えて
おきたい。

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