オークス特別予想

NHKマイルCで味をしめたというわけではありませんが、この春の
G1の中では、馬券の妙味が大きいレース。自分なりに分析していき
たいと思いますので、どうぞお付き合い下さい。

1.混戦

昨年も混戦だった。結果は本命プリモディーネで、対抗トゥザヴィク
トリーと抑えのウメノファイバーで決まり、非常に悔しい思いをした
ことを覚えている。しかし、今年は輪をかけて混戦ではなかろうか。
チューリップ賞10着馬が桜花賞を勝ち、忘れな草賞もサンスポ賞も
勝ったのは良血とはいえ1勝馬。力関係は定まっていない。そこに、
マスコミの報道と、ファンの間の常識、感情が入り乱れて、オッズも
微妙なものとなっている。

2.本命バイラリーナ

で、その混戦の中ではあるが、自分は自信を持ってバイラリーナを本
命に推す。日ごろから注目している後藤厩舎のサンデー産駒とあって
初戦から注目していた馬だが、自分の見たところでは、デビュー戦は
「お勉強」のレース。それでも、直線ではまずまずの伸びを見せてい
た。それからの4戦については後藤師が「すべてこちらの予想以上の
レースをしている」と振り返る内容の濃さで、このあたりが何よりの
魅力なのだ。内から来たダイワバーミンガムを抑え切った2戦目の2
着、決して得意ではないダートでぶっちぎった未勝利勝ち、鼻出血明
けでも結果を出したミモザ賞…。そして圧巻は前走のスイートピーS
である。陣営は賞金800万円でもオークス出走が可能になるのでは
ないかと推測し、1本に絞るローテーションも考えたが、結局、出走
に踏み切った。だが、これには条件がついていて、「本番を見据えた
2400mのレースをする」という課題を設けたのだ。決して手を抜
くという意味ではない。折り合いを重視し、疲れを残さない、という
レースをすることで、結果に執心しないことを決めたわけだ。むろん
そういうレースをして結果が出なければ、本番で通用しないだろう、
という考えもあっただろう。とにかく、そんな課題を与えられたこと
を事前に聞いたいたからこそ、スイートピーSは対抗というシルシに
とどめ、「これで勝つようなら本番は本命だ」と心に決めた。結果は
周知のとおりの完勝。改めて後藤師も小林淳Jも「思った以上のレー
ス」と口にした。混戦の前評判となっている今年。強敵相手の経験が
ないため「比較はできない」(後藤師)、「甘くはないと思う」(小
林淳J)のも当然だが、それだけにつけ込むチャンスがあるというも
のではないだろうか。人気とのバランスを考えても、買い目は十分。
単勝、馬連と張り込むつもりだ。

3.相手は

スイートピーSの時点で本命が決まっていた自分としては、難しいの
はむしろ相手選びの方である。結果的に、フューチャサンデー、シル
クプリマドンナ、サイコーキララ、サニーサイドアップ、チアズグレ
イス、オリーブクラウン、マヤノメイビーをチョイスしたが、無印に
した馬の中でもマニックサンデー、リビングデイライツ、フサイチユ
ーキャン、カリスマサンオペラあたりには十分に気があった。シルシ
は回らずとも、馬券は抑えておきたいと思う。特に相手本線に選んだ
のはフューチャサンデー。桜花賞から中1週でサンスポ賞に臨んだ時
に伊藤正師は「桜花賞の敗因が分からないから、それを確かめたい」
と話していた。レースでは、カリスマサンオペラがフラついた影響も
受けて4着に終わったが、伊藤正師は「だいたいのことは分かった。
力を出せれば走るということが確認できた」とハッキリした物言いこ
そ避けつつ、手応えを感じているようす。実際、能力的に桜花賞上位
組と比較すれば決して見劣るとは思えず、本線はこの馬を推したい。
あとは自在性があるシルクプリマドンナに、心情的に頑張ってほしい
と思うサイコーキララ、距離延びてよさそうなサニーサイドアップ、
能力高いマヤノメイビー、まだ見限れないオリーブクラウンを大穴で
マークして、ここまでが馬券の勝負。もちろん、単勝も買い込む。

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