オークス特別予想

GIだから毎回やる、というわけではないんですが、普通の予想
コーナーに書くと長くなり過ぎる感じがするので、別コーナーに
しました。毎度毎度テキストだらけで恐縮ですが、なにとぞお付
き合い下さいますよう、お願い申し上げます。

1.混戦

前日売りのオッズを見てもわかるように、混戦という表現に間
違いはない。だが、専門家もファンも、絶対的な信頼をおける
馬がいないという見方は一致している。中にはそうでない人も
いるが、その自信はそれぞれが抱くものであって、そういう人
たちにはオッズはおいしく感じられることだろう。残念ながら
自分はそれほどの自信はない。スティンガーとフサイチエアデ
ールを無印にしてもなお、印をつけ足りないと感じるほどだ。
その2頭について触れておくと、別にサンスポ賞組のレベルが
低いとかいうのではなく、純粋に距離への不安である。スティ
ンガーは気性的なもの、フサイチは前走後に武豊Jが「この距
離でも少し長い」と明言した。エイシンルーデンスがバカ逃げ
一辺倒の馬ならともかく、ため逃げを覚えて来ている現状なら
折り合いを欠く不安のある2頭といえるだろう。この2頭を無
印にしても、争覇圏内に入る馬は五指に余る。

2.本命、対抗

当初、本命に考えたのはトゥザヴィクトリーだった。スリリン
グサンデー(新馬ではシンボリインディを完封)やナリタトッ
プロードと、2000mで好戦している実力は、2400mに
延びて歓迎と思えるからである。もちろん、武豊Jが選択した
事実も見逃せない。我が雑誌の本誌Tさんが強くプッシュする
ピサノガレーにもひかれた。レースぶりの不利がどのくらいか
は見た人の判断によって異なるが、少なくとも芝の2戦を見た
だけでも、オークス向きの印象がある。血統もまたしかりだ。
クロックワークの上昇ぶり、追い切り(ビデオでみた)も相当
なものだった。距離に目をつぶればデビューから見続けている
ウメノファイバーも十分に買える。が、さんざん悩んだうえ、
本命はプリモディーネにした。トゥザヴィクトリーが連軸とい
う意味では最もふさわしいように思うが、切れる脚を1度も使
っていない点がどうにも不安で、何かに差される気がする。と
なると、その1頭を本命にしたくなる。それが何かを考えたら
プリモディーネしか浮上してこない。距離不安をうんぬんする
声があるが、少なくとも平成6年のオークスで馬場のえらく外
めから追い込んだのがアフリート産駒のゴールデンジャック。
バリバリのスタミナ争いにならないのが近年のオークスの特徴
でもある。距離不安をささやかれた近年の桜花賞馬で、オーク
スを惨敗したのはニシノフラワー、オグリローマン、キョウエ
イマーチの3頭だ。この3頭は、スプリント戦でも通じるスピ
ードと切れ味が武器だった(オグリローマンについては、笠松
のデビュー時に1000m未満のレースに対応した)。逆に、
距離不安をささやかれながらもオークスで上位にきたのは、フ
ァイトガリバー、ワンダーパヒューム、アグネスフローラ、フ
ァレノプシスあたり。
スプリント戦では短い感じで、マイルな
ら折り合いがつく、という差し馬のイメージ
だ。これはプリモ
ディーネにもピッタリと当てはまる。桜花賞での切れ味が見事
過ぎた感は否めないが、内枠からのスタートでじっくりと我慢
すれば直線で道が開けるはずだ。前団から押し切りを図るトゥ
ザヴィクトリーに勝てるとすれば、この馬になるだろう。もち
ろん、トゥザヴィクトリーが対抗だ。

3.その他では

前記のピサノガレー、クロックワーク、ウメノファイバーが、
トゥザヴィクトリー以下の相手本線。前走では調教のやり過ぎ
に感じられたゴッドインチーフ、距離延長が明らかに向き、ト
ニービン産駒の好成績も考えてエイシンワンシャン、穴人気に

になりすぎの感もあるが見限れぬコウヨウヒロイン、超大穴な
らば死んだふりで直線勝負にかけるスターバイオレットまで。
金曜の段階ではエイシンワンシャンではなく、サクラセレブレ
イトに△を打っていたが、完成途上というイメージと、距離延
長への不安(前走でやや行きたがっていた)が拭えず、印を落
とした。スティンガーやフサイチよりスターバイオレットか、
と言われる向きもあるだろうが、我慢の差し馬を狙えば、同タ
イプを狙っても不思議はないだろう。

4.馬券は

プリモディーネからトゥザヴィクトリーが大本線。桜花賞では
寸前でフサイチにつぶされたのと同じ本線馬券だが、今回は、
決めてもらう。
ピサノガレー、クロックワークも厚めに。さら
にウメノ、ゴッド、コウヨウ、Eワンシャン、スターバイオレ
ットが抑え。トゥザヴィクトリーを分厚く買っておけば、多少
の余裕が出てくる。
保険としてトゥザヴィクトリー、ピサノガ
レー、クロックワークのボックスも買っておきたい
。目数はか
なり増えるが、少なくとも元は取れるだろう。あとは資金配分
次第。桜花賞ほどではないが、それなりの自信はある。もっか
3勝3敗のG1予想だけに、再び勝ち越しに持ち込みたいとこ
ろだ。

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