エリザベス女王杯特別予想

毎度毎度長くなってすみませんが、どうぞ気長にお付き合い下さい
ませ。くれぐれも、ハズれて痛いのは本人であるということをご理
解いただけるとうれしいです…。何か、すげえ弱気だなあ。

1.3強の信頼性

単勝人気の上位は、古馬3頭がやや抜けている。先週の菊花賞と同じく、
力量が上位であることは確かだ。準オープンにランクされる馬たちが出走
してくるレース。G1路線で勝ち負けしてきた3頭ならば、その評価は間
違いない。しかし、1頭1頭を見てみると、そう信頼し切れるものでもな
いように思えてくる。ファレノプシスは、やはり距離。2000mでも勝
ち星を挙げているが、本質的に2000mを超える距離が向くとは思えな
い。折り合いはつくタイプだけに、スロー必至の今回は、あまり心配しな
くてもよさそうだが、連軸の期待はかけられても、単勝を狙う馬としては
買いにくいものがある。メジロドーベルは、やはり折り合いということに
なろう。うまく内枠を引き、前に壁を作っての競馬はできそうだし、この
ところ、特にペースが緩んでも対応できている。が、夏場には「回復する
かどうか…」と陣営をやきもきさせたほど、不安になっていたこともあっ
て、完調ということであっても、昨年ほどのデキにまでは及ばないのでは
なかろうか。エリモエクセルはその中にあっては、最も心配がない。右回
りには若干の不安が残るものの、負けた時は、それ相応の理由がある時ば
かりであり、実力を発揮できれば勝ち負けには加われるだろう。それでも
なお、信頼し切れるかとなると疑問符がつく。ポカが目立ち過ぎるのだ。
本命は、単の魅力を感じさせる馬にしたい。

2.割って入るなら

3強を3番手以下に落とすのは無謀かもしれないが、魅力ある2頭を本線
にした。ナリタルナパークとヒシピナクル。本命ナリタの見解は後にして
ヒシピナクルから触れると、やはり前走の内容が秀逸だ。死んだふりをし
ていた2頭が突き抜けた中で、自ら動いて勝ちに行き、なおかつ3着に粘
ったレースぶり。我慢しても切れる脚を使えるタイプではないだけに、仕
方ないところだったが、逆に強さをアピールしたように思える。今回はス
ローでしぶとい脚が要求される流れが予想されることもあり、出番が回っ
てくる可能性は高い。そのピナクルよりさらに買う気にさせられるのが、
ナリタルナパークだ。復帰以降の3戦は、札幌日経オープン、新潟記念で
審議の被害馬になるほどの不利を被り、府中牝馬Sでは大外をブン回す競
馬。力を出し切っているとは到底思えない。ここにきて思い出されるのは
新潟記念の前に聞いた大久保正調教師の話だ。「夏場の休養で増えた体は
すべて成長分。それだけ力をつけている」。春先にメジロドーベルを下し
た時よりも大幅にパワーアップに成功しながら、力を出し切れないもどか
しさは、いかばかりだろうか。佐藤哲Jも、4度目となれば意気に感じて
くれると信じたい。前走では体が減っていたが、大久保師によれば「戻っ
ているはず」とのこと。3強をまとめて負かすとしたら、この馬以外にい
ないと思って本命に推す。

3.その他では

本命が人気薄ということもあって、抑えにも3頭ほどピックアップした。
まずは自在性があるエガオヲミセテ。乗れている蛯名Jだが、前走のレー
ス後に渋谷調教助手が「最高に乗ってくれた」と喜んでいた。手が合うと
いうことだろう。秋華賞で本命にしたハギノスプレンダーも、まだ見限れ
ない。故障したかと思わせるほどの不利を受けながら、終わってみれば4
馬身ちょっとの差。相手は強化されるし、距離が延びるのも好材料とはい
えないが、力を出し切った場合には上位進出も可能だと思っている。あと
は、個人的には中距離、しかも2200mくらいでもOKの差し馬とみて
いるプロモーションまで。

4.馬券は

ナリタルナパークの妙味は単にある。まずはこれ。複勝はオッズ次第で。
馬連はヒシピナクルの他に、3強が本線で、前記3頭の抑えもほしいが、
あくまで単勝が妙味だろう。のるかそるかの大勝負をかける財力はないも
のの、それなりの楽しみを持ってみることができるレースだと思う。

home