秋華賞特別予想!

好評かどうかは分かりませんが、この秋も長々と語るこのGT特
別予想を行います。ヒマな方はお付き合いくださいませ。

1.荒れるレース

基本的にこのレースは大好きである。荒れる要素が満載なのだ。
紛れの起こりやすいコース設定、時期的にぶっつけになる有力馬
が多い施行日程、ただでも調子の変動が激しい4歳牝馬。恐らく
この先、10年やれば、平均配当は他のGTより間違いなく高く
なるはずだ。できることならば、これぞ、という穴馬を見つけて
太く勝負するのが理想なのである。2年前のように、よほど抜け
た2頭がいない限り、特に高配当が望めるのだ。今年も、決して
堅いレースに収まるとは思えない。惜しむらくは、自信を持てる
だけの穴馬が見つからなかったことだ。

2.本命候補

先週の栗東取材で、2頭の本命候補を見つけてきた。もともとか
ら狙っていたエイシンルーデンスと、急にその気にさせられたハ
ギノスプレンダーである。エイシンは、ローズSの時にも、本番
での本命候補と触れた。その気持ちに揺らぎはなかったのだが、
それ以上の魅力がハギノにあったということだ。ただ、エイシン
の逃げは、決して侮れない。この馬にとって何より苦しいのは、
武豊Jには珍しいくらい積極的な騎乗をするトゥザヴィクトリー
がいることだ。この馬がせめて5番手くらいで競馬をするのであ
れば、本命に推せるのだが、まず3番手以内で競馬をして、4角
では並びかけてくる。阪神3歳牝馬S、オークスTRと、エイシ
ンの逃げはかなりの粘りを見せることに目を見張らされてきたが
小回りだけに余計、他馬の仕掛けも早まるだろう。当初から狙い
をつけてはきたが、特別に上積みがあるということもなさそうで
ここは単穴までの評価とした。これに対して、ハギノを本命にす
るのも、勇気のいることだと思う。自分は元来、ヘクタープロテ
クター産駒というのは底力に欠けるきらいがあり、GTホースは
出せないのではないかと思ってきた。しかし、その例外として、
この器用さが求められる舞台ならば、という気になっている。そ
して、何より調子の上積みが大きい。「ローズSの前は『えっ、
これで本当に使うの?』ってくらいの急仕上げだったんですよ。
でも使ってよかったんですね。他の馬も良くなっているでしょう
けど、本当に叩いて良くなっています」と宮尾調教厩務員が笑顔
を見せていたのが印象的だ。何より、器用さの要求されるコース
に対する適性が大きい。このあたりは熊沢Jも「あのコースなら
チャンスだよね」と語っていた。勝ち切るまでの力があるかどう
かはともかく、堅実に上位争いに加わると思っている。複勝の保
険をきっちりかけて、ほとんどが万馬券となる馬連で勝負だ。

3.相手は?

前記エイシンが単穴的な評価となるが、対抗格としては最も崩れ
のなさそうなフサイチエアデールを取る。前走を見る限り、福永
Jとのコンビも合っているようで、決してスローにはならないで
あろう展開を、もっともうまくさばいて来れそうなのがこの馬だ
と思う。以下、実力上位のウメノファイバー、上昇一途のヒシピ
ナクル、底知れないマイネレジーナあたりが魅力大。もちろん、
トゥザヴィクトリーも怖いが、前走の負けはあまりに気になる。
それならば「使いどころがすごく難しいけど、一瞬の切れ味なら
ここでもやれると思う」と菊沢徳Jが言うフレンドリーエースを
大穴で抑えたい。エアザイオンも抑えにはほしいところ。とにか
く本命が人気薄なので、100円の総流しは買うつもりだ。

4.全体的に

いろいろ偉そうに語ってきたが、さすがにどうにも自信はない。
というのは、秋に入って2度の出張があったことが大きい。「そ
んなの関係ないだろう」と言われればそれまでなのだが、うまく
説明できないものの「流れ」がつかめていないのだ。こんなもの
は自慢にもならないが、GTレースで荒れる時には、必ず「荒れ
る」と予感できるものなのである。それがない。ただ堅く収まる
だけなのかもしれないが、何となく不安なのだ。次週あたりには
元に戻っているといいのだが、かなり無責任な発言ではあるけれ
ど、あまり大金の勝負はできないと思っている。馬券としては、
ハギノの複勝と、流し馬券。エイシンの単複も少々、といったと
ころか。もともと金がないのだから、少額は当たり前なのだが…

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