迎え撃つのは10頭の日本勢。「あの馬がいれば…」という馬たちの存在がいないのは寂しい
ところですが、ディフェンディングチャンピオンもいますし、新星候補もいれば、キャリア豊
富な「いつもの顔」も健在。全馬の完走を祈ります。

new!コバノスコッチ(美浦・高松厩舎、山本J)

父アサティス、母イスズガール(母の父ヴァイスリーガル)
セン8歳。通算51戦5勝(障害13戦2勝)
スタミナがあるという以上に、タフな馬。前々から山本Jが期待していた馬で、2戦前には待望の
オープン初勝利を挙げている。「前走は、前に行きたかったんだけど、外枠からスタートして終始
外を回る展開になってしまったからね。今回のメンバーなら、チャンスはあると思う」と山本J。
水曜の追い切り、木曜の障害見せの後も「特に変わりないですよ」とのことだった。

new!ゴーカイ(美浦・郷原厩舎、横山義J)

父ジャッジアンジェルーチ、母ユウミロク(母の父カツラノハイセイコ)
牡8歳。通算44戦7勝(障害19戦6勝)
ご存知昨年のグランドジャンプチャンピオン。母はオークス2着馬で、このところ弟のユウフヨウ
ホウも障害オープン馬として活躍している。実績、コース適性など疑う余地はないのだが、この中
間、軽いツキアゲ(主に外的要因で蹄球が変形すること)のアクシデントがあり、予定していた前
哨戦を使えなかった点がどうかだろう。「やはり使って良くなるタイプだから…」というのが陣営
の一致した意見だが、最終追い切り後の横山義Jは「動きは2週続けて良かったですよ。あとは実
戦で動けるかどうかだけ」と祈るような面持ちだった。

ダンシングターナー(栗東・武邦厩舎、熊沢J)

父ダンシングブレーヴ、母オニバープランス(母の父イエローゴッド)
牡6歳。通算33戦5勝(障害5戦2勝)
阪神スプリングジャンプを勝ち、すい星のごとく現れた障害界のスター候補生。平地時代からスタ
ミナには定評がある。ただ、熊沢Jは「跳びが低いので、それさえきちんとこなしてくれれば」と
飛越面には慎重な言葉。「中間も元気いっぱいだし、スタミナは抜群。前日に障害を見せる予定」
なので、スクーリングが役に立てば面白い存在だろう。

チアズニューパワー(美浦・増沢厩舎、三浦J)

父ダンシングブレーヴ、母シマノリマンド(母の父リマンド)
牡6歳。通算32戦6勝(障害12戦3勝)
昨年の春先から夏にかけて大活躍したものの、その後、調子を崩して持ち直すのに苦労している。
以前は飛越が上手だったが、最近は見ていて危なっかしい面が多いだけに、むしろ大きな障害を慎
重に跳んでくれれば…という感じ。三浦Jのコメントも「やはり、昨年のいい頃に比べると…」と
歯切れはいまひとつ。まずは無難な飛越を…という考えか。

new!フジノセイガイハ(栗東・菅谷厩舎、嘉堂J)

父サクラユタカオー、母フジノセイカイ(母の父コインドシルバー)
牡7歳。通算27戦1勝(障害18戦1勝)
先週の段階では出否を確認していなかったので、今週も取材できず、何も情報を提供できないのは
残念。ただ、昨年暮れの取材では「とにかく飛越はメチャメチャ上手」ということだった。他馬に
アクシデントがあった場合などには、浮上の余地も? ベテラン嘉堂Jの手綱で、経験の強みが出
てくるだろうか。ちなみに、前走の落馬はあくまで前の馬の落馬に躓いただけ。飛越巧者の事実は
間違いはないと思っております。
 

ミナミノゴージャス(美浦・河野厩舎、田口J)

父トランポリノ、母ベイサス(母の父チーフズクラウン)
牡6歳。通算27戦7勝(障害11戦3勝)
ここのところ安定株としてすっかり知られてきた関東の期待馬。2歳夏にデビューした頃から、ミ
ョーに目を引く派手な栗毛馬だったが、ここにきてすっかり名実ともに有名馬になってきた。前走
ではランドに完敗を喫しているだけに佐藤調教助手も「あのレースをされちゃうとねえ…」とやや
弱気だが「この馬は飛越が上手。コース経験もあるし、安定しているから大崩れはないと思う」と
上位争いの期待はかけていた。

ヤスノテイオー(栗東・土門厩舎、植野J)

父ニッポーテイオー、母アイノミユキ(母の父ボンモー)
牡6歳。通算27戦5勝(障害10戦4勝)
オープンでも十分にやれる力を見せている1頭。ただ、前走で障害飛越の際に脚をぶつけてしまい
中間に楽をさせている経緯がある。「まあ、その分の影響がどう出るか分かりませんが、乗ってい
る分には、大丈夫だと思います」と植野J。「でも、人間の方が完走したことがないんで…」と恐
縮のそぶりを見せていた。ここは頑張って人馬ともに自信をつけてもらいたいものだ。

new!ヨイドレテンシ(栗東・吉岡厩舎、出津J)

父エルセニョール、母ファイントゥグロウ(母の父グレイドーン)
牡7歳。通算46戦3勝(障害28戦2勝)
個性的な名前もあるが、いつもこのコースになると現れる、もはや大障害名物とも言うべき馬だ。
昨年暮れは無念の第一障害落馬。汚名返上に吉岡師も燃えている。「ムラ馬だけど、嵌まれば一発
がある馬なんだ。コース経験はどの馬にも負けないし、とにかく流れに乗れるかどうか」と言う。
頭数が少なくなりそうなのは好材料だろう。そんなクセ馬と出津Jがコンビを組むのは昨年5月以
来となる。「あのレースに乗れないのは寂しいですよ」と話していた出津Jも、予定外の騎乗依頼
に燃えてくれることだろう。

ランスルーザターフ(美浦・萩原厩舎、穂苅J)

父オグリキャップ、母ヤマトシャルダン(母の父セダン)
牡6歳。通算28戦4勝(障害5戦1勝)
先週のオープンを除外になってG1へ、という点ではどんなものかと思うが、鞍上の穂苅Jによる
と「飛越はすごく上手ですよ」とのこと。さすがに勝ち負けまでの期待はかけていない感触だが、
「何とか1頭でも多く負かして、8着以内には」と前向きな姿勢。「初めてだからまずは完走です
けど、たぶん逃げることになるんじゃないかな」と積極策をにおわせた。

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