外国馬プロフィール

なんの工夫もないですが、とりあえずJRA発表のものに、個人的見解を少しだけ
加えてみました。特徴としては、全馬セン馬(!)ということでしょうね。某ライ
バル誌ほど詳細に紹介できていませんが、多少なりとも何かをお伝えすることがで
きれば、と思います。

ジアウトバックウェイ(英)
THE OUTBACK WAY
父カンボルダ、母プレシジョンチョッパー(母の父メネレク)
セン11歳。通算60戦13勝(障害58戦13勝)
父、母の父とも優秀な障害馬を送り出し、生産の段階から障害馬として意識された
馬といえる。一昨年あたりから戦績が充実し始め、好状態を保っていれば上位進出
の期待もかけられそうだ。3戦前には「英国の障害馬にとって、この競馬場で勝つ
ことだけで名誉」(中竹調教師談)なチェルトナム競馬場で勝ち星を挙げている。

シドニーオペラ(仏)
SYDNEY OPERA
父リズンスター、母ランセステューズ(母の父リイフォー)
セン7歳。通算40戦7勝(障害19戦6勝)
一昨年から昨年にかけて一気に台頭し、昨年の暮れからも連対を続けている。大レ
ースでの実績こそないものの、年齢的にも若く、勢いを感じさせる1頭。前走では
日本遠征を意識したのか(?)、初めてスティープルチェイスに出走し、2着して
いる。もっとも、他の招待馬はほとんどスティープルチェイスの経験しかなく、逆
にペースの速くなりがちなハードルばかりを走ってきたこの馬が有利と考えられな
くもない。

セリベイト(英)
CELIBATE
父シャイグルーム、母ダンスアローン(母の父モンテヴェルディ)
セン10歳。通算63戦12勝(障害51戦11勝)
前走では、ジアウトバックアウェイに敗れているが、大崩れのないタイプ。一時の
勢いは失せている感はあるものの、昨春のBMWチェイス勝ちの実績が光る。今シ
ーズン、実にコンスタントに使われており、順調さは保証できそうだ。

ナインピンズ(米)
NINE PINS
父ニニスキー、母マーティノヴァ(母の父マーティンマス)
セン14歳。通算51戦13勝(障害48戦12勝)
昨シーズンまで君臨した、米国最強の障害馬ロンサムグローリーが引退した後の、
米国の現役ナンバーワンジャンプホース。昨年はGTを連勝した。今年の戦績がな
いが、賞金と馬券発売がない、記録に残らないレースに出走、4着している。招待
されている国の中で、最もレベルが判然としないアメリカの馬だが、実績というも
のだけを見れば断トツだ。

ヒルソサエティー(愛)
HILL SOCIETY
父ローソサエティ、母サンスクリーム(母の父カーリアン)
セン9歳。通算49戦11勝(障害33戦9勝)
大崩れのない安定株というタイプ。英愛でGレース4勝の活躍をみせている。昨春
のBMWチェイスでは、セリベイトの4着。今年初戦は落馬だった。一昨年の春の
G1で2着という星が光るものの、欧州馬の中ではやや格下といえそうだ。

ボカボカ(仏)
BOCA BOCA
父マンダラス、母ボンブーシュ(母の父ボンノエル)
セン7歳。通算22戦6勝(障害19戦5勝)
メンバー中では格が下といえるが、来日直前のレースでは優勝している。フランス
馬だけに力の要る馬場を得意なはずで、重馬場になって台頭の余地がありそうだ。
ドゥーメン師、息子のドゥーメン騎手のコンビ。ドゥーメン師は、英仏で多くの主
要障害レースを制しているほか、あのジムアンドトニックで昨年の香港カップを勝
ったことは記憶に新しい。

メイビーラフ(NZ)
MAYBE ROUGH
父ラフキャスト、母メイクィーン(母の父パガサ)
セン10歳。通算59戦11勝(障害20戦6勝)
オセアニアの障害馬としては、超一流には及ばないものの、トップクラスの1頭。
J・ウィーラー調教師は、ジャパンCにラフハビットを連れてきたことがある。た
だし、今年に入っての2戦はともに平地競走で、なんと障害レースの出走は1年2
カ月ぶり。最も日本に近いハイペースで流れるというオセアニアの障害馬だが、判
断に困る臨戦過程といわざるを得ない。

燃えろ中山グランドジャンプトップページへ