日本馬プロフィール

コバノスコッチ(セン8歳、美浦・高松厩舎=宗像)
父アサティス、母イスズガール(母の父ヴァイスリーガル)
障害キャリアはわずか2戦。平地では900万下でも上位の存在だっただけに
脚力はある。障害デビュー戦で勝利を収めたようにセンスはある馬だ。前走は
オープン初戦ということもあって大敗しているだけに、いきなりの大障害コー
スで一変を望めるかとなると、まだ疑問も残るところ。

ゴーカイ(牡8歳、美浦・郷原厩舎=横山義)
父ジャッジアンジェルーチ、母ユウミロク(母の父カツラノハイセイコ)
今回の日本の大将格。安定した飛越と、勝負どころから確実に伸びる末脚は、
戦績どおりの強さを誇る。母はオークス2着馬で、カブトヤマ記念なども勝っ
た。兄は名ステイヤーのユウセンショウ。昨暮れの大障害では、ゴッドスピー
ドのハナ差2着に終わっただけに、巻き返しが期待される。

ノーザンレインボー(牡11歳、美浦・鈴木康厩舎=田中剛)
父ノーザンテースト、母エコルシュ(母の父ビッグスプルース)
一昨年春の中山大障害の勝ち馬。昨年秋からの4戦で、大崩れしたのは暮れの
大障害だけだが、一時の勢いが失せている感は否めない。ただ、日本の馬とし
てはただ1頭、重馬場、不良馬場を得意としている(3戦3勝)だけに、天候
次第では台頭の余地も出てきそうだ。

ケイティタイガー(牡12歳、栗東・吉岡厩舎=山本)
父スーパールーセント、母ホウシュウムサシ(母の父ダイコーター)
平成9年の暮れに大障害を勝っているほか、このコースでは2着2回、3着も
2回という高い適性を誇る日本の古豪。昨年暮れの大障害では13着に終わるな
ど、さすがに往年の勢いは望めないが、後述のシャンパンファイトともども、
落馬回数ゼロという輝かしい安定味は、このコースで武器となる。

シャンパンファイト(牡10歳、栗東・川村厩舎=大江原)
父ハギノカムイオー、母アンドロジェニー(母の父モガミ)
前記ケイティタイガーの40戦落馬なしにはかなわないものの、こちらも37戦し
て落馬ゼロ。使い込まれているだけに上積みは見込めず、苦戦は必至だろうが
巧みな飛越でどこまで頑張れるか、期待してみたい。

ファンドリロバリー(牡8歳、栗東・岩元厩舎=出津)
父ジェイドロバリー、母メイショウロマン(母の父ブレイヴェストローマン)
淀JS、阪神スプリングJを連勝中。平地でも重賞級の底力を見せていたが、
ここにきて障害馬として完成されてきた感が強い。単騎の逃げが持ち味で、外
国馬を驚かせるペースを作り出してくれることだろう。中山は1度経験した時
に「バンケットで失敗した」(出津J)が、今なら大丈夫とのこと。有力馬の
1頭であることは間違いない。

ポレール(牡10歳、栗東・岩元厩舎=三浦)
父エブロス、母シークイン(母の父パーソロン)
すっかり忘れかけられているが、何と言っても大障害コース3勝という飛び抜
けた実績を誇るのが本馬。前走で平地のG2をひと叩きされ、予定通りにここ
に駒を進めてきた。さすがに往年の力を望むのは酷かもしれないが、大きな骨
折を克服してきた精神力と、天性のジャンプによる頑張りを期待したい。

メイショウワカシオ(牡7歳、栗東・池添厩舎=嘉堂)
 父モガンボ、母メイショウサユリ(母の父ラッキーソブリン)
前走ではファンドリロバリーに屈したものの、ここにきての安定味は、他の馬
にない充実ぶり。不安点は、中山のバンケットを経験していないことで、この
点は外国馬に対するアドバンテージを欠くことになるが、前走で直線の芝をこ
なしたことは大きな収穫だ。

ヨイドレテンシ(牡7歳、栗東・吉岡厩舎=酒井浩)
 父エルセニョール、母ファイントゥグロウ(母の父グレイドーン)
ケイティタイガーのステイブルメイトだが、近走ではこちらの方が戦績が安定
している。馬名に関係しているかどうかはともかく、スムーズに流れに乗れな
いと力が発揮できないタイプ。後方からのレースになっても、気分よく走れれ
ば、上位進出も不可能ではないはずだ。

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