【外部変形】床暖枚数 操作マニュアル  

                                              (有)アキツ設計
(I). 用途
   この外部変形スクりプトは<シームレス床暖房>のパネル枚数を計測するために作成
   しました。 同時に、その面積も計測できるようになっています。 使い方は簡単です。
   矩形に対角線を引きさえすれば、あとは【外部変形】で、その対角線を選択し、合計値の
   記入位置を指示するだけ。
   <パネル枚数>とは、<600角の正方形>を基準単位にし、それが<何枚あるか>と
   いうこと。 ですから、床暖房パネルに限らず、大きさ<600角>の建材なら枚数を計測
   することができまです。
建材で<600角>の寸法のものが存在する例としては、....
大理石、御影石、テラゾーブロックなどの石・人造石
セラミック系の壁材や床材 (特に中国製では高級感をだすための600角が多い)
フリーアクセス用フロアパネル (但し最近では、タイルカーペットに合わせ500角が多い)
....等々です。


(II). 使用上の注意
   「スピード第一」をモットーに、簡単な操作で計測ができるようになっています。 面倒な
   チェックルーティーンを省いています。下記の制約条件を理解した上てご使用ください。

 注

 意

 事

 項



[ 必ず、直行座標に水平・垂直線で描かれた矩形を対象とする ]

・水平・垂直線で描かれた矩形のみを対象として計測してください。
 軸角が<0度や90度>でない場合、アイソメ等の直行座標でない場合、その矩形
 の対角線を対象とすると、正しい面積値を計測できません。

 すなわち、対象とする対角線の、(親)元の矩形が....
 <◆>のように傾いた矩形には適用しないでください。
 <■>のように水平・垂直線のみで構成された矩形に適用してください。


[ レイヤを変更し、対角線を別レイヤに描く ]
 
・<枚数>と<面積>の計測値が、合計値だけでなく、各々の対角線にも記入
 されます。 数が多いと混乱します。 対角線は、別レイヤに描いてください。

 対角線は、レイヤを変更して、他データとは異なるレイヤに描いてください。
 対角線を描いたレイヤ以外は、<非表示 or  表示のみ>レイヤにしてください。


[ 図面の縮尺は 1/20 〜 1/100、文字の大きさは 3 〜 2.5mm 程度 ]

・記入される文字の大きさ(文字種)は、<3 〜 2.5mm>程度を想定しています。
・計測値の記入位置を決める都合上、縮尺を<1/50>程度と想定しています。
 縮尺を<1/20 〜 1/100>前後にすると、適切な位置に計測値を挿入できます。

・縮尺や文字種が大幅に異なると、適切な位置に文字が挿入されません。
 <1/100>より小さい縮尺になると、計測値の文字が、次第に重なってきます。
 <1/20>より大きい縮尺なると、計測値の文字が、次第に離れてきます。


(III). サンプル図<外変SMP3.jwc>
   ここでは、サンプル図<外変SMP3.jwc>を使って操作説明をしていきます。
   このサンプル図は、【線記号変形】<シームレス床暖(新)>に添付されているもので、
   シームレス床暖房のパネルとパイプの配置図です。 (別途ダウンロード)


1. 事前準備: 矩形ごとに対角線を引く
   カレントレイヤを、対角線を描くためのレイヤに、変更してください。
   対角線のレイヤ以外は、<非表示 or  表示のみ>レイヤにしてください。
   サンプル図の場合は、パネル全体を、4分割の矩形で網羅できます。
   例えば、下図のように、4本の対角線を描いてください。




2. 【外部変形】 のデータ選択
   JWWの場合、メニュー【その他】/【外部変形】 を選択します。
   ファイル選択の画面で<床暖枚数.BAT>を選択してください。






3. 計測対象の対角線を選択する
   【外部変形】<床暖枚数>のスクリプトが起動すると、以下のプロンプトが表示されます。 
     <対角線を指示■■水平・垂直の矩形に限る■■(全レイヤ/全線種/複数可)>
   計測対象となる全ての対角線を、範囲選択してから、<選択確定>のボタンをクリック。




4. <合計の記入位置を指示>
   対角線の選択を確定させると、上記のプロンプトが表示されます。 
   合計値を記入すべき位置を、マウスを左クリックして指示します。




5. 【外部変形】の完了
   【外部変形】が完了して、次のようなメッセージが作図画面の左上に表示されます。
    ....線分<>本を計測し集計....
   そして、<面積>と<枚数>の計測値が下記の位置に挿入されているハズです。
   ・集計した合計値: 指定された位置を中心に挿入されます。
   ・対角線ごとの値: 各々の対角線の中点の付近に挿入されます。

 

   これで、終了です。 結果に間違いがないかどうか確認してください。


6. 参考: 線分の合計長さを計算する【外部変形】
線分の合計長さを計算するための、下記のような優れた【外部変形クスリプト】が
存在します。 床暖房パイプの長さを計測したい場合には、これを利用すると、簡単
に線分の総延長が計測ができて大変に便利です。

 ●床暖房パイプの長さを計測するのに、お勧めしたい【外部変形】クスリプト
 http://www.vector.co.jp/vpack/filearea/dos/business/cad/jwcad/
 <原始力積分> genshi.lzh (動作機種:汎用、 作者:杉井 左内 さん)
 原始求長.BAT、原始求長.awk


 以上。 【外部変形】床暖枚数 操作マニュアル <END>

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