□ 十六夜 □

 

雨の雫が僕等を濡らし
月の雫が僕等を濡らす

雲さえも
僕等が今夜
巡り会うことを
知っていたかの様

その姿を隠して
月の光を
僕等の元に
届けてくれる

満月を過ぎ
少し柔らかな月は
優しく僕等を
見守っている

静かに
穏やかな
十六夜の月

2002.07.26. 01:13 (Fri)