□ 君の頬を涙が伝う □

肩を震わせて
唇を噛んで
壁を見据えて

くやしくて 君が泣いてる…
涙を溜めて 君が泣いてる…

君の吐き出す
その言葉に
ただ頷いて

人気の無い 昼休みのロビー…
人影を忘れる 日差しの中で…

…こんな場所で泣いちゃだめだよ
…君の気持ちが解るよ
…そうだね酷いよね

沢山の言葉を思い起こしてみても
どの言葉さえも違っていて
ただ言葉にならなくて

それでも君は
やり場の無い怒りを
僕にぶつけないように

なんどもなんども
謝っている

いじらしくて
そっとその髪に
触れて…

君の頬を涙が伝う

2002.10.03. 14:49 (Thu)