月を観る


満月を過ぎて少しだけ

柔らかくなった月を

今 僕は観ている


望のそれが君であるのなら

眩し過ぎて直視できないけれど

朔に向かい始めるその瞬間から

月はその姿を柔らかく変えていく


満月を過ぎて少しだけ

柔らかくなった頃の月が

今 僕を見ている

2003.01.19(Sun) 19:30