帰り道


帰り道

窓を全て開け放って 夜の風を感じながら走る

真直ぐに伸びる道 何度も走ったこの道の先に今

生まれてから四日目の月 泣き出しそうな針の月

流れる街の明かりに溶け 姿を失いかけている

それでも必死に 夜を照らそうとしている

そんな月を眺めながら走る 帰り道

 ・・・少しだけ穏やかな気持ちで…

また時間が過ぎれば 溢れ出す想い募ること

知っているけれど 今だけは 今日からは

それで良かったのだと 信じていられる

ただ頬を伝う 涙の理由は 解らないけれど

帰り道

少し遠回りをして 夜の風を感じていたい

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2003.05.05. 01:03 (Mon)