三態


君の言葉と僕のことばが
液体のように流れ込んで
様々に色を変えて揺れて
柔らかく混ざり合って…
そんな風に優しかった。
君の言葉の優しさに
慣れてしまった感覚が
いつからか君の言葉を
気体に感じさせて…。
何故か僕の言葉は
色を失い冷たくなって
所々に生まれた結晶が
君のこころに傷をつけて…。
どうしてだろう…
理由なんか要らないけれど…
また、優しく溶け合うように
僕の冷たい言葉を
君の暖かな言葉で
溶かしてはくれないか…。


2003.11.07 10:49 (Fri)