純真で無知を装うきみのそのポーカーフェイスが
馬鹿な周りの腹黒い大人たちを翻弄する
配られた何の変哲も無いそのカードに隠された
憎悪や悪意がやがて顔を出すまで
気づかぬふりをしながら
引き攣った頬をにやけた笑いで歪ませて
それぞれに情けない素振りをして
無邪気を装うきみのその手の中から
繰り出される次のカードに眼をぎらつかせる
時折さり気無く顔色を伺いながらながら
トランプの行方をこころとともに探る
きみの媚びるような視線に絡みつく
男の薄ら笑いを見逃さないように。
きみがどのカードに意味を含めるのかを
見誤らないように。
そう今…
僕の手の中にトランプは無い
2004.02.05. 09:02 （Thu）