江國香織を読んだ

Date 2001.06.06 - 2002.11.14

◇ すいかの臭いを読みながら

(C)Aoi Aoyama


会社を出たときに ちょうど雨が降り始めた

雨が地面に落ちるときに立つ むせかえるような臭いを久しぶりに嗅いだ

雨に打たれながら 駅への道を 急いだ

こんな時には 人混みに揺られたくはない

空いている電車を選んで 座席に座って 本を読んだ

とりあえず今は 江國香織のスイカの臭い

 

読みやすいと言うだけの理由で何冊か読んでいる

人に勧めたくなるほど おもしろい本だとは思わない

けれど どこかで感じたことのあるような ものがたり

少しいびつな人の心と 少しだけ歪んだ感性の

僕の良く知っている人達の物語かもしれない

 

さて そろそろ寝ます

おやすみなさい