相性の問題。つまりはそういうことだ。 2001.03.18
例えば、だ。
一般的な女性が優しくされることを望んでいるとしようか。でも、彼女だけは、優しさなんて望んでいないのかもしれないし、優しさを望んでいるけれど時にはそうではない物を求めているのかもしれない。そして君はとても優しい人だ。
どうしようもないと周りから思われている男にだって、ついて行く女が居る。その訳は当人同士だってきっと解らないし、こんな場合、本人達は訳なんて気にしちゃいないだろう。
相性の問題。
つまりはそういうことだ。
君が、どんなに尽くそうとも、どんなに愛してやまなくとも、最後に笑うのは相性の合う人間。
相性が良いんだと思っているだけで、本当は違うかもしれない。でも、それを気付かせることなんて出来やしない。ましてや、彼女が本当の愛に気付くことを期待してみても始まらない。本当に必要な物に出会う事を願っても空しいだけ。それを待つことが、どれだけ無意味なことなのか、今更説明するまでもないだろう。
それに、男は君が考えているほど、悪い人間ではない可能性もある。
彼女にとって最高の男。
二人にとって最高の関係。ただし、君が幸せになる可能性が二つだけある。
一つ目は、当然のこととして、幾多の偶然が重なり 運良く君と彼女の相性が良かった場合で、彼女がそれに気がつくこと。
それから、彼女が男と女の最高の関係を求めないこと。それが二つ目の可能性。相性って、なんだって?それは愚問。
男と女の間のこと。そんな事は考えてはいけないし、その必要も無いだろう。そうそう。君が幸せになる三つ目の可能性を忘れていた。
三つ目の可能性。これは、もっとも確実な方法。彼女の幸せを祝福してあげること。それが君の幸せ。
つまりは、そういうことだ。