誰かが君を愛しているとしても 2001.03.30


多分、解ると思うけれど、僕は決してもてる方じゃない。寂しいけどね。
それに、(今でもそうかも知れないけれど)好きな人が出来ても、何も出来なかった。

遠くから眺めて、恋いこがれて。必死に想像力を働かせて、一緒に居られたら。
そう、思うのが関の山。

多分、沢山の恋をしたと思うよ。憧れも含めて。
その記憶の多くが、切ない気持ちにさせるものだろけれど。

時には、好きになったその人が
誰かと腕を組んで歩いているところを見てしまったり。
手の届かない所に居るって事を思い知らされたり。

そんな、少年時代の話。


ある時、僕にも彼女が出来たんだ。
あくまでも僕の主観だけれど(笑)、とてもチャーミングな人だった。
僕を好きだと言ってくれる人。

でも、その時、ふと思った。

この人を好きでたまらない人間が居るのでは?
これまでの僕の様に、ただ見つめるだけで。
恋いこがれ、切ない思いを巡らせている誰かが。

自問した。

僕は、そいつより、彼女に相応しい人間なのだろうか?


君の事を好きな人間が居るかも知れない。
密かに、想いを巡らせている誰かが。

そんな考えは、変わらない。今でもね。

でも、すこしだけ変わってきた所もある。

君の事を愛してやまない、そんなやつが居るとしての話だけれど。
そいつに言いたい。

大丈夫、彼女の事は僕に任せておいて。

そう言いたい。


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