馬場一彦の12月市議会報告
平成13年11月6日〜8日にかけて昨年度(平成12年度)の決算特別委員会が行われ各会計が審議され、認定されました。
12月7日〜 21日、平成13年度第4回市議会が行われました。これに先だち12月4日、臨時議会が開かれ稲葉市長が辞職されました。そのため今回は市長不在の市議会となり、政策判断を要する重要な事項については行政側から答弁が得られない状況から、一般質問は行いませんでした。
次回3月議会で新市長に対して新たな気持ちで一般質問を行いたいと思います。
稲葉市制12年間を振り返ってみて
まず、稲葉市制誕生を考えてみると、東久留米市の市民層だと思います。
新しく住み着いた人々が自分の市を振り返ったとき、それまでは汚職事件や政争が激しく、市民とかけ離れて市制がある。もっと自分たちの身近に市制を!と立ち上がった結果だと思います。
稲葉市制12年間は市民参加・協働のまちづくり・福祉・人権をキーワードとしてまちづくりを勧めてきました。ハード面の都市基盤整備としては東久留米駅に見られるように国内的にも評価の高い福祉駅の建設とそこにアクセスする都市計画道路の推進があります。これは例えばバス通勤されている方々にとっては非常に快適なことで、市民から選ばれるまちづくりを着実に進めてきた証拠です。
またさいわい福祉センターの建設では心ない反対運動にも負けず我市の総合的な障害者施策の推進にを実現したことは現実です。長年の懸案であった総合体育館の建設では様々な意見を取り入れロッククライミングや弓道場に見られるような個性的なスポーツセンターの建設を実現し予想を超える多くの市民の集える場づくりをしてきました。
ソフト面ではまず福祉のまちづくりを中心に据え市民生活にかかわる行政サービスの水準の量的充足と質的充実をバランスよく行ってきたことです。また我が市の市民参加のまちづくり、協働のまちづくりとして、各種審議会等に市民の公募枠を設け、さらに拡大してきたことは、今でこそ当たり前になりましたが稲葉市長が先頭に立って実現した大きな成果です。
また多くの市民が集える場所として、市民自治のシンボルである市民プラザは国内外から高い評価を得ています。昨年来日され稲葉市長を表敬訪問されたオランダのベーネーンダール市長、ヤープ・スポロス氏は市役所を見学されて「とても驚いた、行政庁舎内にこのように多くの市民がきて集える場を作るということは今までの発想にないことだ、これは将来のあるべき都市像として非常に参考になった。」と言っておられました。
この言葉に象徴されるように稲葉市長がいかにして市民と分かり合えるまちづくりをしてきたかが今更ながら思われます。
リビングタウンに相応しいまちづくりとして稲葉市長は市民合意・議会合意・庁内合意と合意形成型のリーダーシップを発揮し今の東久留米市がゴタゴタ政治・政党対立型政治からの脱却して、合意による市政運営とコミュニティの醸成に転換できたのは稲葉市長のリーダーシップがあったからだと思います。
ただ長期的な経済不況の中で、市民ニーズに応えた結果として我が市も財政状況が厳しい中にあります。これも事実として今後の反省につなげなければならないと思います。

野崎新市長への提案
私は、稲葉市政を支えた一人として、野崎新市長に対しては、新市長がこれからどのような政策を提示するかによりますが。基本的に「是々非々」のスタンスで接していくことになると思います。
これからのスケジュールでは、まず3月に骨格予算として必要経費を審議する予定です。1月が選挙ということもあり新市長独自の政策(肉付)予算は4月に臨時議会を開催して審議することになりそうです。野崎新市長がどのような政策(肉付)予算を4月に打ち出すか大変興味深いところです。 ここで、今後私が新市長へ提案したい事をザーっと挙げておきたいと思います。
・行財政改革
行政評価制度の導入
(効率、公平な市制運営の指針に)
保健福祉総合センターと複合施設の統合建設
(似たものは二つもいらないのでは?)
組織体制の見直し
(時代にあった行政組織の効率化、出張所など見直し個所は多い)
・市民参加
電子会議室の実施
(本当の、多くの市民参加を目指すなら、IT技術の活用も)
パブリックコメント制度の導入
(ただ意見を聞くのではなく、目的を持って市民の意見取り上げる)
・協働のまちづくり
NPOなどや各市民団体との連携
(行政のスリム化と、市民参加の拡大、一石二鳥に)
・福祉の充実
人間ドッグ制度の助成
(近隣でしてないのは我が市だけ!経費節減も見込める制度を)
・子育て支援策
保育園の待機児解消、延長保育の実施
子育て支援センターの設置
(少子化の中で、子育て支援は国の行方を左右すると思います)
・教育
学校完全週5日制への対応、子供の居場所作り
(子供の居場所がない!例えば囲碁、今子供に静かなブーム)
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