市議会ニュース第十二号  



馬場一彦の3月市議会 4月臨時市議会報告

 平成14年3月1日〜19日にかけて平成14年度第一回市議会が開かれました。
今回は1月に市長選挙が行われた関係から、骨格予算(必要経費分)のみの予算審議となり、全会一致で可決されました。その中で野崎新市長に対して初めての一般質問をしました。→項目へジャンプ

また4月12日〜22
日には臨時市議会を開き、3月にできなかった、肉付け予算(新市長の政策予算)が改めて審議されました。これは私を含め、賛成多数の議決となりました。→項目へジャンプ




3月議会一般質問


 3月議会の一般質問は、市長選挙後、野崎新市長への初めての質問になりました。
今回、馬場一彦は、今まで取り組んできたことを、野崎新市長が

1.選挙時に公約に上げたこと。
2.新市長が就任の際、任期4年間の行動目標を掲げた所信表明の内容。

の2点を受けて質問しました。

 もう一点は、人間ドック助成制度について。これは、成人病を早期発見・早期治療することと、それにより国民健康保険財政の圧迫を抑えることの一石二鳥の提案をしました。参考までに言うと、近隣市で実施していないのは東久留米市だけです。




以下、質問の内容ですが


1:新市長の公約と所信表明を受けて

●子育て支援策について

Q1 新市長の選挙戦の公約や法定ビラには子育て支援策や保育行政についての政策は見られなかった。その中で、今後各課題についてどのように解決していくのか?

A1 待機児解消については定員の弾力化・家庭福祉員の毎年1ヵ所増・ひばり保育園の建替えなどで対応したい。
病後児保育については平成15年までに各市町村1ヶ所設置の都の計画があるので検討したい。(市長)



●行政評価制度について

Q1 行政評価制度については公約で強くうたわれている。それならば、事務事業の総点検をし、平成15年の組織再編に活用するべき。そのためにも早期に実施するべきでは? 
また政策評価をし財政の健全化を図るべきでは?


A1 実施については、ご指摘の通り。肉付け予算で反映させたい。財政健全化は秋口にご報告したい (市長)


●市民電子会議室について

Q1 所信表明の中で「市民との協働を進めるためインターネットの双方向性の利用をする」とある。これは私が提案している、市民電子会議室のことだと思うが検討状況は?

A1 協働のまちづくりを進める上でその意義は十分に認識している。そのために庁内のIT環境の整備を平成13年〜17年に進めていきたい。(企画部長)

A2 ITの活用は避けて通れない。真剣に検討する。(市長)




2:人間ドック助成制度について

Q1 成人病の早期発見・早期治療の観点から、人間ドックへの半額助成を提案するが?

A1 多摩26市中20市が実施している。ただ国民健康保健会計は約14億円を一般会計から繰り出しており難しい。基本は自己責任でやってもらいたい。(市民部長・健康福祉部長)

Q2 市では既に各種検診をしている。全てを移行するのではなく、メニューの一つに加えてはどうか?健康管理の基本は自己責任というなら意識のある市民には助成するべきではないか?これは財政の削減にもつながる。

A2 検診内容など比較し、関係機関とも協議していきたい。(健康福祉部長)







平成14年度予算


●一般会計予算
 326億487万円(前年度比2.1%減)

●総額予算(一般会計+5特別会計)
 562億5606万円(前年度比1.6%の減)




今予算の目玉と課題

平成14年度(平成14年4月〜同15年3月)の予算は、新市長の初めての予算作成ということで、「新市長のカラー」がどんな形で出てくるかが焦点だったと思います。しかし実際には、財政難ということはあるにしても、「野崎カラー」があまり見えてこない内容でした。

 多くは前稲葉市政の政策を引き継いだもので、ただその中でも、目玉は何か?と強いて挙げるとしたら、一つは行財政改革のための民間コンサルタントの活用。もう一つは地域商工業活性化のための地域産業振興会議だと思います。

 特に「地域産業振興会議」は、これからの東久留米市に活力を取り戻すため、多様な人材で話し合いをし最終的には報告書を取りまとめるということですが、実は平成10年度に「東久留米市広域商業診断報告書」という同様のものを既に取りまとめて地域の振興策を様々に提言しています。
278ページにわたる非常にすばらしいこの報告書はほとんど実践されていません。

このようなことを繰り返さないよう、実のあるものにするために、そして税金の無駄遣いにならないよう市側に言及しました。
これはほんの一例です。これからもしっかりとチェックしていきます。




今年の主な事業

・子育て支援策
ファミリーサポートセンターの設置 (社会福祉協議会に委託)
公立保育園の延長保育の実施 (市内3園で実施)


・福祉の充実
高齢者向け優良賃貸住宅の整備と家賃補助

・教育
耐震補強工事 (久留米中)
トイレの改造 (五小)
学校適正配置 (滝山小学校からは早くとの声が)


・情報化社会
IT講習の実施 (昨年に続いて実施)

・行財政改革 
行財政改革のための民間コンサルタントの活用

・商工業振興策
地域産業振興会議 (企画倒れにならないよう要チェック)

・協働のまちづくり
協働のまちづくり推進市民懇談会








インターンシップ体験記

一橋大学法学部3年 山田俊輔さん


今年の2月から3月にかけて馬場さんのもとでインターン生として様々なことを経験させていただきました。なかでも最も力と時間を注いだのは、3月の市議会での一般質問の作成です。

いくつかあった質問内容のなかで僕がかかわったのは「人間ドッグ助成制度」に関する質問です。
そもそもは清瀬や西東京、東大和など周辺の都市では実施されている「人間ドッグ助成制度」が東久留米市では実施されていないという有権者の方の指摘を受けて馬場さんがこれまでの市議会でもとりあげてきた課題でした。そこで今回は前回よりも詳しく、根拠となる医療費などのデータを挙げて質問することになりました。
僕はデータの整理をしたり、電話で周辺都市の実施状況を調べたりしました。そのうえで馬場さんのアドバイスをうけつつ論理的に、聞く人を納得させるような文章となるよう心がけつつ質問の原稿を書きました。議会本番でも僕が関わった部分はその原稿をほとんどそのまま使ってくださりいい思い出にもなりました。

一般質問作成の手伝いのほかにも市議会ニュースの作成や配布など様々なことを経験することができました。どれも普段の学校生活では経験できない貴重なものばかりで、僕の将来にとっても大きな糧になると思います。