市議会ニュース第十三号  


 馬場一彦の6月市議会報告


平成14年6月7日〜20日にかけて平成14年度第二回市議会が開催されました。

 一般質問では、これから開始される、ひばりが丘団地の建替えや、南沢5丁目の企業跡地のマンション開発に伴って、今後、部分的に人口が増加していくであろう、中南部地域のまちづくりについて質問しました。

 また、今議会では下水道料金の値上げが大きな案件でした。当初10%の値上げを市側は提案しましたが、現在の社会情勢を考えて我われ議員側で修正案を提出し、約5%の値上げとなりました。





6月議会一般質問


今回の一般質問は、東久留米市の『中南部地域のまちづくりについて』。

この質問は、ひばりが丘団地の建替えや、南沢5丁目の企業跡地にマンション建設が相次いで建設・計画されており、今後まちづくりの大きな転換期を迎えそうです。特にこの地域は少子化にもかかわらず部分的に子供が増加しており、今後の団地建替えを考えると、更に増えていきそうです。
このような事情を踏まえて、地域子育て支援策の質問をしました。また合わせて、南沢通りの危険個所の改善に向けて、一日も早い市の取り組みを求めました。

 もう一点は、ゴミ減量・リサイクルと国際貢献の観点から『撤去自転車の再利用について』質問しました。





1:中南部地域のまちづくりについて

いずみ幼稚園跡地の地域開放
Q1 いずみ幼稚園跡地に、わかくさ学園や障害児施設が入ることになった。当初、地域に開放していたが今後どうするのか?
A1 現在、月に15日ほど園庭開放している。障害児施設がきても、お互い支障のない形で今後とも地域開放していく。(健康福祉部参事)

Q2 お互い支障のない形で、とのことだが、今までは、わかくさ学園が使わない間の15日使えた。ただ秋以降基本的に毎日障害児施設が使う。本当に開放できるのか?
A2 地域住民には、要望を受けながら地域開放することで話し合いをし、不安な部分も十分精査する。       



保育園・児童館の施設計画

Q1 ひばりが丘団地建替えに合わせて、ひばり保育園の移転と児童館の新設が予定されている。平成17年度オープンの予定だったが、その後の予定はどうなったのか?
A1 公団との調整で、平成17年度建設、18年度のオープンを予定している。(企画調整課長)

Q2 ひばり保育園の建替えの際には、低年齢児枠の拡大や延長保育の実施をするべきでは?
A2 枠の拡大と延長保育については具体的検討にのせていく。(健康福祉部参事)



道路整備について

Q1 団地建替えに合わせて周辺道路の整備も予定されている。私は団地周辺の整備に合わせて笠松坂付近の整備をするべきと考えるがどうか?
A1 市としても、団地建替えを見据えて、何とか次の実施計画で拡幅したい。(建設部長)

Q2 都市計画道路3.4.12号線(中央図書館〜五小付近〜西東京市)は、南沢湧水の問題がある。発想を転換して、南沢通りの拡幅をメインに考えては?
A2 歩道が30cmしかなく、決していい状況ではない、地権者の皆さんにお願いしていきたい。




2:撤去自転車の再利用について

Q1 放置自転車のうち、所有権が放棄されたものが平成13年には998台あり、そのうち358台が自転車商協同組合で再販売されている。残りの640台は廃棄されているが、これをごみ減量と再利用の観点から国際ボランティア団体などへ提供してはどうか?
A1 提案の自転車の供与に関しては、受け入れ側が安定的で継続的に受けてくれるなら可能。都内では17区、12市がこのような形でリサイクルしている。 (生活環境部長)








6月議会の主な内容報告


下水道料金の改定 約5%の値下げ

東久留米市は、特に10数年前から下水道整備を本格的に進めました。
その際、当市では、他市と違い下水道を引く時に個人の費用負担は敷地内に留め、大部分は行政側が負担したことはご記憶の方も多いと思います。そのため当市は近隣に比べて、高い下水道普及率(概ね100%)を誇っています。これは落合川や黒目川を見るとわかるように、ここ10数年で非常にきれいになったことがその表れだと思います。

 しかし、その反面、下水道会計の地方債残高は227億円となっています。このような状況から今議会で下水道使用量の値上げについて行政側から提案がありました。現在の社会情勢を考えて我われ議員側で修正案を提出し、約5%の値上げとなりました。皆様のご理解をお願いします。





3事業について




以上が、いわゆる3事業といわれるものです。
 私は、今後の少子高齢化社会で福祉施策に経費が大幅に必要なことが予測されるため、3事業は、まず財政確立をしてからと平成11年12月議会での一般質問以来、発言し、3事業は足かけ3年見送られてきました。一方、待望している市民も多く、市政の大きな課題です。

 そこで6月議会では、統廃合が予定されている滝山小学校をリニューアルして、保健福祉総合センターと複合施設の一部機能の合築が行政側から提案されました。
是非はともかくとして、従来からの大きな方針転換であり、今のところ財政状況などの問題と合わせて、私自身としては少し図りかねています。行政側は平成14年8月末に3事業を含めた向う3年間の実施計画を発表することを明言しています。これを見た上で改めて判断したいと思います。









〜トピック〜


ひばりが丘団地いよいよ建て替えはじまる!


昭和34年に建設されたひばりが丘団地も、いよいよ平成14年8月から本格的に建替え工事が開始されようとしています。今回、一般質問で大きく触れていますので、少し概要を説明したいと思います。

 計画では、総戸数3,600戸となり、今までより約1,000戸の増加となります。基本的には12階建てですが、北・西・南の住宅地に近接する部分については周辺地域に配慮し低層化することになっています。
 商業ゾーンもピピ通り商店街の正面に一体化し、店舗用駐車場も整備される予定です。
 また現在の180号棟あたりには、児童館と保育所が予定されています。児童館に関しては、市民参加による『児童館の機能等あり方懇談会』で機能や対象年齢などを検討し、平成15年3月末に一定の報告が出され、更にひばりが丘児童館についての素案が論議されます。是非、皆さんのアイディアを出してください。



ある叱責の手紙


 早いもので来年の4月にはいよいよ2期目の選挙を迎えます。この3年半、新人議員ではありますが、少しは目に見える活動ができたのではないか、と思っていました。

 しかし、先日『今のところガッカリしています。』さん、という市民の方から叱責のハガキをいただき、自分の慢心に反省したところです。
内容は「野崎さんのカラーが見えないと書いているが、あなたのカラーも見えませんよ。あなたはどんな提案がしたいのですか。どこの政党にかぎらず、そこらの保守的な議員と比べて何も変わらないのではないか。若さが馬鹿さといわれてもいいくらいのものはないのですか。」というようなもので、正直これを読んで最初は「なにをー」と口惜しく思いました。

 自分としては毎年、重点政策として、その年の取り組みを出し、それに沿った議会活動と日々の活動をして、自分なりのカラーを出しているつもりでした。ただここで、「自分なり」と思っていたことに気づき、それではダメなんだ!説明責任(アカウンタビリティー)の重要性ということを改めて思い知りました。
また『若さが馬鹿さといわれても』のところは、知らず知らずのうちにふんべつ臭くなっているのかな、と考えさせられました。【初心忘れるべからず】と思いながらも、このようなハガキをいただくと、それが実践できていない自分をふり返り、いい薬になったと思います。

親しい皆様におかれましても、来年の4月に向けて更なる応援と叱咤激励をいただければ幸いです。
※是非、お知り合い・ご友人の方ご紹介ください