市議会ニュース第十五号  


 馬場一彦の12月市議会報告


平成14年12月6日〜20日にかけて平成14年度第四回市議会が開催されました。

 議会初日、新助役の選任が行われ、西川助役(前収入役が)就任し、新たな議会運営がスタートしました。
  今議会では、9月議会で見送られた3事業を含む3年間(H15〜H17)市役所の組織改正や滝山小学校の廃止を含む学校設置条例の改正が議案として取り上げられました。また、長年親しまれてきた「たてしな荘」も施設の老朽化と、コストの面から廃止が決定しました。林間学校などは今後、姉妹都市の榛名町にある施設を活用する事になります。





12月議会一般質問



1:中南部地域の子育て支援策について

ひばり保育園の建て替え時には幼保一元化を!

Q1 ひばり保育園の建て替え時には幼保一元化をしてはどうか?
A1 ひばり保育園の移転新築は、ゼロ歳児を含む待機児解消策の一環なので、幼保一元化の実現は困難と考える。(市長)

Q2 南沢の企業所有地に相次いでマンションの計画・建設がされており、幼稚園の需要も高まっている。今後も見据え、新築されるひばり保育園のあり方を再検討してもらいたい。
A2 ひばり保育園に関しては、市全体の待機児解消策として0・1・2歳児の枠を増やすことを優先と考えた。幼保一元化は今後の総合的な待機児解消策としての研究課題である。(健康福祉部参事)       

Q3 ひばり保育園移転後の跡地やいずみ幼稚園跡地の利用についてお伺いしたい。
A3 ひばり保育園の跡地については未定である。いずみ幼稚園跡地については地域の方々との懇談会で話し合いを進めて行きたい。(健康福祉部参事)



2:スポーツセンター横の(東側)の活用について

スケボーも出来る多目的空間を!

Q1 若者が自由に遊べる場所を提供してほしい。スケボーやローラーブレード、スリーオンなども出来る多目的広場を作ることを提案したい。
A1 スポーツセンター東側用地は都用地であり、現時点では具体的な回答は出来ない。ただ、体育館の周辺では夜間は若者たちが集まり夏場の花火の騒音など近隣から苦情が少なくない。(生涯学習部長)

Q2 従来のように若者を締め出していた発想を転換し、子供たちが自分たちでルールを決め運営をしていくことが今後の青少年教育に必要ではないか?
A2 若者を受容していく気持ちは、行政も市民の方々にも必要である。新しい時代のニーズをどの程度取り込めるか研究していく。(生涯学習部長)



3:学校選択制について

地域に開かれた特色ある学校づくりを!

Q1 学校自由選択制についてどう取り組んでいく予定か?
A1 学校適正化の新たな取り組みとして考えている。多摩地域の先行市の実績も見ながら検討していきたい。 (教育長)



学校選択制とは?

学校選択制とは、保護者の方が学校の取り組みを評価し、自分の子供に適した学校を選べるようになる制度です。これにより特色ある学校づくりなどに各校が精力的に取り組んでいくことになります。





12月議会の主な内容報告


平成15年度〜17年度の向こう3年間の
実施計画が示されました



3事業については優先順位を付けるべき!


これまで3事業については、3つの大きな事業を3年間に凝縮して行うことに無理があるのではないかと考えています。それぞれの事業は確かに市民ニーズの高いものですが、優先順位を付けて財政状況と市民合意を得ながら着実に進めるべきと一貫して主張しています。



1.中学校給食の実施 

 Aグループ、Bグループの二つに分け、
平成16年度より整備していく。
 
Aグループ→平成16年度施設整備/17年度実施

久留米中、中央中、下里中、西中

Bグループ→平成17年度整備/18年度実施

南中、大門中、南中


ランチルーム(食堂)方式で
中学校給食を実施するよう提案しました。



2.保健福祉総合センターの建設

 滝山小学校の廃止により、校舎リニューアルして建設します。
平成16年度に設計、18年度オープンの予定です。


3.福祉会館の機能移転

 福祉会館の老朽化及びエレベーターが無く高齢者にとって利用しにくい施設でした。
 そこで、旧本庁舎跡地に地区センターを平成17年度に建設する予定です。




10部40課から8部38課へ組織改正をします


まだまだ行政のスリム化は出来るはず!

 市の組織改正条例の一部が改正され、15年4月から新たな組織になります。主な変更は、市長の公約となっていた経営管理室(企画経営室)を設置し、企画部主導から民間会社のように各部で事業の執行管理をし、責任を明確にする。また、男女共同参画・市民事業体との協働に係わるセクション/「水と緑」に関するセクション/住宅・マンションに関するセクションなど新たに新設する内容です。
 9月議会の中でも取り上げたように、組織改正に当たっては


1.事務事業評価の結果を踏まえないうちに改正するのはいかがなものか?

2.「協働のまちづくり」を推進する上で、市民やNPOと連携した新たな行政システムへの転換をするよう、その理念を前面に打ち出すような組織づくりをすべきでは?

3.各課の配置については、市民が利用しやすいような設置をすべきでは?(具体的には、子供家庭部が1階と6階に分散して設置されることに私は反対です)


と、主張してきました。




学校設置条例の一部改正により、
滝山小学校が平成16年3月で廃止



 小学校再編計画に伴い、平成16年3月をもって滝山小学校を廃止する条例が可決されました。15年度は引き続き児童を受け入れることもあり懸念も残ります。また、今後市内全域の小学校再編に向け市民との懇談会を設置しながら、市内全域での検討をしていく方向となています。児童数の減少もありますが、こどもたちが安心して教育を受けられ、不安なく学校へ通える環境を第一に考えることが必要だと思います。