市議会ニュース第十九号  


これでいいのか?
官僚主導の東久留米市政!!


 去る、12月5日〜19日にかけて、平成15年度第3回定例議会が開催されました。
 今議会の焦点は、財政危機宣言を行った東久留米市が、一方で3事業(総額約30億円にものぼる予算を予定)を強行しようとしていることです。中でも、中学校給食の実施では、新しく業者弁当方式を学校給食法に適合した最高の方式であると強弁していることです。以上の事から、今回の補正予算案に私は反対しました。
 私は、今まで5年間の議員生活の中で経験した事のない雰囲気を感じています。それは東久留米市の行政運営がすっかり官僚主導となり、市民との対話を形式だけで、ほとんど行おうとしないことです。
 今年は正念場となりそうです。皆さん一緒に頑張りましょう。




 12月議会の主な内容報告

今回の中学校給食を考える(業者の仕出し弁当方式)

 今回、行政側から、中学校給食は自宅からの弁当併用業者の仕出し弁当方式(これをスクールランチ方式と言うらしい)にし、それに伴う予算化(債務負担行為による)が提案されました。そしてこれを学校給食法に基づいた中学校給食の最高到達点と表明しています。

市民参加などまったく頭にない現市政
官僚主導で、また昔に逆戻り!!

 私は、学校給食法に基づく最高到達点と主張するものが、業者による仕出し弁当ではあまりにも『給食』という理念からかけ離れてしまっているように思えてなりません。今回の行政の行動は、ただ単に昼食を子供たちに提供すれば、「保護者が納得する」という所に主眼をおき、実際に食べる子供たちのことは考えていません。それは、本来なら30年来様々な関係者が参加して議論された結果、導き出された弁当併用グループ調理方式から形態を変更するのなら、子供や保護者、関係者が参加できる懇談会や審議会を設けて合意を図り、その上で政策として提案する事が市民参加を標榜してきた我が市の姿であるはずです。


(続)3事業については優先順位をつけるべき!
 私は、行政が8月1日に財政危機宣言をし事務事業の見直しをしているからには、当然、3事業は再度スケジュールを見直す必要があると考えます。皆さんも「市は財政危機だ!!市民のみなさん我慢してください、と言いながら何でここ数年間に集中してこんな大きな事業をやりたいんだろう?」と思いませんか?
 再三主張しています。それは現在経済不況と少子高齢化社会に直面し、そこから抜け出せないでいる今、3事業は優先順位をつけて、長い期間(2〜3つの実施計画にまたぐ期間)で考えるべきだという事を!「予算歳入が15億円足りない」と言いながら一方で「3事業は一辺にしたい」というのはどうも合点がいきません。
 私は委員会での質問の席で市長に対して「自分の公約ではあるだろうが、財政危機宣言をし市民に対して事務事業の見直しをお願いしているのに、一方であれもこれもやりたいというのは市長のわがままではないか」と問いただしました。答弁は判で押したように「公約だから全部やりたい」と繰り返すのみです。市長自らが『聖域』を作ってしまうようでは、財政危機宣言と事務事業の見直しは何だったのでしょうか?




12月議会一般質問


1:子育て支援策について

 1月の中旬に移転の説明会が開かれました。行政側からは財政論のみで、結局子育てに対する理念や思いは語られませんでした。
 西部地域(小金井街道から西)には市内に1園も私立幼稚園がありません。補完的役割は本当に終わったといえるのでしょうか?私立幼稚園の誘致など、代替策は示さないまま市長は公立幼稚園の全園廃止を表明しています。
 特に西部地域の子育て世代には大きな影響が出る事になります。


Q1 ひばり保育園の建替え移転について、具体的ヴィジョンが示されないまま、コスト論だけによる民営化案が一人歩きしている。受託者は社会福祉法人のような非営利団体なのか株式会社のような営利団体で考えているのか。
また、保育園跡地についても低年齢児に対応する施設や子育て支援策に寄与したものになるように期待しているが?

A1 ひばり保育園は他の認可保育園と同様に社会福祉法人を主体に考えている。南部地域の子育て支援として、ひばり保育園のゼロ歳児保育の実施と低年齢児の定員増、ひばりが丘児童館(仮称)の新設を実施する。ひばり保育園跡地については、課題も多く検討中。(市長)

Q2 公立幼稚園の廃止については稲葉市長時代からの課題であるが、市民との約束で一定のルールをつくって廃園を勧めてきた。現市長においては、そのルールを無視し、西部地域には1園も私立幼稚園がないのに、コスト論のみで全園廃止を打ち出している。見解は?
A2 幼稚園の補完的役割は終わったと考えている。同地域に私立幼稚園はないが各地の送迎バスで対応できるのではないか。(市長)



2:環境基本条例について

絵に描いた餅にならないよう、環境基本計画には数値目標を設定すべき

Q1 彦根市では、市、市民、市民団体、事業者などが具体的数字目標を設定して、達成のために行動している。今後の環境基本条例についての取り組みはどのように考えているのか?
A1 環境基本条例は3月議会で提案を考えている。専門家のみならず、様々な分野の方々に参画していただく。(市長)



3:ミニバスの運行について

昭和病院までのルートを提案

Q1 ミニバスへの要望として、
1. 市役所や中央公民館などへのアクセスが悪い地域を解消する
2. 市内のその他公共施設への交通の利便性
3. 昭和病院など大型医療機関へのアクセス

A1 平成12年2月のアンケート結果ではコミュニティーバスへの期待は交通利便性向上が多い。提案いただいたルートについては調査・研究していく。(都市建設部長)




ミニバスの運行、
昭和病院までのルートを提案 No2


 ミニバスの運行については、市民の大きな期待があります。今までその必要性を訴えてきています。また、行政側でも稲葉市政の頃に交通システム研究会で様々な提言がされています。
 私なりにこのミニバスの運行についていろいろと考えてみると、市内にはすでに西武バスの路線が縦横にありますのでそことの住み分けが必要になるのではないでしょうか。少し整理すると、ミニバス(コミュニティバス)に対する要望は(1)市の中心部(例えば市役所や中央公民館など)へのアクセスが悪い、いわゆる交通不便地域の解消があげられます。(2)市内の他の公共施設への交通の利便性。(3)昭和病院など医療機関へのアクセスの期待があげられます。
 そこで、市南部の交通不便地域の解消と、滝山小学校跡へ予定されている保健福祉総合センターへのアクセス、市内に大きな病院がないことへの市民の不満と不安の解消として昭和病院までのルートという一石三鳥であるミニバスの運行の実現を提案したいと思います。具体的なルートとしては、東久留米駅〜市役所〜中央公民館〜南沢〜ひばりが丘・学園町〜南町〜前沢〜保健福祉総合センター〜弥生〜昭和病院に至るものです。
 私の試算だと約40分前後になります。いかがでしょうか?皆さんの声も是非お寄せください。