市議会ニュース第二十四号  
 

東久留米新時代・夢のある街づくり


 『平成十七年度一般会計予算』に反対しました!
 しかし野崎市長与党の自民・公明・無会派(池田・宮川議員)により原案のまま賛成多数で可決されてしまいました。


 平成十七年三月二日〜二十八日にかけて第一回市議会が開催されました。
 今議会では、「市立幼稚園の廃止」に対して野崎市長の発言が二転三転し最終日には市長が陳謝するというお粗末な状況でした。その後市長への『問責決議』を提出しましたが、残念ながら与党の反対で否決されてしまいました。



3月議会報告
予算・請願、陳情・意見書の結果(会派別)

会派別予算・請願、陳情・意見書の結果

私は、市政改革に反対するものではありません。厳しい財政状況のことはよく認識しています。しかし、自立・改革と言葉のみが先行し、市民との対話・合意形成を全くせずに物事を断行しようとする、野崎市長の政治手法・行政手法に異議を唱え、平成17年度予算に反対です



財政危機宣言をしたにもかかわらず、
 前年度比1.4%の増額予算

平成17年度一般会計予算【実質予算】
  334億7700万円(1.4%増)

その他5特別会計予算
  (国民健康・老人・介護・下水道・水道)
  601億1559万円(3.4%増)

?お金が無いのに、何故この時期に?

 野崎市長は15年8月に財政危機宣言をして、市民の皆さんに『東久留米市はこのままでは財政破綻してしまいます。そのため改革をするので市民の皆さんは我慢してください。』として、17年度には福祉、教育、子育て、協働のまちづくりを中心に、334項目を削減してきました。にもかかわらず予算が増額というのはどういうことでしょうか?まったく理解に苦しむものです。

予算増額の主な理由 → 野崎市長のわがまま!

 内容的には、野崎市長のわがままと断ぜざるを得ないものだと思います。それは、市長選挙を意識するあまり、財政が回復もしていないのに大型事業(3事業)を一編に手放しで行おうとしていること。市役所から少ししか離れていない駅に、単に利便性が良いという理由だけで1億円近くかけて住民票自動発行機を設置しようとしていること。など『不要不急なものは排した予算』といいながらその実はまったく逆で、恣意的な予算編成になってしまいました。
 その一方で今後、ゴミの有料化や、各種検診・生活支援事業料金などは値上げとなり、市長のわがままの為に、市民生活に大きな影響が出てくることになります。



市長の答弁が二転、三転、四転!?
 議会最終日に市長『陳謝』で幕引きに

 財政危機宣言以降、野崎市長は、市立幼稚園については「その役割を終えた」として、「全園廃園」を打ち出してました。しかし、西部地域には私立幼稚園さえないことから、私は「西部地域には残すべき」と再三質問し、市長は04年3月時点で、「西部地域には残す」と言ってきました。 その後「東久留米市立幼稚園の今後のあり方に関する検討委員会」(報告書)では、教育調査研究幼稚園やキッズステーションの設置などを示し、「生まれ変わらせる」としていましたが、与党からの圧力で今年の「施政方針」では、「市立幼稚園3園は廃止する考え」と再度変更されてしまいました。この間に2万人を超える署名の「存続」陳情が出され、「おかしいではないか?!」と我々野党議員も質問すると、再々度「廃園条例の提案時には1〜2園残す」と市長が答弁し、少しホッとした矢先に、改めて「全園廃止を!」と質問した与党議員に「6月に3園を全廃する条例を提案する」と再再々の変更答弁。我々野党側が幼稚園問題に対する答弁の違いを指摘し、結局、「1〜2園残す答弁を撤回」するにいたってしまいました。
 議会混乱の責任について、市長自ら「減俸に値する」としていたものを、またまた与党に言われて、「陳謝」で済ませる始末。この事態を重視した我々野党側提出の問責決議には、与党の自民・公明、池田・宮川両市議が反対し、幕引きになってしまいました。
 再三の変更に、一体、何を考えて、誰の方を向いて市政を運営しているのか疑問に思うと同時に、市長の理念無き政策決定には断固として対決していく必要があると痛感しました。