11/20 国際親善試合 日本代表 0vs2 アルゼンチン代表 @埼玉スタジアム2002
「うまい!」っていう言葉は禁句にしなきゃ、と途中で思ったぐらいに「うまいなあ」「なんであんなにうまいんだろう」と感嘆しっぱなし。初めて見たアルゼンチン代表のプレイヤーたちはとにかくすべてにおいて速くて洗練されていた。からだの動きもみんなきれいで柔らかい。0.1秒、30cmの差でボールが取れない、取られるっていうシーンがすごく多かったんだけど、そのほんのちょっとの差が絶対的なものに見えてしまった。後半に入った途端にギアが一つ二つ上がって、全体がさらにスピードアップしたなと思ったら、たった2分の間に2得点。互角に近いようにも見えた前半はウォームアップだったわけだ。そのあとは、何度か日本にもチャンスと呼べるシーンはあったけど、うま〜くあしらわれたまま試合終了。
日本で目立ったのは鈴木、高原の海外経験組。今季絶好調の高原は当然としても、鈴木は見違えるように足下もうまくなっていたし、プレイの幅が広がっていてびっくり。俊輔も巧さは光っていたけど、どうもプレイに時間がかかっちゃって、得点には結びつかない。アレックスや中田浩や中山あたりはアルゼンチンの選手と比べるともたもたして見えたぐらい。中田浩はコンディション悪かったのかな。高原にしても、彼のプレイ自体は悪くなかったものの、ほとんどの動きは見抜かれていて、しっかりチェックされてたしなあ。チーム全体の連動も、いかにも遅い、と感じてしまった。中田英や小野や稲本がいたらどの程度違ったんだろうなあ。
そんなこんなで終盤はゲームが停滞。サビオラが登場したときには会場がドッと湧いたんだけど(あまり目立つシーンは見せてくれなかった)、なにもあんなに大きく拍手することはなかったか(^^;)。
とにかく、さんざんテレビで見てきたベロン、クレスポ、C.ロペス、サムエル、サネッティ、オルテガ、キリ・ゴンザレスなどのプレイを、生で見れたぞ、っていうことで、まあ行ってよかったですよ。運良く取れたチケットはメインスタンドの1階奥、エンドラインの延長線上あたりで、すっばらしく見やすかった。ディフェンスラインの裏に斜めに走り込んでいくクレスポの動きとかがよく分かりました。埼玉スタジアムは、建物のデザイン、ピッチの近さ、見やすさなど、横浜国際競技場より断然良いサッカー場です。帰りの駅前での要領を得ない交通整理にはいらいらさせられたけど。ところで後ろの列のおばはん、鈴木隆行をつかまえて「スーさん」はやめなさい、「スーさん」は。 11/17 セリエA第10節 ACミラン 2vs1 パルマ @サン・シーロ
序盤は見逃したが、今日のパルマはかなり良かった。まだ本調子じゃないアドリアーノはさておき、中盤からの連携がスムースで、小気味よくボールが回るシーンも多かった。相手は目下世界一の得点力を誇る絶好調ミランだというのに、枠内シュート数も枠外シュート数も互角。それどころか「入った!」と思わず叫んでしまいそうなシュート・シーンはパルマの方が多かったぐらい。逆に言えばそれだけシュート能力に優れた選手がいないってことかもしれないが、とにかくいまのミランに決定的なチャンスを作らせなかったのは立派。インザーギも目立てなかった。ミランのホームでの失点は今年の3月のパルマ戦以来とか。あー、それだけにそれだけに。2度もPKでの失点は痛かった。もったいなかったなあ。けっこう微妙なシーンだったので余計に悔しい。
今日の中田は途中で下げられることもなく、切れたプレイを続けてました。ムトゥ(もいまいちだったかなあ)とともにゴール前で良いシーンをたびたび作っていた。チーム状態もけして悪くないのだから、なんとか踏ん張って上位進出をめざして欲しい。
それにしてもサン・シーロ・スタジアムはいつ見ても満員で壮観。オールド・トラフォードやハイベリーやカンプ・ノウ、サンチャゴ・ベルナベウなどと並んで、一度は観戦に出かけてみたい。
11/10 セリエA第9節 ラツィオ 0vs0 パルマ @オリンピコ
やっとアドリアーノが復帰してきて、さあパルマも行けるぞと期待してたのに、フラストレーションたまりまくりの90分だった。
ラツィオのミハイロビッチがせっかくPKを外してくれた上に、つまらないことで一人レッドカードを食らってくれて、55分以上も11対10で戦えたのに、なんだかもう可能性を感じさせない攻めばかりで、じれったいったらありゃしない。ひとつひとつのパスが不正確だし、ヘンに焦ってゴール前に放り込むかと思えば、速攻で一気に行きたいのにモタモタしたり。おまけに中田も、まん中寄りにいすぎたか、途中交代。全体に見所の少ないゲームだったので、これで一気にテンションが落ちてしまった。中田自体はぜんぜん悪くないどころか、コーナーキックにしろクロスにしろ、中田しか良いボールを蹴れる選手はいない。アドリアーノがいかにも試合勘が戻ってない様子の冴えないプレイに終始してしまったのが、ちぐはぐになってしまった原因か。終盤は危ないシーンの連続で、なんとか敵地で勝ち点を取れただけでも良しとすべきか。ってな試合でした。はぁ。
10/19 プレミアリーグ第8週 フラム 1vs1 マンチェスター・ユナイテッド @ロフタス・ロード
どちらもスピーディで正確なプレイを90分間やり続けて、じつに見応えのある素晴らしい試合だった。フラムは今季最高の出来だったのでは。ここに稲本が出られなかったのは残念無念(ジャマイカのヘイルズは途中出場したのに)。
全員が高い位置からプレッシャーをかけつつきめ細かくボールを繋いで、終始押し気味に試合を進めたのはフラム。とくに的確な守備の冴えが際だっていて、必ずしも好調とは言えないマンU(ファン・ニステルローイがいなくて、スールシャールのワン・トップ)の怖さをさほど感じさせなかった。選手で目立ったのは何度も前線の高い位置に飛び出していったサイドバックのフィナンと、とにかくすばしっこくてうまいし、目の付けどころがいい中盤のマルブランクかな。マルブランクは代表で活躍するようにならなきゃ嘘でしょう。
最後にスールシャールに、彼らしい巧いシュートを決められて引き分けには終わったけど、こんな質の高い試合をいつもやれたら、上位進出も夢じゃない、ってぐらいの内容だった。稲本、ほんとに出したかった!
10/8 リーガ・エスパニョーラ第2節 ベティス 1vs1 レアル・マドリード @ルイス・デロペーラ
チャンピオンズ・リーグの決勝かと思うようなハイ・テンションと、すっばらしくスピーディで正確なプレイの応酬で、めったに見られないスーパー・ゲーム。これがリーグ戦序盤の試合とはとても信じられない。
好調ベティスは右にホアキン、左デニウソンという両翼のドリブラーがとにかく巧くて面白いんだけど、ホアキンがロベルト・カルロスに止められてたもんで、もっぱら左からの攻めが中心。対するレアルはロナウドが2試合目の登場。ラウール、ジダンにロナウドが絡む攻撃シーンなんて、完全に反則の美しさ。どっちもきついプレッシャーの中、ギリギリのパスやドリブル、フェイントを駆使して、まあボールを繋ぐつなぐ。プレイがあまり止まらない。セリエに見習わせたいぞ。
これ、じつは突然の停電(!)でサスペンデッドになってた試合の続きで、前半のロスタイム2分と、後半の45分だけをやったもの。それで90分を半分に凝縮したような内容になった、ってのもあるけど、その前半も後半に負けないくらいハイ・レベルだったんだから、今のスペイン・リーグはやっぱ世界最高とか言いたくなるね。必見です。
スーパースター軍団レアルの中で見慣れない選手が一人。中盤のカンビアッソ、22歳。リーガ・デビューしたばかりなのに、なんすかこの平然としたプレイぶりは。ユヴェントスのカモラネージといい、アルゼンチンは若手が順調に育ってるなあ。
10/6 Jリーグ セカンド・ステージ第7節 横浜F・マリノス 0vs1 京都パープルサンガ @三ツ沢競技場
自宅から2時間、年季の入ったマリノス・サポーター二人と一緒に、初めて行ってきました三ツ沢競技場。前にJ2を見に行った大宮公園の競技場よりは大きいんだけど、適度なサイズなので(今日の入りは12000人)、ピッチはめちゃ近いし、サポーターの歌や鳴り物の中でも選手の声やボールを蹴る音が聞こえてくる。バックスタンドの中央前寄りという絶好の席だったせいもあって、じつにサッカーを“観た”気がした。手応えありまくり。これまで見に行った中では最高に気持ちのいいサッカー場でした。
試合の方は、はっきり言って京都の良さが目立った気がする。とくに前の3人、黒部、朴、富田はスピードもテクもあって、見ていて楽しい。中盤以下の選手ともスムースに連携が取れていたように見えた。
マリノスは、どこへでも顔を出す奥とか、しなやかな動きとスピードで迫力のあるウィルとか見応えはあったけど、どうにも枠にシュートをとばせない。攻め手が少なくないか?
互角な感じで進むうちに、いったんつかみかけた良い流れをマリノスが攻めきれずに終わると、京都が優勢ムードに。危なっかしいなあ、なんて話をしたのがいけなかったのか、後半43分、黒部(パワフル!)のシュートをキーパー榎本がこぼしたところを、途中交代で入った中払に決められてしまった。
湯浅健二さんも絶賛の京都、オランダみたいな3−4−3なのかな? かなり良いチームになりつつあるのでは。
マリノスはなかなか展望が開けてこないなあ。うーん。
それにしてもプロはうまいっすね(笑)。サイド・チェンジのボールなんて神業としか思えん(爆)。
10/2 チャンピオンズ・リーグ 1次グループ・リーグ第3戦 フェイエノールト 0vs0 ディナモ・キエフ @デカイプ
ドスの効いた“You'll Never Walk Alone”が轟き渡り、まん中の赤い丸がやけに大きい日の丸がうち振られ、最高の雰囲気で始まったんだけど……この引き分けは痛いなあ。徹底的に守って速攻カウンター狙いのディナモは、数年前のシェフチェンコみたいなスターはいないんだけど、なんともタフで粘り腰のしぶといサッカーを最後まで崩さず、フェイエに決定的なチャンスを許さなかった。フェイエはボールを細かくつないだり、左右からサイド突破したり、ロングボールをファン・ホーイドンクに当てたり、後半には小野が中央突破したりと、あれこれいつもどおり攻めるんだけど、なかなかシュートまで持っていけないまま90分が終わってしまった。こういう相手だとフェイエのサッカーはちょっと線が細く見えてしまう。終了間際はひやひやもんだったし。
小野は中央でバランスを取る感じのプレイが多くて守備のシーンが目立ったけど、後半にはワザありのシュートがほんのちょっと外れたりなんていうシーンもあって、連戦の疲れは感じさせなかった。にしても次はアウェイで同じディナモ相手。これはかなり厳しいかも。なんとか勝ち点を取りたい!
9/28 セリエA第4節 ユベントス 2vs2 パルマ @デッレ・アルピ
中田やったぜ! とか思わずガッツポーズも出て、ワクワクしながら終了を待っていたら! いっやあ、もう絶句……後半ロスタイム5分は長すぎるとは思ったけど、ほんとにこういうことがあるからなあ。終了直前の94分30秒すぎ、まさかまさかのデル・ピエロ同点ゴール。ほんの7分前まで2−0だったのに……。惜しかったなあ。ほんとに惜しい。惜しすぎる。
けど、パルマはすっごく良くなったぞ。なんせ昨季から7試合連続無失点だった絶好調ユーベ相手に2得点ですぜ! 右サイドに入った中田を筆頭に(後半、みごとに先制の1点! ユヴェントスとはよっぽど相性がいいのか。ほかにも何度もゴール前の良い場所に顔を出していた)、中央のアドリアーノと左寄りのムトゥという2トップ(ムトゥは絶好機をはずしまくって頭に血がのぼってたけど)、ボランチのラムーシ、DFラインに入ったジュニオールなどなど、こんなに全員が生き生きと一体感をもってプレイしているパルマを見るのは、中田が入ってから初めて。若いメンバーに入れ替わってようやくチームができあがってきた手応えがつかめた。これでプランデッリ監督も先発メンバーを固められたのでは? あとは控えに回ったFWのボナッツォーリが成長してくれれば言うことなしなんだけど。次節はホームでペルージャ。
9/24 チャンピオンズ・リーグ 1次グループ・リーグ第2戦 ニュー・カッスル 0vs1 フェイエノールト @セント・ジェームズ・パーク
前半4分、パルドがボレー・シュートを決め、フェイエがアウェイで貴重な貴重な勝ち点3をゲット!! このポイントはものすごくデカイぞ!
前半は完全にフェイエのペースで、面白いように細かいパスがつながりゴール前まで攻め上がる。どっちがホームなのか分からないくらい。攻撃で目立ったのはやはりソン・ジョング、それにベルギーの若手バッフェル。とくにソンは、縦に突破するスピードといい、中へドリブルで切れ込んでいく鋭さといい、じつに気持ちいい。キープ力もあるし、よく動き回るし、パス・センスもあるし、ほんとに良いプレイヤーです。小野は守りに重点を置いた感じだったが、後半はゴール前にも顔を出し、じつに惜しいシュートも何本かあった。シアラーのヘディング・シュートをゴール前に踏ん張って跳ね返したり、十二分の活躍でしょう。イエローをもらったプレイはシミュレーションじゃないと思う。
ニュー・カッスルはさすがに後半攻めまくって、入ってても不思議じゃないシュートが何本もあったけど、追いつけず。フェイエのチーム状態はものすごくいい感じ。2次リーグ進出にますます期待がつのる。
9/22 セリエA第3節 レッジーナ 1vs2 インテル @オレステ・グラニロ(でいいのか?)
俊輔、いいです! スペースを見つけて放り込んだり、タックルを鮮やかなフットワークでかわしたかと思うと即座に反対サイドにピンポイントのクロス(惜しくも枠を外れたけど良いボレー・シュートだった)をあげたり、ゴールに直結する鋭いパスやクロスが何本も。初戦に比べるとボールもずいぶん集まるようになってきたし、と〜にかくチームの中では俊輔が圧倒的に巧い! っていうか他の選手、物足りなさすぎ。とくにFWはゴール前でトロくて、何度がっくしきたことか。あれじゃJ2でやれるかどうか? ってのはまあ言い過ぎですが、もっといい選手取ってくれないと、せっかくのキラーパスがもったいないよお。PKにはドキドキしちゃったけど、よかったよかった(でも同点に追いついたとたんに点取られるなよ〜!)。このあとの相手はわりと下位チームが続くから、Aのチームだからといって臆することなく戦って(どうも序盤はインテルってんでビビッてた気配が…)、なんとか波に乗って欲しいです。
9/15 セリエA第2節(開幕戦) ペルージャ 2vs0 レッジーナ @レナト・クーリ
待ちに待った中村俊輔のセリエAデビュー戦。公式戦を迎える前からすでに俊輔の活躍次第のチーム、という前評判だったけど、うーん、そこまでの存在感は示せなかったなあ。欲しいときにボールが来ない、走って欲しい場所には誰もいない、ってシーンも目に付いた。俊輔は、セリエの厳しい当たりに耐えられるか、なんて心配されてたわけだけど、ガンガン削られるようなこともなく、ってことは逆にその程度のプレイしかできなかったってことで……。解説者が「良くも悪くもセリエらしくない」と形容していたけど、なんだかのんびりしたチーム、っていうぐらいの印象。この1試合を見た限りでは残留も厳しいぞ、こりゃ。
9/15 セリエA第2節(開幕戦) ウディネーゼ 1vs1 パルマ @フリウリ
稲本がこれ以上ないってぐらいの大活躍、小野も2得点など順調なスタート、という欧州組の中で心配だった中田英寿。ようやく開幕したセリエの初戦は、ウディネーゼ相手に引き分けで終わった。中田は結局左サイドでプレイ。これといった見せ場はなかった模様(前半を見てない)。FWのムトゥが左寄りでプレイすることが多かったので、中に入ることも多かったが、後半を見る限り、どうも攻撃の流れが作れてないな、パルマは。去年よりだいぶ良いけど、せっかくのアドリアーノのポストプレイも生かせない。今年も前途多難か。
*その後見た前半のパルマは悪くなかった。中盤のコンビネーションや、FWのふたりと中田との連携もできてないけど、解説の三浦俊也さんがディフェンスを盛んにほめていたし、個々の選手の動きは意欲的に見えた。次は昇格組のコモが相手のホームだから、波に乗っていきたいところ。(18日追記)
9/14 プレミアリーグ第4週
サンダーランド 0vs3 フラム
@スタジアム・オブ・ライト
稲本がまたまた大活躍で、1ゴール2アシスト! マン・オブ・ザ・マッチじゃないの? DFのフィナンを欠き、FWのふたりも前節と入れ替えるなど、それなりに苦しい台所も垣間見えるが、フラムはなにしろ中盤が素晴らしい。ゴールは、流れてきた左からのクロスを詰めていた稲本がうまくトラップ、素早く左足で蹴りこんだもの。すっかり化けた。アシストはいずれも相手のこぼれ球からカウンター攻撃に転じた際に、駆け上がるFWの足下に流した形。いまやチームの得点王ですよ、稲本は。サンダーランドは、なにをやりたいのかがさっぱり分からない半端なサッカーで、サポーターの怒りもごもっとも。マンUがリーズに完封負けしてしまった。
9/11 プレミアリーグ第4週
フラム 3vs2 トッテナム・ホットスパー
@ロフタスロード・スタジアム
稲本、プレミア初ゴール!! 反撃ののろしを上げる素晴らしいゴールだった。
この試合、元マンUのシェリンガムを擁して昨季9位、今シーズンは第4週まで無敗でトップを走るトッテナムが2点を先行して、前半は0−2。苦しい展開になってしまった。後半に入って、稲本(2度目の先発)のライバル、マルブランクが、左サイドで良い動きを見せていたボア・モルチ(ポルトガル代表)に代わって登場すると、俄然見違えるようにボールを支配して攻め続ける。稲本は完全にトップ下の高い位置をキープしながら、マルブランク、レグヴァンスキーと絡みながらゴールを狙う。開幕戦あたりのぎこちなさが嘘のようにチームにすっかり溶け込んでいる。パス・スピードもすっかりプレミア級に。左右両サイドが上がってきたり、まん中を崩してみたり、多彩な攻撃を見せるフラムはじつに楽しい。
68分の稲本のゴールはそんな勢いの中から生まれた。ショーン・デイヴィスがドリブルでゴール前に持ち込んで入れたクロスが相手DFにあたって、ゴール前に顔を出していた稲本の足下に。それを落ち着いてトラップ、素早く振り抜いてゴール左下隅にグラウンダーで決めたもの。
これで一気に盛り上がるとあとは一気呵成。84分にマルブランクがPKを決めると、ロスタイム残り30秒にレグヴァンスキーがサバとのワン・ツーから抜け出して逆転のゴール。終盤は大合唱となって盛り上がっていたスタジアムが揺れまくり。ティガナも快心の勝利だろう。
後半のフラムはよく動き、全員が攻め上がり、バリエーションも豊かで、素晴らしかった。この調子で上位を食って欲しいもの。次節はサンダーランド戦。
9月7日 2004欧州選手権予選 グループ3第1戦
オランダ 3vs0 ベラルーシ
フォワードを4人も投入した捨て身の采配もむなしく、2002W杯予選敗退が決まったダブリンでのアイルランド戦以来のオランダ代表戦。
キーパーは1ファン・デル・サール、ディフェンスは左から5ゼンデン、4フランク・デブール、3スタム、2リクセン(?)、中盤は同じく左から8コクー、11ダーヴィッツ、6ファン・ボメル、7ファン・デル・メイデ(24歳、アヤックス)、そして2トップが9ファンニステルローイと10クライファート。
オランダが攻め続けるがベラルーシのディフェンスが踏ん張って点が入らない。空気が重苦しくなりかけた前半34分、ダーヴィッツが遠目から左足を一閃、ミドルシュートを決めて先制。数分後、ゼンデンの左からのクロスにゴール前でどフリーになっていたクライファートがヘッドでどんぴしゃ。ベラルーシはほとんど攻められない。ダーヴィッツは体が締まっていてコンディション良さそう。後半も選手交代はナシでスタート。ベンチにはファン・ホーイドンク、ボスフェルト、パーウェのフェイエ組も。あとは14ライジハー、ハッセルバインク。後半25分頃にニステルローイに代わって12ハッセルバインク(とダーヴィッツに代わって15ファンデルファールト)登場。と思ったらとたんに窮屈な体勢から見事にゴール!
客席では「蛍の光」「ブラジルの水彩画」とか次から次へといろんな曲を演奏しまくってるブラス・バンドが。でも姿は映らず。
8/25 プレミアリーグ第2週
ウェストハム・ユナイテッド 2vs2 アーセナル
@ボレイン・グラウンド
14連勝、40試合連続得点、20試合連続負けナシという記録(数字は一部ウロ覚え)を続けているアーセナルが、ホームではアーセナルと同じ成績をあげながら昨季は7位のウェストハムと対戦。
試合開始後10分頃から何気なく見始めたら、ウェストハムが圧倒的に押しまくってるもんだから、思わず見入ってしまった。ウェストハムはとにかく全員がよく走り回って、アーセナルにボールを持たせない。とくにジョー・コールとトレヴァー・シンクレア(W杯での鮮やかなサイド・アタック!)の両翼代表コンビのスピードとテクニックが素晴らしい。
前半の終了間際に、左サイド深くからの長い折り返しを、右サイドに上がってきていたJ・コールが、左足でゴール左隅に見事なミドル・シュートを決めて先制。この人、両足OKらしい。
どフリーのシュートを一度外してしまったFWカヌーテが、後半8分、右からのクロスに合わせて追加点。さすがにアーセナルもやばいかな、と思ったが、そう簡単には負けません。
後半20分にアンリがボールを受けて反転、ディフェンダーを振り切って右足でシュート。これが見事なコースに決まってまず1点。
とはいえその後もアーセナルはなかなかシュートも打てない。ついに黒星がつくかな、と思いかけた88分、ゴール前で背中にディフェンダー(ガリー・ブリーン)を抱えているカヌー(途中でベルカンプに代わって出場)の足下にボールを渡したヴィルトールが、カヌーがキープしている間にそのまま飛び込んできて、同点シュート。一人ワン・ツーみたいな珍しいプレイでした。アーセナル強し!
ウェストハムはジョー・コールが得たPKをカヌーテがシーマンに止められて、3点目を逃したのが痛かった。見るからに失敗しそうな気配だったもんなあ(解説の粕谷氏もそう言ってた)。
結果は引き分けだったけど、ウェストハムはプレミアらしいキビキビした良いチームで、今シーズンは注目かも。スピードがあって正確なボールを蹴るサイド・アタッカーになぜか目がないので(ベッカム、ギグス、カフー、オーフェルマルス、ネドヴェド、ユングベリ……)、ジョー・コールとシンクレアの二人、ファンになりそう。
その他の試合では、リヴァプールに移籍したばかりのディウフが先発出場して、なんと2得点! 見たかった! ケヴィン・キーガンが監督のマンチェスター・シティ(ディヴィジョン1から1位で昇格したばかり)が、ホームとはいえ昨シーズン4位のニューカッスルを破ったのにもびっくり。
8/18 プレミアリーグ開幕戦
アストン・ヴィラ vs リヴァプール
@ヴィラ・パーク
後半だけ観戦。なんといきなりオーウェンとディウフの2トップ! セネガル代表FWとして日韓W杯で目立ちまくったディウフ、とにかくボール・タッチが素晴らしい。なんでもない切り返しとか見てるだけで胸が躍る。
リヴァプールには、ポルトガルのザビエルにリーセにジェラードにハマンに、と見てて楽しいプレイヤーが豊富。ヴィラ(昨季8位)にはイングランドの若手代表フォワードのバッセルとかモロッコのハジ、アイルランドのストーントン(キャプテン)、トルコのアルパイとかがいて、これまたけっこう楽しい。スウェーデン代表のアルベックがどフリーのシュート外してしまった。
続けて見たアーセナルは無茶苦茶強い。ヴィルトールが一人でドリブル突破してあっさり2点目ゲット。今年も優勝候補筆頭でしょう、やっぱり。後半は、ベルカンプに代わって、新加入のジウベウト・シウバが登場。相手のバーミンガムにはアリュー・シセ(セネガル)が、と書いてる矢先にレッドカード食らった。
今年のプレミアは例年になく(って4年ぐらいしか知らないけど)多彩な国からプレイヤーが集まってるような。これもW杯効果ってやつでしょうか? W杯見たおかげで知ってるプレイヤーが増えてて、観る楽しみ倍増な感じ。
8/18 エール・ディヴィジ(オランダリーグ)開幕戦
フェイエノールト 2vs0 NEC
@デカイプ・スタジアム
フェイエノールトが無事ホームでの開幕戦を勝利。小野は2点目の起点になったけど、特別には目立たなかったかな。それにしてもフェイエの選手はいいなあ。カルー、レオナルド、ファン・ペルジー、エマートン……。スピードがあって、切れのいい若手が揃ってます。ここにソン・ジョングクが入ったら、ますますスピードのあるパスがポンポン回るようになって相当に楽しそう。
8/17 プレミアリーグ開幕戦
フラム 4vs1 ボルトン
@ロフタスロード・スタジアム
稲本はライバルのマルブランクに代わって後半に途中出場。初めてプレミアのピッチに立った日本人ということに。マルレの惜しいヘディング・シュートにつながるクロスを左足であげたり、4点目も同じような左からのクロスからつながったものだし、そこそこ良い場面は作れた感じだったけど、気負いか緊張か、頼りないプレイも2、3あったりで、マルブランクの先発を脅かすほどのプレイではなかった。
それでもコーナーキックは完全に任されていたし、からだも、蹴るボールも、すごく力強くなった気がする。あれだけ当たりが激しくて、ボールがぜんぜん止まらない中でやっていけたらすごい。しばらくは途中出場っぽい手応え。
西沢が一時在籍していたボルトンは、昨季16位。代表組だとジョルカエフ(仏)、オコチャ(ナイジェリア)、デンマークのトフティングがいる。
スタンドには日本人も目立ってました。自分たちの大学名が入った横断幕を掲げてる大バカもいた。恥。
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