広がる世界 Faile (21)「いよいよ出版」

八年前に脳梗塞に襲われ、医師からストレスのたまる作業を止めるように注意されたことから、数年間すべての活動を止めて来たのですが、幸い軽傷で済み、その後テニスを楽しめるようにもなりましたが、丁度その頃、京都嵯峨藝術大学で教鞭を執ることへの依頼を頂き、何の支障もなく活動できるようになりました。

何年かの創作活動の中断を解いて、京都の史跡の探を開始しました。

かねてから美しい月を楽しめるところだとは思っていたのですが、京都は自然に今ある姿であったのではなく、長い年月をかけて意図的に作られてきた町なのだということが判って来ました。

四年前から大学へ通う余暇を利用して、ひそかに探索していた素材でしたが、出版を目標にし始めた一年前からは、編集担当と共に更に突っ込んだ取材を重ねていきました。

その結果、兎に角知識を頼りにした京都案内本でなく、出来る限り筆者が史跡を確認しながらまとめた、楽しめる読み物にしたいと思うようになりました。

これまでの京都案内本には触れられていないことを発見したのが、この著作物の見どころだと思っています。まるで、平安京を推理しながら追及していくうちに、新たな発見に辿り着くという、面白さがある読み物になったのではないかと思っています。

少しでも多くの人に読んで頂きたいと思っております。



「幻視行 月の都 京都」(平安京を巡る旅)淡交社



これで夏休みに入る前のお知らせの最後になりました。次回は発売のお知らせになると思いますので、料金もその時にはっきりとすると思います☆