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梅と近代建築(大倉山記念館)その1/2005.03.16 wed.

梅の季節♪梅林と近代建築が一緒に楽しめる、一粒で二度美味しい大倉山記念館に、有休を利用して行ってきました。


■データ
竣工年 昭和7年(1932)
設計  長野宇平治
施工  −−

元々は「大倉精神文化研究所」。実業家・大倉邦彦が東西の精神文化の研究を目的として建設した建物である。建物はプレ・ヘレニック様式と呼ばれるモノだそうです(パンフレットより)

行き方
東急東横線・大倉山駅から歩いて10分くらい。かなり急な坂を登っていくとあります。

開館情報
9時〜22時(第2月曜日休み)
無料

この建物は市民に開放されているので、集会室やホールを目的に合わせて借りることが出来ます。私が訪れたときは、障害者の作品展覧会と水曜コンサート(水曜日に定期コンサートを開催しているらしい)をやっていました。

正面から。
とても立派な面構え。なにやらギリシャ神殿を彷彿とさせます。

外観はギリシャ神殿風で西洋を、内部は木組みを用いて東洋を表現し、東西文化の融合を表現したとか(パンフレットより)
見よ!この立派な玄関を!

(上左)3段階の屋根が面白い。
(上右)上部。列柱が不思議。
(下左)玄関柱。立派です。
(下中)天井に装飾の花が見える。
(下右)重厚な口を開いている。

(左)「大倉山精神文化研究所」の文字。

(中)曲がった階段のデザインが面白い。

(右)裏から撮影。入り組んでいる。



入ってすぐの大階段。

待合室だったのかな?

立派な柱が支えてます。

図書館入り口。
揃ったデザインがグー。

椅子は至る所に置かれている。

古いのか不明。でも味がある。

玄関から入ってすぐ、大階段の上を見上げた所。
黄色い不思議な光に包まれた、正方形の空間がある。
鷲、獅子がぐるりをかこんでいる。守護神なのだろうか。

←こんなかんじ。


階段は幾種類もあった。

外への鉄扉。固く閉ざされている。

トイレの扉。白亜がたまらない。
市民に解放されている所為か、こんなところまで入ることが出来た。いいのか、大倉山よ。

建物の地下中心部にある「留魂礎碑」。大倉氏の精神が刻まれていた。
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参考文献

大倉山記念館パンフレット
横浜建築・都市物語/吉田鋼一・久我万里子