![]() Q:現在どんな仕事をしていますか? A:指文字の解説書を作り終わって、その前から始めている栃木県の地図の続きを書いています。 Q:指文字のテキストなら、書店に行けば置いてあるでしょう? A:言葉不足でした。すたじおYANに仕事を頼んでくださる方は、視覚障害をお持ちの方が多いんです。点字で指文字のテキストを書いたということです。 Q:市販されているテキストの点訳ではだめなのですか? A:手話や指文字のテキスト類は開いてみるとどのページも、ほとんどが絵や写真です。手話も指文字ももともと視覚に訴えるもので、説明の言葉より「見て真似をする」ことで覚えます。この、「見て真似をする」と言うことが視覚障害のある方には難しいわけです。そこで、手や指の動きを全て言葉で説明することが必要になります。点字やテープを使った音声で説明します。最近は聴覚に障害のある方との交流を何とかしたいと考えて下さる視覚障害の方も多いのです。そんな方のお手伝いです。 Q:地図というのは触読ようの立体地図ですか? A:触読ようの地図が役立つ場合もあります。その場合は細かい部分などは入れずに、大体の位置をイメージしやすいように補助的に使います。ほとんどは地図も言葉で表し、読んだ方の頭にイメージ地図を描いてもらいます。 Q:点字でものを書くことがすたじおYANの仕事ですか? A:そうでもないんです。ときには板を鋸で切って道具を作るときもあります。先週はカタカナの書き順を覚えていただくために、タックペーパーを切ったり貼ったり工作をしました。形のないご相談にご一緒に考えるということもあります。 Q:料金は決まっているのですか? A:紙やカセットテープを使うと、実費といった感覚で多少の請求に応えてくださる場合もあります。日本ではアイディアとか相談、またそれに使う時間といったものに値段を付けることは非常に難しいですね。まして、障害のある方やボランティア意識の方は、無料という世界に慣れてしまっています。ここをしっかりした仕事として認めあえる感覚を少しでも残していきたいと思っているのですが。 Q:これからどんなことをしていきたいですか? A:私自身はアイディアを使うことぐらいで知識を持ってお応えることはできません。それぞれの分野に強く、相談や工夫をしてくれる友だちを引っ張りこんで、すたじおYANが仲立ちになって、幅のひろいご相談も受けられるようになれたら嬉しいと思っています。 Q:障害のある方が対象ですか? A:全くそんな限定はありません。でも、私がひょんなきっかけで点字に出会って 40年。ねこの目グループや盲ろう者協会などを通じて障害をお持ちの方との触れ合いが非常に多かったこと。また、健常者中心で築かれてきた此の社会社会で、より快適に暮らすためにアイディアや工夫が多く必要なのは障害をお持ちの方の場合が多いと思います。 Q:これまでに完成されていて、商品といえるものが有りますか A:多少はあります。でも、すたじおYANの仕事は「一人ひとりのニーズに応えること」なんです。例えば、二人の視覚障害の方が指文字を覚えたいとします。お一人が先天盲の方でお一人は中途で盲になった方だったとします。手や指の動きを見た経験があるかないかで、手や指の動かし方の説明は全く違ってきます。また、点字で書くかテープがいいかもそれぞれにご希望が違います。目標はあくまでもオーダーメイドです。 ![]() ![]() (毎日新聞社)に毎月連載中(点字版・墨字版) ![]()
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() (ファックス・メールによる、通信指導) ![]() |
![]() |
![]() メールは掲示板下の「管理者へメール」ボタンをクリックし、その画面よりお願いします。 |
![]() |