最後にリールシートを取り付けます。もっと早く取り付けておいても良いのですがラッピングの際モーターへの固定が甘くなり、一晩回している間にはずれてしまう事があったので一番最後にしています。それにリールシートを取り付けた瞬間にフライロッドとして生命を宿すような気がするので私にとっては最終の儀式の様なものですね。

これは自作のフィラーですので長めに作ってあります。寸法に合わせて切断するわけですが手鋸で切るとなかなか直角が出ません。今回は念入りに旋盤を使いました。

バットエンドも寸法通りカットして準備完了です。あとはエポキシで接着するだけです。

穴の内径を広げます。元々8cmで作ってありましたがスェルバットなので9cmまで5mm刻みで広げました。手持ちでやると一度に1cm広げるのは苦しいです。

やっと完成です。お疲れ様でした。
今回は完成ロッド2本とバットのブランク一本(ティップは折ってしまったため)で約一ヶ月かかりました。手をかければかけるほど良いロッドにはなりますが、時間もそれに比例してかかります。兼ね合いが難しいところですね。

私がロッド制作上一番気をつけている事はすべての行程をシンプルに終了するという事です。ついついよけいな事をして一段階前の行程に戻らざるをえないような失敗が私の場合多いように思います。すべての段階で、ここで止めるという勇気を持つ事がこれからの課題です。

・・・・・・・・さてと、釣りでも行きますか。