左が動作中の写真です。
左手でハンドルを回しながら右手で少しずつブランクを引っ張っています。
ここで問題なのがテンションの調整です。テンション調整がうまくいっている時はパイプの中心でブランクが安定した状態でバインディングできます。その時ブランクを持つ右手には変な力は伝わってこず、軽く引っ張っていればいいのですが、ひとたびテンションが乱れるとブランクは上下左右に暴れ出し、それを押さえる右手も一緒に右往左往します。
要は糸がくり出される4カ所すべてのテンションが同じになればいいのですが、これがとてつもなく大変。
ばねばかりを用いて調整したのですが竿1本分を巻く間に何度もテンションが乱れます。問題はテンショナーにつきると思います。どうもこのテンショナーは改良の余地が多分にあるようです。
 

駆動自体は優れたものでした。
ブランクにかなりのテンションを加えても左手でらくらく回転します。ティップの先をねじ切るくらい簡単でしょう。
実際あまりにスムーズでテンションの強さが左手に伝わって来ないので最初の一本はティップの最後の10cmでびびって中断し手巻きに変更しました。
2本目からはやや弱めのテンションに調整し直して問題なく巻き終わりました。

動作もスムーズで接着剤によるトラブルもありません。巻き始めも巻き終わりも片受けの成果で特に困る事もありませんでした。

装置としてはよくできているのですが・・・・・。

これが巻き上がりの写真です。接着剤はふき取ってあります。見た目は問題なさそうですね。ナイロン糸が伸びる分ティップはピッチを思い切り密にしてみました。接着の度合いは実際に竿にしてみて1〜2年使ってみないと分からないと思います。

思った通りねじれはほとんど発生しませんでしたがテンションが乱れた部分はブランクがかなり波打ったように曲がってしまいました。例えば黄色の糸同士でもテンションが乱れますので無理もありません。四方八方から偏った力が加わったのが原因だと考えられます。
しかしこれでは曲がり直しにかなりの労力を必要とし、4スレッドにした意味がありません。結果???????が並んでしまうわけです。高級リールに使われているディスクドラッグのようなものを使えばうまくいくのかもしれません。

やはりギャリソン先生はそう簡単には越えられないという事ですかね。
悔しいのでテンショナーも含めもう少し煮詰めて行きたいと思います。
逆にそれさえクリアーできればかなりのすぐれものになるのではないかと・・・・・。