まずは往復台のエプロンをはずします。
ここのボルトを2本ゆるめると簡単にはずれます。

ハーフナットははずしておきます。逆に組み立ての時はハーフナットを入れてからボルトを締めます。

はずれたはいいものの、このままではハーフナットが引っかかって親ねじから抜けません。

なので親ねじの右端の受けを外してしまいます。
ここから右に抜けばオッケ〜です。
往復台ごと抜くのも可能ですが、重くて扱いにくいので今回はエプロンだけにします。

エプロンをひっくり返すとこんな感じ。
これは清掃後なので綺麗ですが、大小のギアの間に大量のキリコがグリスと混ざって固まっていました。
特に真鍮の小さなキリコが厄介ですね。
本来は灯油等で洗うのでしょうが、うちにはないので水洗いしました(^_^;)
後はこのギヤの上にカバーをかけて以後キリコが入らないようにすればいいわけです。
素材はアクリル板がしっかりしていてよさそうですが、手元にないので100円ショップのクリアファイルの表紙にします。ナイロンですかね。
加工しやすいです(^_^;)

実はこの二つのギヤはエプロンから少しだけはみ出してました。若干厚いわけですね。ギヤは取り外せるので旋盤でちょっと薄くしてあげましたが、長手が使えないので結構大変でした(^_^;)
回転させるとまだ多少カバーに接触しますが所詮ぺらぺらのナイロンですから問題なしです。アクリルにしなくて良かった(^_^)v

耐油性の接着剤で接着だけのつもりだったのですがはがれて来たらまた面倒だなと思い、念入りにビスで止めました。
柔らかい鉄なので穴開け自在です。

グリスをたっぷり塗り込んでおきます。

せっかくですので組み立てながらハーフナットの検証をば・・
ハーフナットにはカミソリが入ってます。
往復台にはないのに・・(^_^;)

横から見た図です。
上3つのマイナスネジでカミソリを調整します。
下の穴はハーフナットのハンドルのロック感の調整のようです。中にスプリングが入ってました。
中央の穴がよくわかりません(^_^;)オイルでも注すのかなあ・・

カミソリです。この穴に向かって3つのマイナスネジを押すわけです。そこに合わすのはむつかしいな〜〜と思ったら・・・・

ちゃんと隙間をつくってありここからマイナスネジの先が見えるようになってます。すばらしい!!
でも合わすとカミソリが前後にちょっとずれてたりして(^_^;)

下のハーフナットのそのまた下に突き出ている謎のネジ・・・
回すとハーフナットの内側に飛び出して来ます。
これ以上は近づかないようにするストッパーみたいなものかなあ・・・はい、不明です(^_^;)

これは往復台の下です。カミソリはなく黒い鉄片で下から押さえています。
3つのボルトで鉄片を固定し、二つの押しネジで調整する・・・ように見えますが、実際は押しネジは意味をなしてません。無くても平気な気がします。
だって3つのボルトで押さえちゃってますもの(^_^;)

旋盤ってメンテナンスを前提に作られているようで、分解できそうな部分はがんがん分解していいみたいです。
元通りにならなくなるという事はまずありません。そうやってユーザーが手を入れて使いやすくしたり調整をしたりするべき機械なのでしょうね。
逆に触らない方がいい部分はちょっとやそっとじゃ分解できないようになっています。

これまで躊躇していましたがこれを機会に分解・調整に精を出したいと思います。
次はあの騒音を何とかしたいな・・・