これが切り落とした直後のグリップ材。糸のこ盤でかなり注意深く切ったつもりですがこの程度です。
これを修正するために丸い缶にサンドペーパーを巻き付けてゴシゴシやったりするわけですが、やればやる程直角が乱れたり、角がとれて平面が丸くなったり、もう大変でした。

そこで登場するのが今回の治具。例によって大したものではありません。
2.5cm厚の集成材を切り抜き8mmボルトを突き刺して固定後に旋盤で直径8cmに成形してあります。円周には#100の紙ヤスリを両面テープで張り付けて完成。
簡単、簡単。

これをボール盤に装着して準備完了。もうおわかりですね。これで楽して削ってやろうという魂胆です。

実は最初はハンドドリル用の砥石をルーターに装着してフィンガーネイル用の治具を流用して挑戦しました。ですがルーターは高回転ですので危なくてとても使えたものではありません。ルーターよりも安全なモーターが必要だなあ、それを固定する治具も作んなきゃなあ、とほったらかしになってはや1年、ボール盤でいけるかなとひらめいてはや半年、重い腰があがったのが昨日です。

なぜ直径が8cmかというと私のグリップ材のいちばんやっかいな曲線のアールに合わせてあるわけです。
違うグリップ形状に合わせて直径を変更する事もできますが面倒なので当分はこのグリップしか作らない事にします。
まずは問題の8cmアールの部分だけに紙やすりを押し当てて成形します。当然ですがいとも簡単に綺麗な曲線ができます。
その後他の部分をちまちまと修正していきます。

#100の紙やすりですとそれほど力をいれなくても過不足なく削れるようです。
最後の仕上げとして軽く押し当てた力を変えないようにぐるっとグリップ材を回してやる感じで全体を少しずつ成形していきます。

上が削り終えたもの、下が削る前です。直角もいい感じで出ています。
これまで大仕事だったグリップ材の成形が2〜3分で完了してしまいました。大満足です。

あまりに簡単にできてしまったので成形前の写真を取り忘れまた切り出すはめになってしまいました。

直線部分も試してみましたが、同じように回しながら削ると思いの外うまくいきました。直線は出ているけれど直角が今ひとつという時にも使えそうです。

簡単なものなんですがね・・・
あるとないでは大違い。お試しあれ。

クリックで拡大します。

フレームを接着する場合木工用の接着剤は水に弱いので使ってはいけないと良く言われます。ですが私は木工用の接着剤しか使った事がありません。特に問題は感じていませんし、扱い易いので気に入ってます。
今回、どこまで木工用接着剤が水に耐えるのか実験してみました。

こちらが接着してから1年ものの実験台、未塗装です。フレームに割れをみつけたのでお蔵入りになっていました。これをバケツの水に浸して放置してみます。

やっぱり噂は本当でしたね。しかしウレタンで塗装したものをもう10年以上使っていますが問題ありません。ちゃんと防水処理をすれば大丈夫なのでしょう。

逆に接着に失敗した時など綺麗にはがせて便利ですね。グリップどころかフレーム材一枚一枚はがせます。
やっぱり木工ボンド・・・スキかも。

まる二日できれいにバラバラになりました。