"Leon"

リュック・ベッソン監督の出世作(……というと本来は『サブウェイ』か?)。大好評であった訳がはっきり判る面白さです。『フィフス・エレメント』もそこそこ面白かったんですが、あれに比べて100倍くらい面白い!

ジャン・レノ演じる殺し屋 "レオン" の手際やら何やらに、いかにも「フランス的アクション」という感じのカッコ良さがにじみ出ていて、その時点ですでにグー。これに加えて、ヒロインのマチルダ役を演じるナタリー・ポートマンが、当時若干13歳(!)とは思えぬ名演技を見せてくれます。それも、いわゆる子役の名演という雰囲気とはちょっと違うというか、こいつ本当に13歳か?というほど大人びた感じを醸し出しています。

テーマの適度な重さ、早すぎず遅すぎないストーリー展開、クライマックスのスピード感とラストの重さはさすがリュック・ベッソン。実は(ワールドカップのため)少々寝不足状態で見たのですが、あっという間に眠気を覚ます凄い映画でした。しかし、「鉢植え」に人生を重ねてみてラストシーンにうまく繋ぐあたり、アクションとは言え実にフランス映画的な重さがありますねえ。これがアメリカ製作だとどうしても『フィフス・エレメント』になっちゃうわけで。


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