『世界の国歌』

いやはや、音楽の庵は久々の更新です。聴いてないわけじゃ無かったんですが、最後の更新が『海のYeah!』『Pleasure』『Treasure』とベスト盤が続くなど、結構音楽的に怠けてる部分があったんですよねえ。あとは最新シングルをレンタルしてきてダビングとかっすね。で、最近ちょっとその辺を反省して、今っぽい路線(レディオヘッドとかアンダーワールドとかフォテックとかダフトパンクとか)、あるいは逆方向にセロニアス・モンクやソニー・ロリンズなど(モンクは昔も聴いてたんですが)など、ちょっとまた幅を広げに走ってみたりするわけです。

 で、HMVの「2枚で1,590円」という宮尾すすむ風のキャンペーンに踊らされて店内をふらふらしているうちに発見した1枚。国歌かい!ってな感じで、やや広げすぎ?の感もありますが、それがこの『世界の国歌』です。自衛隊の吹奏楽隊による世界各国の国歌演奏が約50曲。メジャーどころ(米英仏独伊中など)はだいたい押さえてありますし、ワールドカップを前に必須とも言えるブラジル・アルゼンチンもちゃんと入ってます。この2国、揃って曲が長いんですよねえ。国歌で3分超えるってどうかしてません?特にアルゼンチンは4分を超える曲で、途中に結構長く短調のフレーズが入っていたりして、まるで交響曲の1楽章といった趣です。

 欧州各国の国歌はおなじみですね。F1ファンのふじもととしては、ドイツの国歌はほとんど耳にタコができるくらい聴いてますし、その直後に流れるイタリア国歌もお馴染み。ミハエル・シューマッハ(ドイツ人にしてフェラーリドライバー)が表彰台でドイツ国歌の後にフェラーリの母国イタリアの国歌が流れる際、指揮棒を振るしぐさでオチャラケたためにイタリアの首相が不快感を表したという、因縁のある2曲です。フランス国歌は昔はF1でもよく流れていました(プロスト全盛時代)が、最近はパッとしませんね。

 アジア、アフリカ諸国の国歌は、どうしても国家という枠組み自体が輸入品であるためか独自性の薄い曲調です。その中で日本の「君が代」はかなり異彩を放っており、並べて聴くとなかなか味わい深いものがありますが、もう一つ特徴的なのが中国。とにかく、聞いた瞬間中国なんですよね(笑)。


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