13星座占いは「科学的」?

 フジテレビの午後のワイドショーを見ていたら、えらくセンセーショナルに「星占いの星座が、1つ増えた!」なんてことをやってました。

 どういうことかと言うと、占星術の発祥とされるバビロニア時代には黄道帯には確かに12宮に相当する星座

おひつじ、おうし、ふたご、かに、しし、おとめ、てんびん、さそり、いて、やぎ、みずがめ、うお

しかなかったらしいんですけど、その後の地軸変化等(なんていうんだっけ?)によって天球と黄道の位置関係がだんだんずれて、現在では

へびつかい

も黄道帯にかかってんだいるそうです。

 で、そこで出てきたのが、13星座からなる「新しい占星術」なんだそうです。私(4月23日生まれ)は12星座占星術では『おうし座』ですが、この新しい占星術によると『おひつじ座』になってしまうらしい。黄道帯に掛かっている割合を厳密に当てはめるため、12星座占星術のようにだいたい1ヶ月ずつに分かれるのではなく、さそり座などは1週間かそこいらしか幅がないのだそうです。

 まあ、これはこれでいいでしょう。問題は、これを称して「より科学的」なんていう風にフジテレビが紹介しちゃってる点です。もともと、占星術が人類を12のグループに分けて運勢やら性格やらを特定することに対する統計的裏付けなんてそんなに無いわけだし、グループの分け方が変わったところでそれは同じ。むしろ、グループ分けが変わったために、今まで(もしかしたらあったかも知れない)統計的裏付けが全部無駄になっているとも言えますわな。

 ネタの提供という点ではそれなりの意味があるとも言えますが、それ以上の(より当たるようになったとか)意味は別に無いという感じですね。コメンテーターのおばさんが最後に「面白かったわあ」と言ったのがまさしく正直な感想でしょう。


fujimoto@eva.hi-ho.ne.jp

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