「出玉保証」デジパチに思う

 買い物ついでに、某所でパチンコ屋……今はデジパチ屋というべきなのだろうか、に入った。

 実は浪人のとき(当時は電動パチンコが主流だったが、手動もあった)、「当たらん、つまらん」といってやめてから10年、まったくパチンコはやっていなかった。

 が、某留学生が一度やってみたいというので、京都に出かけた際に二人で入ったところ、私が二度の大当たり。で、「当たった分はスッておこう」と大岡山で一回やったら、また大当たり。ということで味をしめ、最近は週一程度でパチンコをしている。

 話を戻そう。先日テレビのデジパチ番組(やってるんですよこれが、 テレビ東京で!)を見ていたら元バドミントン選手の陣内某女史と元バレーボール選手の名前失念女史がパチンコ対決をしていたのだが、その番組中で使っていたのと同じ機種の台が見つかった。

 で、たしか『 パチンコ必勝ガイド』だと思ったのだけど、「外から見やすい位置の台は宣伝のため、出やすくなっている」とかいうのが書いてあったので、それにならって入り口近くの台を選んでスタート。

 なにぶん、10年のブランクがあるので、システムが全然わからない。とりあえず「どこに入れるとスタートするのか」をバシバシやっているうちに、上の方の「地味な感じの穴」に入るとスタートすることを確認。と、思ったら大当たり。ここまではよかった。

 店員のニーチャンが箱を持ってきてくれる。出る出る。たまらん。箱が一杯になる辺りで止まる。と、ニーチャンはおもむろに台の鍵を開け、先ほどの穴にゴロゴロと玉をぶち込む。アッケに取られた私に、ニーチャンは「見てて大丈夫ですよ」と一言。入れた玉の分を消化すると、またニーチャンがやってきて玉を入れる。

 これを繰り返し、都合3回大当たりすると、打ち止めらしい。どうもシステムがよくわかっていないのでニーチャンに問いただすと、大当たりでは7000発だかを保証しているという。 3回目なんか終わった後、「すいません」と言ってどかされ、後はニーチャンが上の穴にゴロゴロ玉を入れて7000発まで機械的に出し、「はい引換券」といって7000発分の景品引換券を貰う。

 出玉が保証されるのは有り難いと言えば有り難いのだが、なんかパチンコという「遊技」をやっている気分にならないのだよなあ。最初当たっちゃったら、あとはボーッと見つめて、当たったら電動のノブを回し切っておく。それだけだもんね。まあ、今は昔と違って、女子大生だとかカップルだとかもフツーにパチンコ屋で遊ぶし、あまり「玄人の技術」云々というよりは「ちょっと打って当たったらラッキー、外れたら残念でした」の方が客受けがいいのかも知れないけど。

 勝って文句をいうのも何だけど、ちょっと釈然としないふじもとであった……

 あ、そういや、昔パチンコをやめたのは「当たらん、つまらん」が理由だったんだよな。


fujimoto@eva.hi-ho.ne.jp

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