「甲組」ってちょっとカッコイイよね。

「何すかこれ?どっかの土建屋?」とか思った人は、もうワールドカップのにわかブームから醒めちゃった手合いかも知れない。

韓国代表サッカーチームの前監督である車範根氏(何でも、かの国ではカズなんか目じゃないくらいの国民的英雄らしい)は、韓国チーム不振の責任を取って更迭と相成ったのだが、その後中国の「平安」というプロサッカーチームの監督に就任することになった。で、その「平安」が所属する中国プロサッカー1部リーグの名称が「甲組」なんだそうな(一部報道では「甲級」あるいは「甲A」となっていて、どれが正式名称かは不明)。2部リーグは「乙組」なのか?とかいうのは謎。

中国には日本のカタカナのような表音文字が無いので、「リーグ」とかいう言葉をそのまま外来語として取り込みにくいという事情はあるだろう。しかし、そういう事情を敢えて考えずに見てみると、結構新鮮というか、ふじもと的にはソコハカと無いカッコ良さが感じられるのである。もちろん、あっちではこれが普通なのだろう。しかし、ドイツは「ブンデスリーガ」、イタリアは「セリエA」、イギリスは「プレミアリーグ」。みんな自分の国の言葉でリーグの名称を付けていて、それぞれに味が感じられる。中国の「甲組」にも、それに似た味が感じられないだろうか。日本のJリーグも、それ自体の名称は悪くはない(もともと野球のセ・リーグやパ・リーグがあったし)のだが、来年2部制に移行するにあたって、名称を日本的に「Jリーグ松・竹」とか「Jリーグ上・並」とかにするとカッコ良い、、、???

余談であるが、日本のサッカー(に限らないが)の場合、どうも横文字にすれば若者受けすると思っているのか、道産子を逆読みして最後に「オーレ」を付けて「コンサドーレ札幌」だの、武田の旗印「風林火山」を何語だか知らないが横文字にして「ヴァンフォーレ甲府」だのという命名がある。それをケシカランというほどガチガチの国粋主義者ではないのだが、せっかく全国的に通りがよい「道産子」や「風林火山」をわざわざ妙な横文字にするというのは、実にもったいない事だと思うのである。逆にカタカナ氾濫のJリーグやJFLの中で、敢えて全部漢字でチーム愛称を付けたりしたら、実に目立つしカッコイイのではないだろうか。ヴァンフォーレ対アルビレックスじゃ、なんか東映の怪獣映画みたいだけど、「甲府風林火山蹴球団」対「新潟毘沙門天蹴球団」、舞台は川中島競技場!(あるのか?)なんていうと、それだけでもう話題性十分、超燃える展開だと思う。上杉謙信は本当は上越市(春日山城)が拠点だし、出自は米沢藩なのでちょっとわざとらしい所はあるが、甲府・新潟の関係者は是非ともご一考願いたい。


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