Tekramの驚異的なサポート。

国家公務員たるもの、いたずらに特定私企業の利益誘導を行うようなことは慎むべきであるのは当然だ。しかし、一国民としての生活の中で、「こいつはマジで使えるぜ!」と思うことを是非とも紹介したいというのもまた真実である。

Tekramという台湾のコンピュータ機器メーカーがある。ここはSCSIホストアダプタをはじめ、各種のコストパフォーマンスの高い製品を販売していることで、コンピュータマニアの間ではつとに有名である。しかし、このメーカーの真に凄い点は、そのサポートの「迅速さ」と「濃さ」にある。

どんな製品にも多少の不具合はある。まして、別々のパーツを組み合わせることの多いコンピュータでは、個々のパーツが正常に動作していても相性の問題が起きることがままある。 Tekramといえども例外では無く、私は過去に2度ほどトラブルに見舞われた。トラブルに際し、私は(英語で)Tekramに相談のメールを送った。するとどうだろう、わずか数時間で反応が返ってくるのだ。それもありきたりの反応では無く、「こういう方法とこういう方法を試してくれ。駄目だったらまたメールをくれ」という、かなり綿密な内容なのである。

それだけでは終わらない。こっちもプロなので「これとこれと、あとこういう方法は試したが駄目だ。ちなみに他の周辺機器は全部引っこ抜いてある」など、普通のメーカーなら最初に書いてくるであろう対処策は全部試して、その旨を書いて送る。すると、何と数日後には「じゃあ、このデバイスドライバを試してみてくれ」とばかりに、ソフトが電子メールで送られてくるのだ!ここまで来るともう「使える奴」どころの騒ぎではなく、わずか14,800円(購入当時のDC-390Uの価格)の買い物でここまでしてもらっていいのか、申し訳なくなってしまう。世の中には数十万の金を使わせておいて、ろくなサポートもしない会社があるというのに。

ちなみに、TekramはDC-390(無印/U/W/F)のデバイスドライバとして Win95、NTは当然としても、OS/2やSCO向けのものも用意してあり、さらにはFreeBSDおよび Linuxに対応させるデバイスドライバを「自前で、ソースコードで」供給している。この点も非常に評価できる。

今のところ日本語の窓口は無いようなので、英語の読み書きが困難な人にはあまり役立たないとは思うが、英語がOKで電子メールが使える環境ならば猛烈に手厚いサポートが受けられるので、購入候補のリストに入れておいて損は無い。


fujimoto@eva.hi-ho.ne.jp

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