映画「小さいおうち」の感想

    

映画の最初の方で、赤い屋根のおうちの絵が、亡くなったおばあちゃんの片づけでゴミに入れられてしまう。 これが、画家「板倉正治」の描いたものだったのですね。
「小さなおうち」が田園調布駅舎に似ており、時代の背景が「戦時中の雪谷」ということを田中さんが ご指摘されたことがよくわかりました。(写真左=ネットより)
桑原氏の送ってくれた写真をあらためてみると、確かによく似ていています。(写真右)
この写真が、この名画との出会いとなりました。
黒木華(くろきはる)が名演技が光ります。彼女は朝ドラ「赤毛のアン」でも名演技でしたが、記憶に新しいところです。
ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞したのは当然と思います。
何か言ってはいけないものを心に秘めているという演技は難しいものだと思うけど、
これを見事にこなしています。感動しました。

最後のシーン、時子の老いた長男が車椅子で湘南海岸を散歩するシーン、ここで涙があふれました。
野口 尚男