完全無欠なヒーロー活劇ではないのね
『スパイダーマン』
★★★★★★★☆☆☆


☆あらすじ☆
黒ぶちメガネのカメラ小僧。
典型的な文化系いじめられキャラの高校生ピーター(トビー・マグワイア)は、遺伝子操作により完成したス
ーパースパイダーに刺されたことで、強靭な肉体とクモの能力を手に入れ、人生は一変。
自ら“変装”し「スパイダーマン」と名付け、能力を生かして悪を粛清してゆく。
精神的に自信がついたピーターは憧れの隣人メリージェーン(キルステン・ダンスト)ともお近づきになれる
が、力を持ったことでさらに過酷な試練を強いられてゆく。


☆批評☆
幼少時に憧れていたヒーローを今一度堪能できるとウキウキしていたのに、これほど物悲しい気分で劇場
をあとにするとは思いもしなかった。
使命と欲望の狭間で葛藤するピーターの姿…、高校生にやや酷な境遇は、観ていて胸が痛みさえする。
それにしても、ピーターの義父の「大いなる力には、大いなる責任が伴う」は超名言。
大いなる力…、男に生まれてきた以上持たなければいけないと思う(これマジで)。
ベビーフェイスが災い(?)し、少し頼りない感じの役どころが多いトビー・マグワイアのピーター役は見事に
ハマっているが、クモに刺されたあとの鍛え上げられた肉体は、今後役者としての幅を広げたい気持ちの
表れなのだろうか。
しかし、CGまみれの映像の中では、彼のマッチョが本物なのかどうかも疑わしいところ(笑)。
すでに続編が決定しているらしいが、一作目にして大総集編を見せられたかのよう。
中身がシリアスな分、心地よい余韻は残らない。
だが、恋バナ、アクション、人間ドラマのバランスは思いのほかとれている。
一騎当千な強さはないけれど、こんなヒーローものもいいんじゃないかと思う。

追伸 テレビシリーズを見てたクチの方は最後まで席を立たないように!


▽鑑賞劇場:津田沼テアトルシネパーク(千葉)