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ナイロビの蜂
The Constant Gardener
★★★★★★★☆☆☆
2005年 イギリス
監督:フェルナンド・メイレセス
出演:ジョセフ・ファインズ / レイチェル・ワイズ / ダニー・ヒューストン


☆こう観た☆
 「もう少し気軽に観れるラブストーリーやと思ってたわぁ」が観終わった直後の感想。観てみないとサッパ
リわからない邦題(原題を直訳すると『誠実な庭師』)。日本のメディアはラブストーリーを謳っているが、そ
のつもりで観るとものすごい肩透かしを食うだろう。
 英国外交官のジャスティン(ジョセフ・ファインズ)が最愛の妻・テッサ(レイチェル・ワイズ)の訃報を知ら
される冒頭はショッキングだが、ふたりの運命的な出会いとケニアに渡るまでの甘いなれそめの回想は、
疑いの余地のないラブストーリー。だが、貧困にあえぐケニアの人達を救おうと奔走するテッサと、新薬を
無料配布する製薬会社との軋轢が明るみになってくると、字幕を一語一句見逃してはならない集中力の
必要性を感じ、無意識に姿勢を整える。ラブストーリーではない、これはサスペンス映画だということによう
やく気付かされるのだ!本作でオスカーを獲ったレイチェル・ワイズは、ミステリアスかつ艶っぽい魅力全
開でテッサを体現。危険を顧みず、テッサの足跡を辿るジャスティンを演じるジョセフ・ファインズの急速な
老け込み具合も素晴らしい。舞台はアフリカ、ヨーロッパ、そしてまたアフリカと転々。ことアフリカ大陸の
荒んだ町並みや村、地形に圧倒される。困難を極めながら撮影を成功させた作り手の努力が、カメラを通
じてよく表れている。
 夫婦愛に重点を置いて観てしまうと確かに物足りなさはある。しかし、巨大な組織が企てる道理を逸脱
した不正の前に屈する弱者たちの姿が、やるせない余韻として残る社会派サスペンスだ。一緒に観に行
った映画友達が「こういう映画を観て少しでも考えるきっかけになることが大事なんだ」と述べておりまし
た。確かにその通りだと思いました。
written on June 3, 2006


▽オフィシャルwebサイト:こちらから



▽ここで観た:高槻シネマR170 



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