本を読もうっ!
卵王子カイルロッドの苦難

          冴木忍  富士見書房
 最初はこれっス。ジャンルはファンタジーで全9巻。この手のシリーズ物としては長すぎず、短すぎずで丁度良い感じっス。
 主人公は卵から産まれた(と言われている)王子の「カイルロッド」。呪いによって石にされた故国を元に戻すために、謎の戦士「イルダーナフ」、魔女見習いの少女「ミランシャ」と共に旅をするって話なんですが・・・
 3巻目あたりからとにかく泣けるっス。人間っていうのは、そういう風に産まれたから人間なんじゃなくって、たくさんの人達との出会いと触れあいによってそうなるんだよって感じの話のオンパレード。カイルロッドの弱くて強い心はスーパーヒーローとはひと味違う味わいを持っています。
 「世界はこんなにも美しいんだよ」このセリフが真摯に受け入れられる世界。そんな世界のお話っス。
仮面ライダーSPIRITS

    原作:石ノ森章太郎
    漫画:村枝賢一    講談社
 漫画です。2002年9月現在で完結してませんが、これは外せないと思うので紹介することにします。
 あまりにも有名な特撮ヒーローTV番組である「仮面ライダー」。この作品はその正統な後継者(とオイラは思っとります)でありながら、従来のリメイクとは全く違った切り口の作品でもあります。
 仮面ライダー1号からスーパー1までの9人のライダー達一人一人にスポットを当てた第一部と、10人目のライダー「ZX」を軸に、ライダー達の活躍(と苦悩)を描く第二部で構成されています。
 この作品に登場する仮面ライダーは飽くまでもTV番組のライダーです。ですからチャックもあればビスもあります。だが、それが格好悪くない。むしろオイラ達がTVで観ていた「あの」仮面ライダーが帰ってきたということを、よりダイレクトに感じさせてくれます。作者の村枝氏はTVをよく研究されているようで、各ライダーのキャラクター設定にほとんど矛盾を感じさせませさん。ですから読み進めているうちに、セリフの声が藤岡弘氏や佐々木剛氏の声に脳内変換されてしまいます。そして燃えるストーリー展開に引きつけられていきます。TVのライダーを覚えていればいるほど
燃える!内容になっています。
 「仮面ライダー」という言葉に少しでも反応を示す人なら、一度は読んでおくべき作品と断言して差し支えないでしょう。
オイラは意外に読書好きです。
ここでは、オイラのお気に入り書籍を紹介するっス。
あんまし高尚なのはないですが、面白いと思いまする。
未読の方はぜひ一度お読み下され。