「警察大学校等跡地への活用提案コンクール」説明会における質疑応答記録(要旨)

(配布は、説明資料計14ページ・跡地航空写真・募集要項・審査員名簿・警察大学校等移転跡地土地利用転換計画案・など。 2回の説明会の重複内容は省略してあります。)

質疑応答に先立ち:
・コンクールの趣旨
・提案条件(対象区域の選択など)
・賞の複数設定
・跡地利用計画のこれまでの流れや、サンプラザ売却などの最新の情勢等の情報
・データによる提出についての注意事項
など多岐にわたり 説明。

〜質疑応答(順不同)〜

Q 行政側の「警察大学校等移転跡地土地利用転換計画案」はこのコンクールの絶対的与条件か?

A 跡地の払い下げを国に求めるに当り、地元行政体として中野区が主体となって東京都・杉並区と共に、(住民への説明会を経て)定めたゾーニング案および事業年次案であり、そのことを経緯・背景として踏まえることは必要ですが、踏まえた上でどうするかは応募者の判断によります。

Q 提案に際してはゴミ処理施設、病院などの計画を与条件として踏まえるべきか?また、それら導入予定施設の情報があればお教え願いたい。

A 導入予定施設の計画の情報は現時点ではお手元の資料のリストにあるだけです。 提案に際してそれらの施設計画を与条件として踏まえるかどうかについては、各自判断して下さい。 ただし、資料の別ページにもあるように、ゴミの「焼却工場」(限定的にとらえて)の建設の必要性は、東京23区清掃一部事務組合の事務局の判断では、もはや無い、とのことのようです。

Q 警視庁警察病院の計画はどこまで固まっているのか? この敷地の中で移動できるのか?

A 既に平成14年度にて自警会(警視庁の外郭団体)側で「基本計画」(機能計画策定)は進んでいます。一部「基本設計」的な内容におよんでいるとも推察されます。 中野区でも本年度にて、この病院部分を囲む「地区幹線道路」の都市計画決定のための測量の予算を組んでいます。 病院の開業は平成19年度と定められています。 なお、「移動」については行政側はその可能性は全く無いものと考えているようです。

Q 計画案の導入予定施設でゴミ処理施設以外に策定時と状況に変化がある施設は他にあるのか?

A ゴミ処理施設については説明資料の7ページにあるような状況ですが、他の施設に関しては状況に変化があるかどうかを主催者として現時点で把握していません。 今後知り得た情報に関しては第二回説明会あるいはホームページにおいて発表します。なお応募者個人において知り得た情報に基づき提案することは大いに歓迎します。

Q 東京都ならびに中野区策定の都市計画(用途地域・地区)あるいは上位構想(都市計画マスタープランなど)を、提案に際し、踏まえる必要があるか?

A 本コンクールは募集要項に記載のとおり、「警察大学校等跡地土地利用転換計画案」を十分に踏まえた上で応募者の自由な創意に基づき提案を求めるもので、質問の諸計画・構想を踏まえるかどうかは、個々の提案内容との関係の度合いなどについての応募者自身の判断に委ねます。 なお、こうした資料や過去の跡地計画などは区役所1階の「区政情報コーナー」や区立図書館にて閲覧できます。

Q 現在、周辺で足りない都市施設は何か?

A その点に関する区民の様々な要望は、これまでも都市計画マスタープラン作成時点などで色々出されていると思われます。 これについても、行政が収集した意見等は、区役所1階の「区政情報コーナー」や区立図書館にて閲覧できます。

Q 提案に際して、事業として財源などの裏づけを提出物に書き込むことが必要か?

A 主催者として裏づけを求めるものではありませんが、コンクールに限らずあくまで一般論として言えば、行政を動かすだけの説得力があればその方が良いと言えます。

Q 審査の基準を明確にしてほしい。逆に主催者として審査基準を設定しないのであれば、その旨を審査員に徹底してほしい。

A 審査に際しては、「跡地への提案」かまたは「跡地を含めた周辺への提案」かを申込書に記載してもらっていることを伝えますが、これに対する審査分類方法の判断も含め、全ての審査基準を審査委員会にゆだねます。なお、審査員には審査に先立ち、必ず1回は説明会に出席して頂く(本日も数名出席)など、警察大学校等跡地をめぐるこれまでの経緯や行政側の考え方を参考情報として把握してもらいます。

Q 審査結果を都ならびに区へ提示し訴えていくことを前提にしたコンクールなのか?

A 入賞作品そのものの実施・実現を行政に働きかけるものではありません。12月13日入賞作品発表に際して中野区長を会場に招待しており、また作品は行政・議会に提示します。

Q 提出作品の著作権は何処に帰属するのか? また、応募者が作品を持って独自に行政に働きかけることについての見解はいかがか?

A 募集要項にあるとおり、著作権は応募者に帰属し、作品集あるいはホームページ上での公表などの公表権は主催者に帰属します。 ゆえに、作品を応募者自身が区などに持ち込み働きかけることは コンクール終了後は自由です。

Q このコンクールは現実的な提案を求めているのか、それとも夢物語でも良いのか?

A どちらの提案であれ、中野の中心に位置するこの跡地についての今後を区民や行政が考えるに当り、提案を読解する側にとって意義のある内容として下さい。

Q 跡地の現状を示す情報は航空写真以外にありえないのか?

A 現在ありませんが、入手できるようであればホームページにアップロードします。

Q 現地は見られるか?

A 敷地内部には入れません。サンプラザなどの周辺施設には見下ろせる所があります。 (写真

Q 現地の樹木は?

A 現存の高木は既存施設撤去後も残されます。

Q 四半世紀先を見据える必要、囲町という地誌・歴史的背景を踏まえる必要、都立公園の可能性、などについてはどうか?

A 提案内容に及ぶことなので、提出物において自由かつ十分に提言して下さい。

Q コンクール申込書はひとつの雛型としてとらえ、求められた記載事項以外の応募者情報(所属団体、勤務先、肩書きなど)を記入することは可能か?

A 問題ありません。ただし、くれぐれも作品自体に応募者が識別できる情報の記載はご遠慮願います。また、審査時は申込書の情報は一切参考にしないこと、ならびに作品の公表に当って申込書で求める記載事項以外の情報は省略する事もあり得ますので、あらかじめご了承ください。

Q 事前登録は必要ないのか?

A 必要ありません。

Q 一人で複数の案を提出しても良いか?

A それぞれに申込書を別個に添えて、かつ、別封筒にて提出するのであれば、何案でも問題ありません。

Q これまで(区が跡地土地利用転換計画案を)住民参加でやってきたと説明があったが、このコンクール後、何らかの住民参加をやっていくことがあるのか?

A 区長は、ゴミ中間処理施設に対する23区の考え方など、条件が明らかになったら 区民参加で計画案の見直しをしたい旨、発言していますが、具体スケジュールは見えていません。

Q 国は区へ払い下げするスタンスにあるのか?

A 財務省では具体的な計画をもって払い下げ要求に応じる状況にあるようですが、計画内容や区財政上の問題などから話が進んでないようです。 国は待っている状況にあると考えられます。

Q コンクール作品そのものの実施・実現を区の方に働きかけることはない、という説明であったが、住民の方々に積極的に紹介するといったことはあるのか?

A 作品については、整理して区の方に提出することを考えています。 また、(WEB上など)方法は確定していませんが、作品を公開することも考えています。 入賞作品の発表会(平成14年12月13日19:00〜)には、区長においで頂けるよう お願いしています。 中野まつりティーチン「警察大学校等の跡地のこれからは?」には 区の方々も参加され、また、区長も顔を出されています。

補足しますと、区は土地利用転換計画案をすぐに見直すとは言っていませんが、国庫補助を当て込んでいたゴミ処理工場のゆくえなどから、見直しの可能性もあると考えられます。 都・中野区・杉並区 3者連名の土地利用転換計画案をもって 国に払い下げを申し入れていますが、国の方では この計画内容に納得しているわけでも必ずしもないようです。 地元に払い下げが原則ですが、一般競売が絶対無いとは言えない、とのことのようです。 国の機能移転のシステム(特別財産特別会計)上、どういった形であれ、国は払い下げを進めざるを得ない状況にあると考えられます。

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