Last-Update:2000/12/01
ABIT BM6 の Vcore電圧アップ改造


2000/12/01追記

BM6、壊れました(過去形)

下記の改造により、850MHzでガンガンぶっ飛ばしていたのですが、夏のとっても暑い日の昼間に突然お亡くなりになりました。 (エアコンを止めて、昼寝して起きたら止まっていた・・)

原因はVcore周りのレギュレータが飛んでいました。
おそらく、850MHzでの稼働+気温の上昇によって、許容電流値を上回ってしまったことにより、レギュレータが飛んだのではないかと推測されます。

BM6は、今となっては古めのCPUを対象に作られたボードなので、最新のボードに比べると、 レギュレータの許容電流はかなり低いのではないかと思います。 おそらく、850MHz辺りがハードウェア的に限界なのではないかと。

この記事を掲載してから、数人の方から問い合わせが有りましたが、この改造によって、より高速なCPUを載せられたとしても、 電源周りが付いてこられない可能性がありますので、BM6のみならず、古いボードを使用している方は、十分に注意してください。

なお、BM6の後継として、EPoX EP-BX7+RAIDを使用しています。 もちろん、下記の改造を行ってます。 こちらは無事、夏も乗り越えて今も動いています。


ABIT BM6にCoppermine Celeron(1.5V)を乗せてオーバークロックする場合に、BIOSで設定できる電圧では高クロックを目指せません(笑) そこで、ほんのちょっぴり電圧をアップする方法を掲載します。

レギュレータの仕組みさえ判ってしまえば、他の石や、他のM/Bでも色々応用が利くと思いますので、極めてみてください。


※同等の改造が EPoX EP-BX7+RAID でも出来ました。



改造の内容

ABIT BM6 に Coppermine Celeron(1.5V)を載せてオーバークロックしたときに、1.5〜1.7Vでは電圧が低すぎる場合の改造。

ウチでは566MHzが、1.80Vで850MHz(FSB100MHz)行きました(笑) → うちのPC環境

US3004CWとは?

いわゆるレギュレータ(電圧発生器?安定器?)というモノです。
デジタル制御可能なインテリジェントなレギュレータとも言えますかね。
ABIT BM6 では、US3004CW が使われています。

ほとんどのM/Bでは、この手のレギュレータを使ってVcore電圧などを制御しています。
(いろんなメーカから発売されている)


US3004CWのピンアサインはこの様になっています。
製造元の Unisem Semiconductors でデータが入手可能です。

us3004cw.gif 2758Bytes

データシートによれば、US3005CWも同等のモノらしいです。

US3004CWの電圧設定

US3004CWは、D0〜D4の端子に以下のような設定を与えると電圧を発生します。

は、Coppermine Celeron(FSB66MHz)を付けたときの電圧レンジです。
う〜ん、あと0.1V欲しいなぁ(笑)

D4D3D2D1D0出力電圧
D4D3D2D1D0出力電圧
011111.30
111112.00
011101.35
111102.10
011011.40
111012.20
011001.45
111002.30
010111.50
110112.40
010101.55
110102.50
010011.60
110012.60
010001.65
110002.70
001111.70
101112.80
001101.75
101102.90
001011.80
101013.00
001001.85
101003.10
000111.90
100113.20
000101.95
100103.30
000012.00
100013.40
000002.05
100003.50

電圧レンジを広げる

目的の電圧を発生させるために、電圧設定ピンを強制的に変えてしまうのも手ですが、もっとお手軽な方法として、データピンを入れ替えます。 BIOSメニューで電圧の変更が出来て便利ですし、何しろ部品がいらないメリットがあります。

ICのD2とD3を基板から浮かしてリード線で空中配線して入れ替えます。
(簡単すぎる改造なので詳しくは書きませんが・・判るでしょ?)

入れ替えによって、の範囲内の電圧が入れ替わります。
上記の表とよ〜く見比べてみてください。

D4D2D3D1D0出力電圧
D4D2D3D1D0出力電圧
011111.30
111112.00
011101.35
111102.10
011011.40
111012.20
011001.45
111002.30
001111.70
101112.80
001101.75
101102.90
001011.80
101013.00
001001.85
101003.10
010111.50
110112.40
010101.55
110102.50
010011.60
110012.60
010001.65
110002.70
000111.90
100113.20
000101.95
100103.30
000012.00
100013.40
000002.05
100003.50

Coppermine Celeronで設定可能な電圧レンジが、1.75〜1.85Vまで増えました。
ただし、1.55〜1.65Vまでが使えなくなりました(笑)
1.65V以上の電圧が欲しい時だけ改造しましょうねぇ。

この改造によって、BIOSで設定する電圧と実際の出力電圧の関係が以下のようになり、の範囲内の電圧が+0.2Vアップします。

BIOS設定電圧実際の出力電圧
1.301.30
1.351.35
1.401.40
1.451.45
1.501.70
1.551.75
1.601.80
1.651.85
1.701.50

超要注意事項

電源を投入すると、BIOSはCPUをチェックして、CPU正規の電圧を印加しようとします。
しかし改造されているため、上記の範囲内では、指令電圧と実際の電圧が異なる事に注意してください。

特に、CPUを変更するときは要注意です。

CPU正規電圧印加電圧
Celeron (PPGA)2.0V2.0V
Celeron (FC-PGA)1.50V1.70V
Celeron (FC-PGA) Faster
Pentium3
1.65V1.85V

参考までに、ウチのCeleron(1.5V)は1.9V掛けても壊れませんでした(笑)

もしかしたら、同じ改造を発表されている方が他にいるかもしれませんが、いろんな検索サイトで探してもヒットしなかったので掲載しました。